第11回メリット「みんなの夢」こども絵画コンクール(主催:花王株式会社)の入賞者および作品を紹介します。
【優秀賞】 小学6年 五十嵐 稜くん 「宇宙旅行」
11月28日(土)、「インターネットの危険性と対処法」と題し、筑摩野中学校の理科教諭であり教育情報化コーディネーターの小川文徳先生による講演会を、小学5年生から中学3年生および保護者のみなさんを対象に行いました。
分からないことを調べたり、いろんな人と簡単につながることができて便利なインターネットですが、そこに甘んじてしまうと大きな危険に身をさらすことにもなりかねません。なぜならば、ネット上の情報には「嘘」が多く、また安全性が確保されないサイトにも気軽にアクセスできてしまうからです。
小川先生は、「デジタル・タトゥーという言葉が表すように、ネットに出た情報は二度と消すことができません。また、“無料”と書いてあるゲームサイトでも、アイテムを手に入れるなどのアクションを起こすたびに課金される場合がほとんどです。」と話されました。そして、SNSなどにたった1枚の写真をアップロードしただけで、氏名、住所、職業など個人が特定される事態にまでなってしまうという非常に恐いお話もお聞きしました。
確かに、インターネットは楽しく魅力的なツールです。しかし、ものごとの真偽を見抜く力がまだ十分ではない子どもたちは、情報に左右され、結果としてトラブルに巻き込まれてしまうこともあるのです。
ネットの世界のすべてが危険だということではありませんが、「まずは現実の世界でつながっている家族や友達との会話を楽しみ、思いっきり体を動かすこと、たくさん勉強すること、リアルな経験を増やすことが大切。」と、小川先生が話された内容を、毎日の生活の中で実践していくことが先決だと強く感じた講演会でした。
11月30日(月)、小学3年生がアルピコ交通上高地線で体験乗車を行い、切符の買い方や、電車の利用のしかたを学びました。
スタートは新村駅。一般の利用客のみなさんと一緒に乗車し、約16分かけて終着駅である新島々駅へ向かいました。新島々駅では回送列車を使って、クラスごとに乗車中のマナーについて説明を受けました。座席ではないところに座り込む、座席に寝転ぶといった迷惑行為、車両とホームの隙間は足が挟まったりホーム下に落ちてしまったりすることもあり危険だということを教えていただきました。車内では荷物を自分の膝の上、または網棚にのせ、自分も周りの人も気持ちよく利用できるように心がけることなど、日頃から通学に電車を利用している児童も、駅員の方のお話に真剣に耳を傾けました。
それから、運転席にひとりずつ座り、気分はあたかも運転士! たくさんのボタン・スイッチや計器類が並んでいるところを見たり、ペダルを踏んで警笛を鳴らす体験もしました。
今となっては懐かしい、堅い厚紙の切符(「硬券切符」という。)を一人一枚もらって、駅員さんにスタンプを押していただくなど、初めて見るもの・さわるものが多く、児童は終始積極的な姿勢を見せていました。
今回学んだことを心に留め、さまざまな公共交通機関を利用するときにしっかり実践していきます。貴重な体験をさせてくださったアルピコ交通のみなさん、松本市都市交通課のみなさん、ありがとうございました。
11月25日(水)、小学5年生がトヨタ自動車による「トヨタ原体験プログラム」という出張授業を受けました。これは、世界的企業であるトヨタ自動車が、「今日のモノづくりは環境のことを考えることが何より大切である」ということを若い世代に知って欲しいと、全国の学校で行っている教育プログラムです。才教学園では工業を学習する小学5年が毎年応募し、今回で6回目になります。
内容はボードゲーム形式で10年間、自動車会社の経営を行いその間の収支をチーム対抗で行うもので、今回は小学5年生60名を6チームに分けて行いました。
ゲームはさすが世界のトヨタが作ったもので、良く練られています。利益優先で経営が立ち行かなくなるばかりではありません…。開発、社会貢献活動、そして何より環境への配慮をバランスよく実施したチームの収支が良くなるようにできています。しかし、運も必要であり、マスによっては突発のトラブルを被ったりもします。
結果は6チーム中、3チームが1億円を超えましたが、1位のチームはバランス良い経営に加え、運も引き込んだようでした。最下位のチームは、環境対応と新車開発が遅れ、赤字体質からなかなか脱却できませんでした。
トヨタの方からゲームのツボを教えていただいたのですが、「転ばぬ先の杖」のように少しずつ、環境への投資(空気浄化装置、太陽光発電)を行うことが、勝利へのカギだったようです。
授業が終わった後は、販売店の方より持ち込んでいただいたハイブリッドカー、「シエンタ」と「プリウス」の座席に乗せてもらったり、ボンネットを開けてエンジンルームを見せていただいたりしました。
ゲームを楽しみながら、環境について深く掘り下げて考えることができた貴重な機会となりました。
コストはかかるけれど、環境に配慮した経営がポイントです
プリウスのエンジンルーム
11月21日(土)、全校児童生徒の避難訓練および保護者への引き渡し訓練を行い、災害発生時の基本的な行動のしかたや安全に避難する方法などを確認しました。
地震が起きたと分かったら、まずは自分の身を守ること。落ちてくるもの・倒れてくるものをさけるために机の下などにもぐりますが、学校の机は固定されていないので、机の脚をしっかりつかむことも大切です。
今回は、地震に伴い火災も発生したと想定し、校舎内の防火戸を閉めた状態での訓練でした。炎や煙が建物内で広がるのを防ぐ防火戸には、避難経路を確保するという役割もあり、人が通れる大きさのくぐり戸がついています。これは床面から約10㎝の段差があるため、避難中につまづく児童生徒が何人もいました。
これをふまえ、芳川消防署の方から「避難中の転倒は将棋倒しのきっかけにもなるので大変危険。早く逃げることは大切だが、安全に十分注意した上での行動を心がけて。」とのお話がありました。「結果的に事故にならなかったし、けがもなかったからいいや。」と見過ごすことなく、常に危険と隣り合わせであるという意識を持つ必要があるということを、改めて教えていただきました。
児童生徒の引き渡し訓練では、避難を終え待機している児童生徒を保護者のみなさんに迎えに来ていただきました。自宅や勤務先から学校までの経路、構内での車両の通行方法などは確認できたと思われますが、「混乱の中で、もし車や電車が一切使えない状況になっていたら?」ということも、各家庭において話し合っておく必要があります。
災害は、対岸の火事ではありません。いざという時に、自分の命、家族の命、周りの人の命を守るために何ができるか、どうすればいいかということを、今一度考えておかなくてはいけないと強く感じました。
わずか10cmの段差にも大きな危険がありました
初期消火訓練 水の入った消火器で使い方をおさらい
保護者のお迎えを待っています
11月18日(水)、小学4年生が長野県庁と善光寺を見学しました。
県庁では「子ども豆記者体験」として、「長野県の工場」や「信州のお米とそばのはなし」など7つのテーマで、県の担当課のみなさんにたくさんの質問をしてお話を伺いました。長野県の“これまで・これから”についての丁寧な説明の中には新しい発見がたくさんあり、自分たちが暮らしている長野県のことをより深く知ることができました。
議会棟では、県議会が行われる議場に入り傍聴席に座らせていただきました。議会は、私たちの代表である議員のみなさんと、知事をはじめとする県の担当のみなさんが、条例を決めたり問題を解決するために話し合いを行う場所であること、また、議場の配置や本会議の会期などについても説明を受けました。
午後は、今年4~5月に7年に1度の御開帳でにぎわった善光寺を訪れました。秋の善光寺、境内はしっとり落ち着いた雰囲気に包まれていました。大きな香炉で煙をつけ、みんなで幸せと健康をお祈りし、境内の散策を終えたあとは、お土産の購入を楽しみました。
14日に行った長野県フェスティバルで大成功を収めた4年生にとって、更なる興味と郷土愛を育むことにつながる充実した一日となりました。
11月18日(水)、小学1年生が「昔の遊びを楽しむ会」を行いました。40名近くの祖父母、保護者のみなさんに教わりながら、昔の遊びを楽しみました。
さいきょう祭で、「昔の遊びの楽しさ」を劇にして披露した1年生。休み時間や放課後を使っておりがみやけん玉で遊ぶことはありますが、おはじきやめんこ、お手玉を見たのはほぼ初めてで、
「どうやるのか分からないです…。」
そんな子どもたちに、祖父母のみなさんが丁寧に遊び方を教えてくれました。「綺麗なガラス」だったおはじきや「丸い厚紙」だっためんこが楽しい道具となり、みんなで夢中になって遊びました。体もどんどん温まり、教室のガラスがくもるほどの熱気に包まれました。
おじいさんおばあさんに得意な遊びを披露していただいた際は、こま回しでも、お手玉でも、「おぉ~!!」「すごい!!」と歓声や拍手が起こりました。
「どんなことも最初は難しいけれど、だからといって簡単にあきらめないこと。そうすれば、うまくなるし力もつくよ。」とのお話に、子どもたちは大きくうなずいていました。
最後にみんなで大きな輪をつくり、「まっかな秋」を歌って、会は終わりとなりました。
思い切り遊んでいる時のキラキラした笑顔におとなと子どもの区別はなく、世代が違っても、人と人との関わりが遊びをより楽しいものにしてくれると感じたひとときでした。
懐かしい遊びがたくさん
コマにひもを巻きつけるのはちょっと難しい…
しゅりけん、風船…1枚の紙が大変身
11月14日(土)、「長野県フェスティバル」が開催され、小学4年生が、わさびやりんご、木曽漆器、観光スポットやかつて盛んだった養蚕業など、長野県の文化や産業について調べたことを紹介しました。
1学期から行っている調べ学習では、本や新聞、行ける範囲での現地インタビューで情報を集めました。調べたことを壁新聞にして掲示しましたが、小学2・3年生へのアンケートでは、あまり見てもらえていなかったと判明…。そこで、もっと多くの人に直接伝えようと「長野県フェスティバル」を企画しました。
大きく見やすい文字や自分で撮った写真を使った掲示物のほか、実物を用意する、リーフレットを配るなど、伝え方にもひと工夫。当日は、保護者の方やインタビューでお世話になった方が来校され、子どもたちの説明に耳を傾けて下さいました。
フェスティバルを終えた4年生は、
「緊張したけれど楽しく説明できた。お客さんがしっかり聞いてくれて嬉しかった。」
「友達の発表を見て、いままで知らなかったことを知ることができた。発表のやり方もいろいろあってためになった。」
と話していました。
準備は子どもたちが中心となって行いました。その過程で、6月の新聞づくり講習会や、昨年の「昔のくらし」の発表など、経験の一つひとつがしっかり活かされていることが分かりました。
2月にはプレゼンテーションコンテストがあります。今回のフェスティバルは、それに向けて、調べること・まとめること・伝えることをもっと洗練させるきっかけになりました。
11月11日(水)、小学5年生が長野県の水産業と農業についての社会科見学を行い、安曇野市内の施設を訪問しました。
ひとつめの見学先は、明科にある長野県水産試験場。一年を通じ10℃前後のきれいな湧水を確保できる立地にあり、ニジマスなどの養殖、川・湖の漁業環境保全などを行っています。そして「信州サーモン」の”生みの親“でもあります。信州サーモンは最大で3kg・65cmほどに育ち、卵をつくらないメスのみの品種だそうです。魚に直接触り特有のぬるぬるぬるした感触に驚きつつも、地元が誇るブランド魚について詳しく知ることができました。
次の安曇野ハイテクファーム(同市三郷)は、コンピュータで管理された完全無菌室でレタスやサラダ菜などの水耕栽培を行っています。光(ナトリウム灯)・温度・肥料・二酸化炭素を調整した工場内では、野菜は約35日という速さで出荷できる大きさに成長します。外気を遮断しているので虫などがつかず農薬を使う必要がないこと、洗わなくても安心して食べられることなどを教えていただき、土を使わない野菜の育て方に、児童は興味津々でした。
研究者や生産者の声を直に聞き、新しい農水産業のすがたと工夫に触れた5年生ですが、携わる人の高齢化や減少、後継者不足などの課題を抱えている現状を知り、「自分たちのような若い世代には何ができるか」についてもレポートにまとめていました。