9月25日(金)、小学4年生が塩尻総合文化センターでそば打ち体験をしました。
4年生は総合学習の授業で長野県について学習を進めています。その中で、特産品であるそばを実際に打って食べることを通して、長野県への理解と思いをより深めたいと考え、この体験授業を計画しました。
当日はNPO法人信州そばアカデミーの13名のみなさんのご指導のもと、いよいよそば打ちがスタートしました。
そば粉に水を回し入れてこねる。それを伸ばし、たたんで切ると、いつも食べているそばになりました。アカデミーのみなさんがやるととても簡単そうに見えるのですが、自分たちがいざやってみるとなかなかむずかしいものです。それでも、自分たちの手の中でどんどんすがたを変えていくそばに興味津々で楽しそうにしていました。
そして試食の時間です。打ちたてのそばのゆで時間はほんのわずか。手早く水でしめたそばを食べた感想を聞くと、「とても美味しくて、もっとおかわりをして食べたかった。」「そばは苦手だったけど、自分でやってみて好きになった。」などの声がたくさんあがりました。栄養たっぷりのそば湯もいただき、元気に帰校の途につきました。
今回のそば打ち体験で郷土の食文化に触れ親しんだ4年生。長野県の魅力を再発見することができました。
9月24日(木)、小中学校全学年を対象に交通安全教室を行いました。道路というありふれた場所に潜むたくさんの危険。自分が、被害者とならないだけでなく、加害者にならないように広く俯瞰的な視野を養うための交通安全教室です。単に「危ない」「注意しなさい」というのではく、「なぜ危ないのか」「どうして注意しなくてはいけないのか」を、指導員のみなさんから改めて教えていただきました。
小学1年生から3年生は信号機のある交差点での注意点について、4年生は自転車運転免許の取得に向けて正しい乗り方や点検の仕方について説明を受けました。5年生以上は、自動車の内輪差による巻込みの危険性を認知し、安全な歩行と自転車の乗り方を学びました。
校庭で行われた衝突実験では、車にはねられたダミー人形の様子を見た生徒たちに緊張が走りました。人形をはねる車に同乗した先生からは「心臓のドキドキが止まりません…」と生々しいお話がありました。もし人形が生身の人間、それも自分だったらどうなるか…。事故の怖さを感じずにはいられません。
内輪差は、車が曲がる時に前輪より後輪が内側に入り込む現象です。車体が長くなるほど内輪差も大きくなるため、交差点で信号待ちをしている人がトラックやバスと接触する事故が起きています。予測できる事故は避けることができると考えて、自分が被害に遭わないようにすることが大切です。
交通ルールを守るのに、大人、子どもの区別はありません。普段の歩き方、自転車や車の運転について家庭でも話し合い、事故防止につながることを願います。
9月30日(水)、ドイツに拠点を置くWhite Horse Theatreによる英語劇の鑑賞会を行いました。この劇団はヨーロッパ最大の訪問型教育劇団として世界各国を回り、英語を母国語としない人たちも楽しめる公演を展開しています。本校では昨年に続き2度目の公演で、児童・生徒が生きた英語を聞くよい機会となりました。
小1~3年生は「The Tail of Susie Squirrel」、小4~6年生は「The Princess and the Soldier」、中学生は「Honesty」という劇をそれぞれ鑑賞しました。劇中の会話は日常生活で使用する表現が盛りだくさんで、笑ったり驚いたりしながらどんどん引き込まれ、客席まで入ってくる俳優のみなさんと掛け合いをする場面もありました。
「演じる」「表現する」という点では、工夫された舞台装置や演出、小道具にも目がいき、俳優の表情や動き方に魅せられました。
劇後には、俳優さんたちに積極的に質問をして交流を深めました。およそ一年間の世界公演を始めるまでの練習期間はたった1か月だけということや、演技をするときにはまず自分が楽しむこと、そして観客全員がステージを見ることができるように心がけている…など、月末に行われるさいきょう祭への参考になる答えをたくさんいただき、児童生徒のモチベーションのアップにもつながったと思います。
本物の英語に触れる体験は、通常の英語の授業やEveryday English(小学生が毎日行う英語の授業)とは一味違う学びとなりました。児童・生徒にとって、英語の学習意欲が高まり、小中一貫で行っている英語指導にも効果的な役割を果たした鑑賞会でした。
9月29日(火)、小学4年生が市内内田地区にある「馬場家住宅」に伺い、3時間ほどかけて建物やその周囲の風景を画用紙に描きました。実際の建物や植物を注意深く観察して描く写生の方法を学びながら、自然界の豊かな色彩に気づき、絵の具を使って多彩な色作りに挑戦しました。
時間の前半は、みんなシーンと静まり返り、真剣に画用紙に向かっていました。細かいところまで描くのは大変だったようですが、「落ち着いた場所で、集中して絵が描けた。」「絵の具を混ぜて、工夫して色を作って塗ることができた。」と、初めての写生会を振り返りました。
馬場家住宅は国の重要文化財に指定されていて、江戸時代末期から残る表門や主屋など特徴ある造りが歴史を感じさせる重厚な建物です。学校からはバスで約10分ほどで行くことができ、小鳥のさえずりや虫の音が聞こえるすばらしい秋の自然の中で、地の利を生かした絵画制作の授業を行うことができました。
大切な地域の文化財に親しむ機会をくださった職員のみなさん、大変お世話になりありがとうございました。
9月28日(月)、小学5年生が松本城を訪れ、写生会を行いました。現存する五重六階の天守の中で日本最古の国宝の城である松本城。白と黒のコントラストの美しさはいつみても壮観です。秋晴れの青空の下、児童は元気よく自分の好きな場所へスケッチに向かいました。
児童たちはいつも以上に真剣に、また、のびのびと取り組んで画用紙に鉛筆を走らせていました。普段の図工の授業では、対象となるものを見て正確に描く力を育てるために、児童が順番にモデルになって10分間のクロッキーを行っています。その成果もあり、目前にそびえる松本城の瓦や石垣までていねいに描いていました。
写生会に備え、5年生は松本城の構造を学習していました。3階には窓がないため、外から見ると5階でも実際は6階建てになっていることや、戦いの時代に造られた2つの天守とそれらをつなぐ渡櫓(わたりやぐら)、そして後の平和な時代に造られたとされる辰巳附櫓(たつみつけやぐら)と月見櫓(つきみやぐら)などを実際に見て、
「こんなにしっかり松本城を見たのは初めてです。」
「細かいところが難しかったけれど、一生懸命描くことができました。」などの感想があり、思いおもいの松本城を紙の上に表現しました。
観光客の方も多く、「こんにちは」と大きな声で挨拶を交わしたり、話をしたりする児童もいました。みんなで食べたお弁当もおいしく、楽しい写生会となりました。
9月9日(水)、小学2年生が「バスの乗り方教室」を行い、バスの利用と安全な乗り方について説明を受けました。この日は、台風接近にともなう雨のため、昇降口の前に停めたバスの中でお話を聞きました。
今回乗せていただいたのはノンステップバスでした。始めに、バスが傾くこと(ニーリング)を体験しました。なぜバスが傾くのかという質問を受け、児童からは「曲がる時に便利だから」などという答えが出ました。説明では、ノンステップバスは乗降車口に階段(ステップ)がないのですが、お年寄りや体の不自由な方が乗りやすくするための工夫として、地面との段差をさらに小さくするために車体が傾くようになっているのだそうです。そのほか、大きさや重さについての質問に、たくさんの児童が元気に発言しました。
「バスは何台くらいありますか。」という質問をしたところ、路線バスは55台くらいあるそうで、児童はこの答えに「えーっ!」と大変驚いていました。続けて、高速バスや貸切バスなどたくさんの種類があることを知り、もっと大きな「えーっ!!」の声があがりました。
バスの死角体験では、バスの前に置かれたコーンが見えるかを確認するのですが、いざ運転席に座ると「見えません。」「どこにあるか分かりません。」との感想が出ました。
最後は実際にバスを走らせて、乗車時は整理券をとり運賃表を確認すること、アナウンスを聞いて目的のバス停が近くなったら降車用ボタンを押して知らせることなど、具体的なバスの利用の仕方を教わりました。
マナーの面では、バスや電車など公共交通機関を利用するときに気をつけることは一緒です。車内での話し声は思ったより大きく聞こえますし、列に割りこんだり急いで駆け込んだり、車体・車両に近づきすぎたりすることは大変危険です。この教室で学んだことを活かし、マナーを守って気持ちよくバスなどを利用できるようにしましょう。
ご協力いただいた松本市都市交通課とアルピコ交通のみなさん、ありがとうございました。
小学2年生による1日限りの「才教商店街」が、8月27日(木)にオープンしました。
どんなお店で何を売るか、商品をつくり値段を設定して…など、1学期から入念に準備をすすめてきました。その甲斐あって、商品はどれもすてきなものばかりで、開店と同時に大にぎわいとなりました。
2年生は、お客さんである1年生に喜んでもらうこと、そして売り上げ1番を目指して、「いらっしゃいませ!」「いいものありますよー!」と、大きな声で呼びかけていました。
どのお店もお客さんが途切れることなく、閉店間際になると、タイムセールで最後の追い込みです。商品が売り切れるお店も出る中、1年生はいろいろなお店を回り、掘り出し物を探して才教商店街を満喫していました。
「このゲーム、すごくおもしろいよ!」
「いいなぁ、どこのお店で売ってたの?」
1年生はそれぞれが買ったものを持ち寄って楽しそうに見せ合い、あふれるほどいっぱいになった袋を抱えて商店街を後にしました。後で届いたお礼の手紙には「来年は、ぼくたちもいいお店をつくりたいです。」との言葉。
4月から学校探検や遠足で交流を深めてきた学年同士、おたがいにとても楽しんだ様子でした。
売り上げ一番になれるのはたった一店だけです。しかし、たとえ一番になれず悔しい思いをしても、1年生が喜んでくれたことで、働くことが「みんなを幸せにする」と気づきます。この気づきが、才教商店街の目的です。
「がんばったけれど、一番になれなかった。でも1年生がよろこんでくれてうれしかった。」
多くの2年生が、才教商店街を振り返って、このような感想文を書きました。
周りの人の幸せを願う心や、学校使命である「世のため人のためになる」高い志が子どもたちの心に根付き、またひとつ上級生らしく成長したと感じます。
7月18日(土)、1学期終業式が行われました。
まず校長先生から、「長い休みは、前の学期の復習をして新たな学期に向けた準備をする時期です。夏休み中は1学期の復習と2学期の準備をしっかりとしてください。また、休み中は普段の生活リズムを維持することが大切です。早寝早起きをし、いつも勉強している時間に勉強し、ボーッと過ごすことなく、同じ生活を維持できるようにしてください。脳も新鮮な生ものです。使わないと腐ってしまいます。動かして、働かせてください。」という学期まとめの話がありました。
さらに、夏休み中の終戦記念日に際し、「今年は戦後70年目の年にあたります。戦争の現実をしっかり受け止めてください。多くの人が亡くなり、多くの人の努力のおかげで今があることを感じてください。多くの人の血と汗と涙のおかげで安心して勉強できる今の環境に感謝してください。」と子どもたちへ語りかけました。
「夏休みも目で見て耳で聞いて、手足体でたくさんのことを感じて、元気に学校へ戻ってきてください。」と2学期への期待を込めてお話してくださいました。
次に、夏休みの過ごし方について生徒指導部長の先生の話がありました。
最後に、1学期の頑張りを讃えた学校長賞の表彰を行いました。中学校総合成績優秀者6名、卓球部中信大会出場1名、平田駅清掃活動2名が特別賞として表彰されました。
小学6年生の河野統徳君が、8月23日に開催される第1回東海小学生陸上競技大会 小学生男子100Mへ出場することになりました。
5月に開催された第34回諏訪地方ジュニア陸上競技大会で優勝し、6月に開催された第32回長野県小学生陸上競技大会で6位入賞したことにより出場が決まりました。
まわりは170cm級の選手が長身を生かした走りをする中、河野君は147cmと小柄なため、フォームの美しさで勝負をかけます。「今は耐える時だ。フォームを固める時だ。」とコーチに言われ、自分の走りのフォームを固めて練習をしています。「スタートダッシュが勝負だと考えていて、後半は、足の動きを素早くできるように練習をしています。」と河野君。
7月4日に開催された日本陸上競技選手権大会では、自己ベストの13秒11を記録しました。
東海小学生陸上競技大会では、12秒台の自己ベスト更新を狙い、8位入賞を目指しています。
河野君の健闘を願っています。
7月10日(金)、中学校生徒会と小学校CAPの代表が、ネパール大地震被害への支援のために集めた募金を寄託しました。
ネパールをM7.8の大地震が襲ったのは4月25日。連日の報道でその被害の大きさが伝えられてきました。
かねてより本校の中学生がネパールの学生と文通で交流をしていることもあり、この地震による被害の一助にとの思いから、生徒会およびCAPが中心となって5月の体育祭から6月にかけて募金を呼びかけ、約19万円が寄せられました。
この日は文通のコーディネーターを務めて下さっている湯本さん(グローバル教育支援センター)が来校され、生徒会長の福井君が「ネパールの子どもたちの教育環境整備のために役立ててほしい」と募金を手渡しました。
今なお地震による被害で大変な思いをされている方が多いと思いますが、1日も早い復興を願うばかりです。
募金にご協力いただいたみなさん、本当にありがとうございました。