11月21日(土)、全校児童生徒の避難訓練および保護者への引き渡し訓練を行い、災害発生時の基本的な行動のしかたや安全に避難する方法などを確認しました。
地震が起きたと分かったら、まずは自分の身を守ること。落ちてくるもの・倒れてくるものをさけるために机の下などにもぐりますが、学校の机は固定されていないので、机の脚をしっかりつかむことも大切です。
今回は、地震に伴い火災も発生したと想定し、校舎内の防火戸を閉めた状態での訓練でした。炎や煙が建物内で広がるのを防ぐ防火戸には、避難経路を確保するという役割もあり、人が通れる大きさのくぐり戸がついています。これは床面から約10㎝の段差があるため、避難中につまづく児童生徒が何人もいました。
これをふまえ、芳川消防署の方から「避難中の転倒は将棋倒しのきっかけにもなるので大変危険。早く逃げることは大切だが、安全に十分注意した上での行動を心がけて。」とのお話がありました。「結果的に事故にならなかったし、けがもなかったからいいや。」と見過ごすことなく、常に危険と隣り合わせであるという意識を持つ必要があるということを、改めて教えていただきました。
児童生徒の引き渡し訓練では、避難を終え待機している児童生徒を保護者のみなさんに迎えに来ていただきました。自宅や勤務先から学校までの経路、構内での車両の通行方法などは確認できたと思われますが、「混乱の中で、もし車や電車が一切使えない状況になっていたら?」ということも、各家庭において話し合っておく必要があります。
災害は、対岸の火事ではありません。いざという時に、自分の命、家族の命、周りの人の命を守るために何ができるか、どうすればいいかということを、今一度考えておかなくてはいけないと強く感じました。
わずか10cmの段差にも大きな危険がありました
初期消火訓練 水の入った消火器で使い方をおさらい
保護者のお迎えを待っています
11月18日(水)、小学4年生が長野県庁と善光寺を見学しました。
県庁では「子ども豆記者体験」として、「長野県の工場」や「信州のお米とそばのはなし」など7つのテーマで、県の担当課のみなさんにたくさんの質問をしてお話を伺いました。長野県の“これまで・これから”についての丁寧な説明の中には新しい発見がたくさんあり、自分たちが暮らしている長野県のことをより深く知ることができました。
議会棟では、県議会が行われる議場に入り傍聴席に座らせていただきました。議会は、私たちの代表である議員のみなさんと、知事をはじめとする県の担当のみなさんが、条例を決めたり問題を解決するために話し合いを行う場所であること、また、議場の配置や本会議の会期などについても説明を受けました。
午後は、今年4~5月に7年に1度の御開帳でにぎわった善光寺を訪れました。秋の善光寺、境内はしっとり落ち着いた雰囲気に包まれていました。大きな香炉で煙をつけ、みんなで幸せと健康をお祈りし、境内の散策を終えたあとは、お土産の購入を楽しみました。
14日に行った長野県フェスティバルで大成功を収めた4年生にとって、更なる興味と郷土愛を育むことにつながる充実した一日となりました。
11月18日(水)、小学1年生が「昔の遊びを楽しむ会」を行いました。40名近くの祖父母、保護者のみなさんに教わりながら、昔の遊びを楽しみました。
さいきょう祭で、「昔の遊びの楽しさ」を劇にして披露した1年生。休み時間や放課後を使っておりがみやけん玉で遊ぶことはありますが、おはじきやめんこ、お手玉を見たのはほぼ初めてで、
「どうやるのか分からないです…。」
そんな子どもたちに、祖父母のみなさんが丁寧に遊び方を教えてくれました。「綺麗なガラス」だったおはじきや「丸い厚紙」だっためんこが楽しい道具となり、みんなで夢中になって遊びました。体もどんどん温まり、教室のガラスがくもるほどの熱気に包まれました。
おじいさんおばあさんに得意な遊びを披露していただいた際は、こま回しでも、お手玉でも、「おぉ~!!」「すごい!!」と歓声や拍手が起こりました。
「どんなことも最初は難しいけれど、だからといって簡単にあきらめないこと。そうすれば、うまくなるし力もつくよ。」とのお話に、子どもたちは大きくうなずいていました。
最後にみんなで大きな輪をつくり、「まっかな秋」を歌って、会は終わりとなりました。
思い切り遊んでいる時のキラキラした笑顔におとなと子どもの区別はなく、世代が違っても、人と人との関わりが遊びをより楽しいものにしてくれると感じたひとときでした。
懐かしい遊びがたくさん
コマにひもを巻きつけるのはちょっと難しい…
しゅりけん、風船…1枚の紙が大変身
11月14日(土)、「長野県フェスティバル」が開催され、小学4年生が、わさびやりんご、木曽漆器、観光スポットやかつて盛んだった養蚕業など、長野県の文化や産業について調べたことを紹介しました。
1学期から行っている調べ学習では、本や新聞、行ける範囲での現地インタビューで情報を集めました。調べたことを壁新聞にして掲示しましたが、小学2・3年生へのアンケートでは、あまり見てもらえていなかったと判明…。そこで、もっと多くの人に直接伝えようと「長野県フェスティバル」を企画しました。
大きく見やすい文字や自分で撮った写真を使った掲示物のほか、実物を用意する、リーフレットを配るなど、伝え方にもひと工夫。当日は、保護者の方やインタビューでお世話になった方が来校され、子どもたちの説明に耳を傾けて下さいました。
フェスティバルを終えた4年生は、
「緊張したけれど楽しく説明できた。お客さんがしっかり聞いてくれて嬉しかった。」
「友達の発表を見て、いままで知らなかったことを知ることができた。発表のやり方もいろいろあってためになった。」
と話していました。
準備は子どもたちが中心となって行いました。その過程で、6月の新聞づくり講習会や、昨年の「昔のくらし」の発表など、経験の一つひとつがしっかり活かされていることが分かりました。
2月にはプレゼンテーションコンテストがあります。今回のフェスティバルは、それに向けて、調べること・まとめること・伝えることをもっと洗練させるきっかけになりました。
11月11日(水)、小学5年生が長野県の水産業と農業についての社会科見学を行い、安曇野市内の施設を訪問しました。
ひとつめの見学先は、明科にある長野県水産試験場。一年を通じ10℃前後のきれいな湧水を確保できる立地にあり、ニジマスなどの養殖、川・湖の漁業環境保全などを行っています。そして「信州サーモン」の”生みの親“でもあります。信州サーモンは最大で3kg・65cmほどに育ち、卵をつくらないメスのみの品種だそうです。魚に直接触り特有のぬるぬるぬるした感触に驚きつつも、地元が誇るブランド魚について詳しく知ることができました。
次の安曇野ハイテクファーム(同市三郷)は、コンピュータで管理された完全無菌室でレタスやサラダ菜などの水耕栽培を行っています。光(ナトリウム灯)・温度・肥料・二酸化炭素を調整した工場内では、野菜は約35日という速さで出荷できる大きさに成長します。外気を遮断しているので虫などがつかず農薬を使う必要がないこと、洗わなくても安心して食べられることなどを教えていただき、土を使わない野菜の育て方に、児童は興味津々でした。
研究者や生産者の声を直に聞き、新しい農水産業のすがたと工夫に触れた5年生ですが、携わる人の高齢化や減少、後継者不足などの課題を抱えている現状を知り、「自分たちのような若い世代には何ができるか」についてもレポートにまとめていました。
11月11日(水)、小学1年生が芳川消防署を訪れ、消防車と救急車の「仕事」と「作り」について学習しました。
芳川消防署は学校にほど近く、避難訓練でもいつもお世話になっています。消防士のみなさんが消防車・救急車のはたらきや特徴をわかりやすく丁寧に説明してくださり、1年生は夢中になってお話を聞きながら、何回も驚いたり感心したりしていました。初めは緊張した面持ちだった子どもたちですが、消防署の皆さんの親切な対応に次第に笑顔になり、積極的に質問をすることができました。
そろそろ帰校の時間……突然、大きなサイレンの音が鳴り、実際の救急車出動の場面に遭遇しました。それまでの和やかな雰囲気と打って変わって、一瞬緊張が走り、要請からすぐさま出動していく様子に圧倒されました。迷いなく迅速に対応されている様子、貴重な瞬間を見せていただくことができました。
1年生は、生活科で「地域の様子を知る」学習を、また、「じどう車くらべ」という国語の単元で車の仕事と作りについて調べ説明文を書く学習をしています。私たちのくらしを守るために日夜働いて下さる消防署のみなさんに感謝して、見たこと聞いたことをしっかりまとめていきたいと思います。
救急車の中ってどうなっているのかな?
11月7日(土)、小学3年から6年生がオリエンテーリングを行いました。
今回は信州スカイパーク内のコースを使い、20箇所のコントロール(通過ポイント)を探す競技オリエンテーリングで、制限時間は40分間。限られた時間の中で、効率よくコントロールを回るための作戦会議にも余念がありませんでした。
スタート直後から全力で走り続けていた子ども達でしたが、初めて参加した3年生は、チームのペースに遅れてしまうことも…。そんなときに頼りになるのは、やっぱり6年生でした。「チームの全員が10m範囲にいること」というルールもあるため、「頑張れ!」と声をかけたり、下級生のリュックを持ってあげたりして最後までサポートする姿に、最上級生らしさが表れていました。
息を切らしてたどり着いたゴール。すべてのコントロールを制覇して、2チームが優勝しました。残念ながら時間内にゴールできなかった子どもたちも、口々に「楽しかった!」「疲れたけどおもしろかった!」と言っていました。
本格的なオリエンテーリングの実施にあたり、長野県オリエンテーリング協会の木村さんにご協力いただきました。準備からいろいろとお世話になり、大変ありがとうございました。
チームごとに作戦会議
コントロールを発見!
10月3日と4日、第30回長野県ピアノコンクールがまつもと市民芸術館で行われ、山崎航大くん(小学6年生)が小学校5・6年生の部で入選、優秀賞を受賞しました。
山崎くんは、7月の予選に向けて今年3月の終わりごろから準備を始めました。日程が近くなると1日の練習時間を3時間程に増やしていったそうです。グリーグ作曲「春に寄す」はメロディーのきれいな響きを大切にし、もう一曲の「ハリング(ノルウェー舞曲)」では楽しい雰囲気を出せるように、それぞれ気持ちを込めて本番の演奏に臨みました。
「演奏中は緊張したけれど、とにかく先のことを意識して弾いていました。弾き終わった後は達成感があり、ミスはあったけれど全体的な表現はよくできたと思いました。結果発表を聞いて、“本当に?“とびっくりしました。日頃の練習の成果を出せたことが嬉しいし、表現やテクニックをていねいに教えてくれた先生にも感謝しています。」と、コンクールを振り返りました。
31日に行われるさいきょう祭では、6年生の演目であるミュージカルの伴奏を務める山崎くん。「全員で作るミュージカルがいい作品になるように、僕は伴奏を頑張りたい。」と、張り切って練習に取り組んでいます。
10月6日(火)、小学5年生が諏訪郡富士見町にあるカゴメ株式会社富士見工場を見学し、生産ラインや製造用ロボット、工場の環境対策などについて学習してきました。
富士見工場が建てられたのは1968年。なぜ富士見町であったのかという理由は、次のようなことからです。
①野菜の産地が近く原材料を調達しやすいこと
②質が良く豊富な水があること
③大都市圏にアクセスしやすいこと
工場内ではコンピューター管理されたロボットが絶え間なく動いていました。紙パックは、最初はパッケージが印刷された細長い1枚の紙の状態。それを、丸い筒状にする → 底を留めジュースを充填 → 1本分の長さで切り取り、角を折りたたんで四角く形成する作業が猛烈なスピードで行われていて驚きました。
また、カゴメで使用しているトマトのことも詳しく教えていただきました。ジュース専用の”凜々子(りりこ)“という品種群は、おいしさはもちろん、ジュースにしてもきれいな色が出るよう中まで真っ赤に色づくことや、運ぶときのダメージをできるだけ少なくするために少し厚みのある皮になるように、品種改良を重ねて生まれたそうです。
今年はすでに栽培の時期が終わっていましたが、工場に近い畑も見学してきました。野菜やくだものを搾った後のかすを肥料にして、ゴミをできるだけ出さないという環境対策の工夫を知ることができました。
おいしく安全な商品を消費者に届けるため、徹底した衛生管理ときびしい検査のプロセスを欠かさない…。工場で働く方々は真剣そのものでした。
お忙しい中、見学にご協力いただいたカゴメ富士見工場のみなさん、ありがとうございました。
長い筒状になった紙パック
コンビニエンスストア限定の“リーフパック”
9月28日(月)、小学3年生が社会科の学習でスーパーマーケット見学に行きました。訪れた先は学校の目の前にあるバロー南松本店です。なじみ深い場所ですが、売り場だけではなく、普段は入ることのできない裏側も見せていただけるということで、多くの児童がこの日を楽しみにしていました。
安全で美味しい食べ物を提供するために、お店ではいろいろな注意や工夫をしています。バックヤードでは、売り場に出る前のたくさんの商品が整然と置かれている様子や、お肉・お魚を加工しているところを間近に見て、「こんな風に作っているんだ。」と感心することしきり。食べ物が自分たちのもとに届くまでには、たくさんの人が関わっていることも分かりました。売り場では商品の並べ方などについて学び、お店の人のお話や質問に答えていただいた内容を、児童たちはワークシートいっぱいに書いてきました。
自分の目で見たこと、耳で聞いたことをしっかりまとめて、今後の学習に活かします。
お忙しい中、見学の機会をつくってくださったバロー南松本店のみなさん、ありがとうございました。
魚をさばいています
焼きたてのパン、いい香りです