第26回グレンツェンピアノコンクール(グレンツェンピアノ研究会主催)において、6年生の赤澤カレンさんが長野予選の小学5・6年Aコースで銀賞となり、今月27日(日)開催の名古屋本選に出場します。
このコンクールは予選から全国大会まで、約1年をかけて行われます。3才からずっとピアノを続けている赤澤さんは、この本選とその後の地区大会、全国大会を目指して、毎日休まず練習に取り組んでいて、「ピアノを弾くときは、きれいな音づくりと丁寧な演奏を心がけています。本選でも同じ気持ちで一音一音大切に演奏したい。」と話していました。
また、赤澤さんは、松本市内の小学6年生が参加する卒業記念音楽会(10日・木曜)でも伴奏を務めます。ここでの演目「風のとおりみち」は、先月のさいきょう祭でも披露されたアカペラに近い曲ですが、6年生全員の合唱に寄り添うような演奏が印象的でした。
投稿日:2016.10.13
10月11日から13日にかけて、小学校5年生がニュージーランドから来日した生徒6名との交流を楽しみました。
各クラス2名ずつを迎え、初日は松本市や周辺地域の紹介をしました。松本城や木曽、奈良井宿など、ぜひ訪れてほしいところや、それぞれの場所のおすすめポイントを英語で発表しました。事前に5~6人のグループを作り、自分たちが現地へ行って調べてきたことや撮影した写真をまとめたプレゼンテーションを、ニュージーランドの学生は熱心に聞いてくれていました。
時間の後半にはニュージーランドの小中学生の生活などについて質問をする機会がありました。日本のような学習塾はなく、午後3時ごろに学校が終わった後は、アイススケートやネットボール(※)など、習い事・スポーツをして過ごし、夜7時半から8時半には就寝するそうです。5年生が寝る時間を聞かれ、「9時半ごろ」「12時近いこともある」と答えると、とてもびっくりしていました。その他、11日朝まで滞在していた乗鞍でおやき作りやイワナのつかみ取りを体験したこと、それから、「日本のお米が好きです。もちもちした食感がいい。」などと話してくれました。
2日目は一緒に書道に挑戦しました。初めての経験に戸惑いもあったようですが、お手本や近くの児童の書く様子を見ながら、筆をとり真剣に半紙に文字を書いていました。課題は「道」で、「うまくできないよ…。」と言いつつも、1枚1枚丁寧に練習を重ね、上手に書けたときにはとても嬉しそうでした。
また、両日とも夕方以降は在校生とそのご家族がホストファミリーとして交流生を受け入れ、各家庭でも楽しいひと時を過ごしたようです。
短い時間ではありましたが、国境を越えてふれあった同世代の子どもたち。いろいろな価値観や文化を共有できた貴重な交流会となりました。
※…ネットボールとは、バスケットボールに似たスポーツですが、大きく違う点はドリブルをしないこと。パスのみでボールをつなぎ、シュートまでもっていくというルールです。ニュージーランドのほか、オーストラリアやジャマイカで盛んに行われています。
算数の授業:One-stroke sketch(一筆書きの図形)を考えました
9月21日(水)、イギリスから来日中の劇団White Horse Theatre(※イギリス英語表記)による英語劇鑑賞会を行いました。全編英語ですが、リズミカルな英語やわかりやすいストーリーが展開され、どの学年も大いに楽しみました。
小学校1~3年生は「Spot the Dog」を鑑賞。人間の言葉を話せる犬のSpotと、それを知らない飼い主の女の子Hilary。Spotは花壇をめちゃくちゃにしたり、庭から逃げ出して川や道路を渡ったり、果てはプレゼント用のチョコレートまで食べてしまいます。児童の間まで走り回るいたずら好きなSpotの行動に、歓声が上がっていました。
4~6年生には「Jack and the Beanstalk」を上演。貧しいジャックが大きな豆の木を登った先で見つけた国。そこに住む巨人は人間の子どもを食べてしまうといいます。巨人の持つ金や宝物を持ち出して逃げるジャックを応援する気分で、ドキドキしながらの鑑賞となりました。
中学生向けの「The Slug in the Shoe」の登場人物は、ひとり親家庭の2家族。それぞれの子どもたちは同じ学校に通っていますが、仲が良くない様子。それに反して親しくなっていく親同士の仲を阻止しようと、あの手この手(お酒の味をまずくさせたり、靴下にナメクジを入れたり…)で奮闘する子どもたちの姿が楽しいホームコメディでした。
劇終了後には、俳優のみなさんとの交流の時間があり、子どもたちは英語で「どうして俳優になったのか」、「どんな日本の映画が好きですか」などの質問をしました。中でも6年生が「(さいきょう祭で)ミュージカルに挑戦しますが、何かいいアドバイスはありますか」と聞くと、「セリフをしっかり覚えること」「演技が自然な感じになるまで何度何度もリハーサルを重ねる」など、役者としての助言をいただきました。
英語劇鑑賞は、生きた英語に触れ、英語への学習意欲を高めることを目的に行っています。三宅至くん(中3)が「もっと英語を勉強しなければいけないと思った。」と言っていたように、学習により磨きをかけ、今以上に理解を深めていくことを期待します。
舞台では、身振り・手振りのジェスチャーや顔の表情に加え、言葉のやり取りが生まれます。演技とはいえ、役者間で本物のコミュニケーションが必要であるということが分かりました。また、上演中、後方ではディレクターの方がメモをたくさん取っていました。「観客の反応やおもしろいと思ってもらえたポイントを探りながら、より楽しめる舞台を目指してどんどん工夫を重ねる」のだそうです。英語学習と同時に、小道具の使い方など参考になるところもあり、「魅せる舞台づくり」という意味でも大いに刺激を受けることができました。
Spot the Dog(小1~3)
Jack and the Beanstalk(小4~6)
劇団員との交流会(中学生)
8月15日(月)、第21回松本市平和祈念式典および平和の集いが催されました。これは、松本市平和都市宣言30周年記念行事の一環として、平和の尊さを次世代に継承し、世界恒久平和の実現を祈念するために行われたもので、本校からは中学2年生の向山菜南さんと御子柴葵くんが代表として参加しました。
これに先立ち、向山さんと御子柴くんは広島平和祈念式典(8月6日、広島市)にも参加し、学校で折った折鶴の献呈と長崎市から贈られた被爆クスノキ二世の植樹、そして世界恒久平和への願いを込めたメッセージ等を披露してきました。かつて焦土と化した広島の地も、長い年月を経て、今ではビルが建ち並び緑豊かな場所になっています。
美しい景観を取り戻した広島市を訪れた2人は、「原爆の恐ろしさや戦争の悲惨さを改めて知ることができた。」「平和の尊さを今後も学び続け、多くの人に伝えていきたい。」と感想を話しました。
8月23日(火)、本日より2学期が幕開けです。始業式は、「夏休みを終え、元気なみなさんに会えたことに感謝します。」という校長の言葉で始まりました。
校長講話 「心震える本物の感動への努力を」
今夏のメインイベントであったリオデジャネイロでのオリンピックで、金メダル12個を含む過去最高の41個のメダルを獲得した日本選手団の活躍について言及した校長は、この感動がどこから来るのかを全校に問いかけ、「我々が本当の感動を味わうことができたのは、選手がたくさんの汗と涙を流し、努力を積み重ねてきたことはもちろんですが、それと同時に選手を支える多くの人の感謝の思いにも触れることができたからなのだと思います。」と話しました。
また、2学期には3大行事のひとつであるさいきょう祭が待ち受け、これからの約2か月、児童生徒は多くの時間を練習に費やしていくことになります。
校長は、「ホールに集まってくださる多くのみなさんに感動を与え、そしてその感動を自分も共有できるようになるためには、決して妥協をしないこと。どれだけの苦労を克服し、どれだけの努力をしたかで本当の感動を与えられるかが決まります。やり遂げた暁に得られる感動と感謝の気持ちを求め、切磋琢磨してください。自分の可能性にふたをすることなく、自分を高めるために全力を尽くしてほしい。」と、児童生徒の気持ちをかき立てる話をしました。
7月21日(木)、1学期終業式を行いました。 校長講話「二宮尊徳の教え」 校長先生は講話の中で、二宮尊徳(二宮金次郎)について話されました。江戸時代後期、苦しい農耕生活を送りながらも「論語」などを学び、のちに農政家・思想家として農政改革に尽力した尊徳は、農民に対し「分度」「勤労」「推譲」などの教えを説きました。「分度」とは、贅沢をせず身の丈に合った生活を送り、ある程度の資源を残しておくこと。「勤労」とは、単にまじめに労働するということではなく、周りや人々の動きを見ながら、自分の知恵を使って新しい価値を生み出せるように働くこと。そして「推譲」とは、分度ある生活の中で余った資源を、世のため人のために差し出すこと。 自分ひとりでの小さい行為も、周りの人たちを巻き込んで少しずつ大きくしていけば、やがて地域全体、国全体が豊かに潤って幸せになる。「積小為大」というように、小さいことを積み重ねて大きなものに変えていこうと農民たちに教え、尊徳は600もの農村を立て直しました。 才教生を「大地の恵みを受け、無明の闇に光を灯し、希望の花を咲かせる子」と表現する校長先生は、「尊徳の教えはまさに才教学園の児童生徒が実践しなければいけないこと。長い夏休みになるが、自分を律して、小さなことをひとつでも多く積む努力をしてほしい。いっぱい楽しみ、いろんな経験をし、充実した夏休みを過ごして登校する2学期初日を心待ちにしています。」と呼びかけました。 講話に続き、賞状の伝達式が行われたほか、10月末に行われるさいきょう祭の全校合唱の曲が発表されました。 初めての通知表 始業式が終わり各教室へと戻った児童生徒たち。小学1年生は初めての通知表を受け取り、1学期の学習や生活を振り返りました。担任の先生から、「大きな声のあいさつで教室を元気にしてくれました」「いつも笑顔で登校していましたね」など、一人ひとり声をかけられ、嬉しそうにしていました。
7月19日(火)、中学校1年生から3年生が特別授業「ライブ先達」を行い、松本市議会議員であり、経済地域委員会の委員長も務めている小林あや先生を講師にお迎えして、「高い政治力ってなんだろう?~松本市議会議員の挑戦と課題~」と題して講演していただきました。
小林先生は、「国会議員も市議会議員も、自分一人でなれるものではない。後援会や自分に期待をかけてくれる人たちの応援といった協力があるから、厳しい選挙戦を乗り越え、政治家としての活動ができる」と話しました。また、「多くの市民を代表する市議として、上位当選することがゴールではない。市民の意見を議会に伝えたり、反対に市政や議会のようすを市民に広める活動も行っている」と、市議の仕事について説明しました。
講演後半には、政治に興味を持ったきっかけが波田町の合併問題にあったことに触れ、「住民がお互いを思いやりながら成長でき、安心して暮らせる社会をつくる力こそが高い政治力だと考えている。何のために議員になるのか、議員として何をしたいのか、という強い信念と高い志がないと何も始まらない。みなさんも孤立を恐れず、自分を諦めず、果敢に物事に挑戦してほしい。」と話しました。
小松校長は「“政治とは安心をつくるもの”という言葉に、その通りだと思いながら講演を聞いた。中学生のような若い世代には、今日聞いた話を活かし、必ずしも安心とは言えない現実を良い方向へ変えていく仕事をしてほしい。」とあいさつしました。
今年行われた参院選から選挙権年齢が18歳以上に引き下げられ、これまでより多くの人が政治に参加することになりました。今日の話を聞いた生徒たちも、3年後には実際に選挙権を持つようになります。小林先生の講演を聞き、有権者になるまでに社会を見る目をしっかり養っておく必要があることが分かり、選挙や政治をぐっと身近に感じることができました。