7月4日(土)小学3~6年生は、総合の授業で英語の森を行いました。
英語の森は、いろいろなシチュエーションで英語を実践的に使うことを主体とした活動で、日頃の英語授業で学んだことが実際に使え、相手と意思疎通ができる喜びを感じ、さらに英語への学習意欲を高めることを目的としています。
今回は、縦割りの班に分かれて、月の名前神経衰弱、単語づくりゲーム、なんでもバスケットin English、単語づくりゲーム等8つのゲームに取り組み、獲得したポイントを競いました。
子ども達は、リーダーの指示や班の仲間の協力により、楽しく活動に取り組んでいました。ゲームの説明や話はすべて英語です。わからない言葉を推測したり、教え合ったりする姿が見られました。ゲームを通して単語を新しく覚えたり、会話力を高めることができました。また、異学年間のつながりを高めることができました。
子ども達からは、「英語がわかった。」「英語のゲームが楽しかった。」「他の学年の人たちと仲良くなった。」といった感想が出ました。
これを機会に、ますます英語に興味を持って取り組み、コミュニケーション力を高めていって欲しいと思います。
6月26日(金)、小学3年生は、塩尻市奈良井と木曽郡木祖村藪原を結ぶ鳥居峠に登山遠足に行きました。
登山遠足の目的は、
・木曽路で栄えた宿場町の歴史に触れる。
・自然に親しむと共に登山中の決まりを実行する。
・不便な状況や辛い思いをしながら頑張り抜く心を鍛える。
です。
登山前に全員で「弱音を吐かずに頑張ろう」を目標に掲げました。
順延された登山遠足でしたが、当日も雨が降っていました。しかし、子どもたちは笑顔で出発しました。
悪天候も重なり中山道随一の難所と呼ばれた峠を越えるのは、苦労するだろうと思いましたが、子どもたちは、元気いっぱいに進みました。お互いに「がんばろう!」「もうちょっと!」など励まし合っていました。歌を歌ったり、体育祭の応援歌で応援したりと気持ちを高ぶらせていました。
奈良井宿では店先やすれ違う人に挨拶をすると、「こんな雨の中でもよくきたね。」と温かい言葉をかけてもらい、元気をもらいました。
子どもたちは、弱音を吐かずに目標を達成し、全員でゴールすることができました。悪天候の中頑張り抜けたことは、自信にもつながる経験になったと思います。
困難なことを乗り越える経験を通して、助け合う心、諦めない気持ち等たくさんのことを学んだようです。
6月17日(水)~18日(木)、中学1年生は、一泊二日のキャンプに行ってきました。場所は乗鞍の NORTHSTAR いうキャンプ施設で、外国人スタッフが多く在籍します。
このキャンプの目的は、
・英語を「体で学ぶ」ことができる環境の中で、外国語を使ってコミュニケーションを取ることの面白さを体験し、今後の外国語学習に生かす。
・自然体験活動(アクティビティ)を通して、勇気、自己実現力、コミュニケーション力や協調性、創造力を養う。
・集団生活、活動を通して倫理観(規律)、愛(思いやり)、自立心・責任感を養い、協力することを学ぶ。
で、1週間前から事前学習をして臨みました。
施設に到着すると、外国人スタッフの方達が笑顔で出迎えてくれました。子ども達は最初は緊張して表情もこわばっていましたが、「迷ったらGO!」という合言葉を胸に一人一人がチャレンジ精神を発揮して、英会話に挑んでいました。
最初は言っていることが理解できなかったり、伝わらなかったりして苦労していましたが、少しずつ耳も慣れてくると、終盤には冗談を言って談笑する姿も見られました。
活動では、英語でのアイスブレイクやハイキング、英語を使ったゲームなど盛りだくさんのプログラムでしたが、メインの活動はロープスコースというアクティビティです。これは「5メートルほどの網を全員がわたる」、「畳一枚分の板に10人乗る」、「手をつないだまま全員でロープを渡る」などのいくつかの課題が出され、チームで協力しながら解決を目指します。
ここで一番大切なのは、信頼とコミュニケーションです。最初は各自ばらばらでうまくいかず、時には言い争いになることもありました。解決に向けて腹を割って意見交換するうちに、徐々に互いの信頼が増していき、協力し合って課題がクリアできたときには抱き合って喜んでいました。
このキャンプで培った信頼関係やコミュニケーション力、チャレンジ精神が、再来年のオーストラリア修学旅行を始め、今後の学校生活にも生かされていくことと思います。
日本の文化を体験する茶道の授業が行われました。茶道の先生にご来校頂き、本校2階の作法室で、小学校1年生から中学校3年生まで、各クラス2回ずつ行います。
一人ひとりが、正座をしてご挨拶をし、茶道の先生が点てて下さったお茶を頂きました。
立ち方、歩き方、向きの変え方、座り方、お辞儀の仕方など一つひとつご指導頂き、心地よい緊張感の中、きちんと正座をして、手をついてお辞儀をし、お茶を頂くことができました。
お茶を頂く時は、隣の人に「お先に。」と声を掛けます。声を掛けられた人は、「どうぞ。」と答えます。このように隣の人に気配りをしたり、部屋に飾られている花や掛け軸を拝見してお茶を点ててくださった方へ感謝を伝えるなど、日頃の生活で大切にしたいことが詰まっていることに子ども達も気付き、教えて頂いてとてもうれしかったようです。
先生からは、「とても落ち着いていて、礼儀正しいですね。」というお褒めの言葉も頂きました。
これからも、茶道を通して、日本人としての心を学んでほしいと思います。
6月9日(火)、信濃毎日新聞社から講師の方をお招きし、本校小4対象に新聞作り講習会を行って頂きました。
新聞作りで抑えるべきポイントをわかりやすく説明していただき、早速、実践しました。
今までの総合的な学習で、長野県について各自でテーマを決めて調べてきました。それを新聞にします。
記事の作り方は、まず一番伝えたいことを挙げ、それを詳しく説明する3つのことを書きだします。書く時には5W1Hを使います。その3つをまとめて一つの記事にします。
記事が出来たら、一番重要な見出しを考えます。見出しの出来が記事の良し悪しを左右するので、時間をかけて考えます。(見出しの作り方のポイントを書く)
やり方がわかり、子ども達は目を輝かせて記事を書き出しました。手の止まった子どもがいると、講師の先生が助け船を出してくれました。みるみる記事が書き上がり、2時間の授業はあっという間に終了時刻になっていました。
新聞は多くの工夫が凝らされ、限られた文字数で的確に事実や意見を伝える文章の宝庫です。自ら製作することで、新たな視点から新聞に興味を持った子ども達は、これから新聞をじっくり読むようになるに違いありません。
信濃毎日新聞社の講師の先生、長時間にわたり授業をしていただきありがとうございました。
6月11日(木)~12日(金)、小学5年生は、こだまの森へ1泊2日でキャンプに行きました。
こだまの森へ到着して、まず、イワナつかみどり体験を行いました。実際に川に入り、ビショビショになりながら魚を捕りました。泳いでいるイワナは、速く泳ぎ回るため、捕ることが難しいのですが、子ども達はコツをすぐに覚え、協力して追い込み、たくさんのイワナを捕ることができました。
その後は、自分で捕ったイワナを焼いて頂き食べました。頭から尻尾まで丸ごと一匹食べたことのない子も、「おいしい。」と言って残さず頂いていました。
次に、箸作り体験を行いました。地元の講師の方に教えて頂き、木を小刀で削って作りました。始めは小刀で削ることが慣れなかった子ども達も、少しずつ小刀の使い方に慣れ、箸を作ることができました。「お父さんにあげる。」、「お母さんにあげる。」、「妹にあげる。」などと言って、時間の経つのも忘れ、夢中になって家族のために作っていました。
迷路や長さ100mの巨大うんていもやりました。迷路は、走り回って汗だくになりながら、タイムを競いました。100mのうんていは、手の豆をつぶしながらも最後までやりきった子もいました。
夜は、キャンプファイアーをしました。「未来の火」、「感謝の火」、「健康の火」、「友情の火」の4つのトーチを持った子ども達がキャンプファイアーに点火し、フォークダンスを行ったり歌を歌ったりして楽しみました。小雨が降ってきましたが、雨か汗かわからなくなる程、一生懸命踊っていました。心に残る一生の思い出ができたと思います。
2日目は、野外炊事を行いました。薪に火をつけ、協力してカレーライスを作りました。薪に火をつけること、飯ごうでご飯を炊くこと、カレーの具材の切り方、煮こむ時間など、細かいことはわからないことばかりでしたが、友だちと話し合いながら作りました。とてもおいしくできた子、ご飯が焦げてしまった子など出来も様々でしたが、野外で苦労して自分で作ったカレーライスは、おいしかったようです。
1泊2日の集団活動を通して、日常生活ではできないことに挑戦し、仲間意識を高め、各自が責任を持って役割を実行することができました。
キャンプで学んだことを今後の生活に活かしてほしいです。
6月6日(土)、中学3年による修学旅行報告会が行われました。オーストラリアケアンズでの調査結果を考察し、パワポにまとめ、保護者の方と小3~中2の児童生徒の前で発表しました。
修学旅行の事前学習では8班に分かれ、調査課題を検討し以下の8つのテーマを決めました。
① オーストラリアの人は自国に満足しているか
② オーストラリアの交通事情についての調査
③ 日本とオーストラリアの相違点~異国の地から学ぶもの~
④ INFLUENCE OF THE COLOR
⑤ 日本とオーストラリアの国民の意識
⑥ 日本とオーストラリアの環境問題
⑦ 私たちが環境汚染の加害者にならないために
⑧ オーストラリア人の本当の性格
中でも、8班はオーストラリア人の人間性を調べるために心理テストを用意して、現地でインタビューする計画を立てました。今までにない試みでした。
帰校後すぐに体育祭がありましたが、忙しい中でも時間をやりくりし、しっかりと調査結果をまとめ、結論を導き、原稿を作り、練習し本番を迎えました。
どの班も普段から培っているプレゼン力を発揮し、堂々と発表していました。
観客の後輩たちは頷きながら目を輝かせて発表に聞き入り、先輩達の興味深い体験に、いずれ自分たちも同じ経験ができるという期待に胸を膨らませていました。
保護者の方は、事前学習でのテーマや現地での調査内容、そこから導き出された結論を聞き、改めて子どもの成長を実感した様子でした。
修学旅行後、体育祭を経てどんどん逞しくなる中学3年生の今後に大いに期待を抱かせる修学旅行報告会でした。
6月3日(水)、中学2年生は森将軍塚古墳に社会科見学に行きました。
社会科では、「古墳文化とヤマト王権の統一」の単元で、古代の日本における古墳と豪族について学んでいます。現在、古墳は森林が覆う小山のような形がほとんどの中で、千曲市にある「森将軍塚古墳」は、できた当時の様子を再現した貴重な古墳です。それに直に触れることで古代への理解を深め、郷土に対する意識を高めていくことができました。
生徒の感想より
「前方後円墳に何故段差があるか?」という疑問に対して「昔そこで祭儀、儀式が行われたから」と説明して頂き、納得できてよかったです。
山を利用して(尾根を利用)古墳がつくられていること、また町全体を見下ろすために山の上に古墳が築かれたことなどが分かってよかったです。
卑弥呼に送られた銅鏡のレプリカを見せて頂き、当時の中央政権との関わりが分かり、古代の不思議さと魅力をあらためて感じることができました。
学習シートを完成させるために、古墳館の様々な史料・展示を真剣に調べて記入していました。少し難しいシートと思いましたが、しっかりとまとめることができました。今後の学びに生かしていってほしいと思います。
6月2日(火)、松本警察署のご協力のもと、不審者侵入対策訓練を行いました。
不審者の侵入を想定し、職員の対応や、児童生徒の避難誘導を安全に行うための訓練です。警察の方が不審者に扮して乱入し、校内を歩き回り、先生たちが不審者を取り押さえるという内容で行いました。
直接の侵入があった教室では、不審者と距離を取りつつ、先生と生徒がすばやく教室から逃げていきました。
また、ほかの教室では、ドアの内側から机と椅子でバリケードを作り侵入を防ぐ対策をとりました。児童生徒は、窓側で落ち着いて待機することができました。
スクールサポーターの方から、「すばらしい訓練でした。でも、本当に悪い人が入ってくることがあるかもしれませんので、今日の訓練を活かしてください。」と話がありました。
その後、児童生徒の代表2名と警察の方で、知らない人に声を掛けられたり、車に乗っている人に声を掛けられたりするロールプレイングを行いました。不審者と1.5m以上の間合いをとって逃げること、車の進行方向と逆の方向に逃げることが大切だそうです。
不審者と遭遇した場合は、「いかのおすし」です。全校児童生徒で、復習をしました。
いか → いかない
の → 乗らない
お → 大きな声で叫ぶ
す → すぐ逃げる
し → 知らせる
最後に、声掛け訓練を行いました。「助けて!」と学年毎に大声で言う訓練を行いました。体育祭をやったばかりですので、応援団で鍛えたのどで、しっかりと言うことができました。
訓練だとわかっていれば上手に対応できますが、不審者は、服装ではわかりません。年齢も決まっていませんし、男とも女とも限りません。日頃から十分に注意して、いざという時は、教えていただいたことを守り、危険から自分の身を守れるようにしてほしいです。
今年度から、日本速読協会のソフトを使用した「速読」の授業がスタートしました。
速読を取り入れるのは、才教学園11年目にして初めての試みです。学習塾等での速読の導入は珍しくはないですが、学校としてこれほど大人数で取り組んでいる例は初めてだそうです。
速読の授業は、一人一台のパソコンを使って行います。まずは眼底筋肉をほぐす画像を見ます。また頭の中で文字を読み上げない「視読(しどく)」という読み方を練習します。初回の授業は、慣れない目の使い方や「文字を読まないこと」という指示に戸惑いを見せていました。
しかしすぐに、パソコンが得意な子が困っている子を常に気遣う姿、開始五分前には進んでファイルを配りパソコンの前に座る姿が見られるようになりました。問題を間違えてしまった時の悔しがる表情は真剣そのものです。
まだまだ始まったばかりですが、子ども達の積極的な姿にこちらの期待も高まります。
速読は、読書をする速度を上げるだけでなく、文章の理解力を速めることが狙いです。読書量そのものが増え、テストでは問題を読む時間が短縮され、その分解答する時間を確保することができます。しかし「魔法の杖」ではありませんので、上手に活用して、努力してほしいと思います。
速読は、「世のため人のためになる高い学力」を身につけるのに、大いに役立つはずです。着実にトレーニングを続けてほしいと願っています。