11月11日(水)、小学5年生が長野県の水産業と農業についての社会科見学を行い、安曇野市内の施設を訪問しました。
ひとつめの見学先は、明科にある長野県水産試験場。一年を通じ10℃前後のきれいな湧水を確保できる立地にあり、ニジマスなどの養殖、川・湖の漁業環境保全などを行っています。そして「信州サーモン」の”生みの親“でもあります。信州サーモンは最大で3kg・65cmほどに育ち、卵をつくらないメスのみの品種だそうです。魚に直接触り特有のぬるぬるぬるした感触に驚きつつも、地元が誇るブランド魚について詳しく知ることができました。
次の安曇野ハイテクファーム(同市三郷)は、コンピュータで管理された完全無菌室でレタスやサラダ菜などの水耕栽培を行っています。光(ナトリウム灯)・温度・肥料・二酸化炭素を調整した工場内では、野菜は約35日という速さで出荷できる大きさに成長します。外気を遮断しているので虫などがつかず農薬を使う必要がないこと、洗わなくても安心して食べられることなどを教えていただき、土を使わない野菜の育て方に、児童は興味津々でした。
研究者や生産者の声を直に聞き、新しい農水産業のすがたと工夫に触れた5年生ですが、携わる人の高齢化や減少、後継者不足などの課題を抱えている現状を知り、「自分たちのような若い世代には何ができるか」についてもレポートにまとめていました。
11月7日(土)、中学2年生が「乗鞍の魅力発信」をテーマにプロジェクト学習発表会を行いました。当日は乗鞍グリーンツーリズム推進協議会より宮崎さん、ガイドの宇賀神さん、保護者の皆さんが来校され、生徒たちが考えた観光促進、集客につながる提案を聞いてくださいました。
2年生は、8月27日から1泊2日で自然体験プログラムとして乗鞍を訪れています。登山、トレッキングなどグループ行動を通して協調性を養うとともに、乗鞍一帯に観光客を誘致するためのプロジェクト学習の調査をしました。発表会まではそこから2か月ほど期間がありましたが、さいきょう祭をはさみ、11月に入ってからは時間の許す限り放課後遅くまで残って準備を進めました。
提案には、写真コンテストの開催・一口おやきを作って売り出す・現地の小学生をボランティアガイドにした観光案内等があり、自分たちで考えたゆるキャラのイラストなどを紹介する班もありました。
講評では、宮崎さんより「私も乗鞍について忘れかけていたことを思い出すことができた。是非この提案から乗鞍の集客につなげていきたい。」と嬉しい言葉をいただきました、また、校長先生からも「各班が自分たちで生み出した提案、プランに愛情をもつことができていた。多くの班が高齢者、外国人など集客したいターゲットが決まっていたことは素晴らしい。」とお話がありました。
ことばや図表、イラストなどを使ったわかりやすい発表は、小学4年生の時から行っているプレゼンテーションコンテストで培ってきた力です。この経験が更なる糧となって、修学旅行とその報告会に向け、弾みがついたことでしょう。
クビワコウモリをゆるキャラに。
11月7日(土)、小学3年から6年生がオリエンテーリングを行いました。
今回は信州スカイパーク内のコースを使い、20箇所のコントロール(通過ポイント)を探す競技オリエンテーリングで、制限時間は40分間。限られた時間の中で、効率よくコントロールを回るための作戦会議にも余念がありませんでした。
スタート直後から全力で走り続けていた子ども達でしたが、初めて参加した3年生は、チームのペースに遅れてしまうことも…。そんなときに頼りになるのは、やっぱり6年生でした。「チームの全員が10m範囲にいること」というルールもあるため、「頑張れ!」と声をかけたり、下級生のリュックを持ってあげたりして最後までサポートする姿に、最上級生らしさが表れていました。
息を切らしてたどり着いたゴール。すべてのコントロールを制覇して、2チームが優勝しました。残念ながら時間内にゴールできなかった子どもたちも、口々に「楽しかった!」「疲れたけどおもしろかった!」と言っていました。
本格的なオリエンテーリングの実施にあたり、長野県オリエンテーリング協会の木村さんにご協力いただきました。準備からいろいろとお世話になり、大変ありがとうございました。
チームごとに作戦会議
コントロールを発見!
10月3日と4日、第30回長野県ピアノコンクールがまつもと市民芸術館で行われ、山崎航大くん(小学6年生)が小学校5・6年生の部で入選、優秀賞を受賞しました。
山崎くんは、7月の予選に向けて今年3月の終わりごろから準備を始めました。日程が近くなると1日の練習時間を3時間程に増やしていったそうです。グリーグ作曲「春に寄す」はメロディーのきれいな響きを大切にし、もう一曲の「ハリング(ノルウェー舞曲)」では楽しい雰囲気を出せるように、それぞれ気持ちを込めて本番の演奏に臨みました。
「演奏中は緊張したけれど、とにかく先のことを意識して弾いていました。弾き終わった後は達成感があり、ミスはあったけれど全体的な表現はよくできたと思いました。結果発表を聞いて、“本当に?“とびっくりしました。日頃の練習の成果を出せたことが嬉しいし、表現やテクニックをていねいに教えてくれた先生にも感謝しています。」と、コンクールを振り返りました。
31日に行われるさいきょう祭では、6年生の演目であるミュージカルの伴奏を務める山崎くん。「全員で作るミュージカルがいい作品になるように、僕は伴奏を頑張りたい。」と、張り切って練習に取り組んでいます。
10月6日(火)、小学5年生が諏訪郡富士見町にあるカゴメ株式会社富士見工場を見学し、生産ラインや製造用ロボット、工場の環境対策などについて学習してきました。
富士見工場が建てられたのは1968年。なぜ富士見町であったのかという理由は、次のようなことからです。
①野菜の産地が近く原材料を調達しやすいこと
②質が良く豊富な水があること
③大都市圏にアクセスしやすいこと
工場内ではコンピューター管理されたロボットが絶え間なく動いていました。紙パックは、最初はパッケージが印刷された細長い1枚の紙の状態。それを、丸い筒状にする → 底を留めジュースを充填 → 1本分の長さで切り取り、角を折りたたんで四角く形成する作業が猛烈なスピードで行われていて驚きました。
また、カゴメで使用しているトマトのことも詳しく教えていただきました。ジュース専用の”凜々子(りりこ)“という品種群は、おいしさはもちろん、ジュースにしてもきれいな色が出るよう中まで真っ赤に色づくことや、運ぶときのダメージをできるだけ少なくするために少し厚みのある皮になるように、品種改良を重ねて生まれたそうです。
今年はすでに栽培の時期が終わっていましたが、工場に近い畑も見学してきました。野菜やくだものを搾った後のかすを肥料にして、ゴミをできるだけ出さないという環境対策の工夫を知ることができました。
おいしく安全な商品を消費者に届けるため、徹底した衛生管理ときびしい検査のプロセスを欠かさない…。工場で働く方々は真剣そのものでした。
お忙しい中、見学にご協力いただいたカゴメ富士見工場のみなさん、ありがとうございました。
長い筒状になった紙パック
コンビニエンスストア限定の“リーフパック”
9月28日(月)、小学3年生が社会科の学習でスーパーマーケット見学に行きました。訪れた先は学校の目の前にあるバロー南松本店です。なじみ深い場所ですが、売り場だけではなく、普段は入ることのできない裏側も見せていただけるということで、多くの児童がこの日を楽しみにしていました。
安全で美味しい食べ物を提供するために、お店ではいろいろな注意や工夫をしています。バックヤードでは、売り場に出る前のたくさんの商品が整然と置かれている様子や、お肉・お魚を加工しているところを間近に見て、「こんな風に作っているんだ。」と感心することしきり。食べ物が自分たちのもとに届くまでには、たくさんの人が関わっていることも分かりました。売り場では商品の並べ方などについて学び、お店の人のお話や質問に答えていただいた内容を、児童たちはワークシートいっぱいに書いてきました。
自分の目で見たこと、耳で聞いたことをしっかりまとめて、今後の学習に活かします。
お忙しい中、見学の機会をつくってくださったバロー南松本店のみなさん、ありがとうございました。
魚をさばいています
焼きたてのパン、いい香りです
女子テニス部が健闘、北信越大会出場を決める
9月19日に行われた第4回全国選抜中学校テニス大会(松本市、信州スカイパークテニスコート)において、女子テニス部が団体で準優勝の成果を収めました。どの試合も決して楽なものではありませんでしたが、一人ひとりが役割をしっかりと果たし、全員で掴み取った勝利でした。
試合後のほっとした笑顔がとても印象的でした。
現在の部員は9名。中学2年生を中心に、自分たちで日々のトレーニングメニューを考え、連携を大切にし、お互いのプレーのいいところや注意すべきところを教え合って、信頼を高めながら練習に励んでいます。試合のときの応援も、学年の区別なく一致団結して戦っています。
今回の結果を受けて、女子テニス部は11月7日(土)に富山市岩瀬スポーツ公園で行われる同大会北信越予選大会の出場が決定しました。強豪チームが揃う中、ここで上位2校に入れば全国大会への切符を手にすることになります。
みなさんの更なる健闘と躍進をお祈りします!
9月25日(金)、小学4年生が塩尻総合文化センターでそば打ち体験をしました。
4年生は総合学習の授業で長野県について学習を進めています。その中で、特産品であるそばを実際に打って食べることを通して、長野県への理解と思いをより深めたいと考え、この体験授業を計画しました。
当日はNPO法人信州そばアカデミーの13名のみなさんのご指導のもと、いよいよそば打ちがスタートしました。
そば粉に水を回し入れてこねる。それを伸ばし、たたんで切ると、いつも食べているそばになりました。アカデミーのみなさんがやるととても簡単そうに見えるのですが、自分たちがいざやってみるとなかなかむずかしいものです。それでも、自分たちの手の中でどんどんすがたを変えていくそばに興味津々で楽しそうにしていました。
そして試食の時間です。打ちたてのそばのゆで時間はほんのわずか。手早く水でしめたそばを食べた感想を聞くと、「とても美味しくて、もっとおかわりをして食べたかった。」「そばは苦手だったけど、自分でやってみて好きになった。」などの声がたくさんあがりました。栄養たっぷりのそば湯もいただき、元気に帰校の途につきました。
今回のそば打ち体験で郷土の食文化に触れ親しんだ4年生。長野県の魅力を再発見することができました。
9月24日(木)、小中学校全学年を対象に交通安全教室を行いました。道路というありふれた場所に潜むたくさんの危険。自分が、被害者とならないだけでなく、加害者にならないように広く俯瞰的な視野を養うための交通安全教室です。単に「危ない」「注意しなさい」というのではく、「なぜ危ないのか」「どうして注意しなくてはいけないのか」を、指導員のみなさんから改めて教えていただきました。
小学1年生から3年生は信号機のある交差点での注意点について、4年生は自転車運転免許の取得に向けて正しい乗り方や点検の仕方について説明を受けました。5年生以上は、自動車の内輪差による巻込みの危険性を認知し、安全な歩行と自転車の乗り方を学びました。
校庭で行われた衝突実験では、車にはねられたダミー人形の様子を見た生徒たちに緊張が走りました。人形をはねる車に同乗した先生からは「心臓のドキドキが止まりません…」と生々しいお話がありました。もし人形が生身の人間、それも自分だったらどうなるか…。事故の怖さを感じずにはいられません。
内輪差は、車が曲がる時に前輪より後輪が内側に入り込む現象です。車体が長くなるほど内輪差も大きくなるため、交差点で信号待ちをしている人がトラックやバスと接触する事故が起きています。予測できる事故は避けることができると考えて、自分が被害に遭わないようにすることが大切です。
交通ルールを守るのに、大人、子どもの区別はありません。普段の歩き方、自転車や車の運転について家庭でも話し合い、事故防止につながることを願います。
9月30日(水)、ドイツに拠点を置くWhite Horse Theatreによる英語劇の鑑賞会を行いました。この劇団はヨーロッパ最大の訪問型教育劇団として世界各国を回り、英語を母国語としない人たちも楽しめる公演を展開しています。本校では昨年に続き2度目の公演で、児童・生徒が生きた英語を聞くよい機会となりました。
小1~3年生は「The Tail of Susie Squirrel」、小4~6年生は「The Princess and the Soldier」、中学生は「Honesty」という劇をそれぞれ鑑賞しました。劇中の会話は日常生活で使用する表現が盛りだくさんで、笑ったり驚いたりしながらどんどん引き込まれ、客席まで入ってくる俳優のみなさんと掛け合いをする場面もありました。
「演じる」「表現する」という点では、工夫された舞台装置や演出、小道具にも目がいき、俳優の表情や動き方に魅せられました。
劇後には、俳優さんたちに積極的に質問をして交流を深めました。およそ一年間の世界公演を始めるまでの練習期間はたった1か月だけということや、演技をするときにはまず自分が楽しむこと、そして観客全員がステージを見ることができるように心がけている…など、月末に行われるさいきょう祭への参考になる答えをたくさんいただき、児童生徒のモチベーションのアップにもつながったと思います。
本物の英語に触れる体験は、通常の英語の授業やEveryday English(小学生が毎日行う英語の授業)とは一味違う学びとなりました。児童・生徒にとって、英語の学習意欲が高まり、小中一貫で行っている英語指導にも効果的な役割を果たした鑑賞会でした。