7月9日(金)、株式会社デリシアの藤原さん、伊藤さん、嶋さんをお迎えして、3年生社会科の授業を行いました。コロナ禍でスーパーマーケット見学ができずにいたところ、デリシアにお勤めの保護者、藤原さんに快くお引き受け頂き、出前授業が実現しました。
3年社会科担当より、当日の様子を2回に分けてお届けします。
***
初めに、店名の由来を説明してくださった藤原さん。DELiCiAは、「delicious(おいしい)」という単語がもとになっています。お店の概要説明の中で、「一番大切にしているのは良い商品を売ること」という話があり、野菜の新鮮さを保ったり、海のない長野県に新鮮な魚を届けたりするために、さまざまな工夫をしていることがわかりました。
お客さんにとって「便利で買いやすい」ための工夫という点では、例えばアジは大家族用の10尾パックもあれば、塩焼き用に頭と内蔵を落としたもの、アジフライ用の開き、さらにはお刺身用というように、用途に合わせ加工したものを売っているとのこと。映像と共にわかりやすい説明で、生徒達はうなずきながら「あ、わかる! 見たことがあるよ!」と嬉々とした表情で耳を傾けていました。
さらに、『お店の入口に近いところに野菜・果物売り場がある理由は?』『最も売れる商品は何でしょう?』といったクイズもあり、生徒達は一生懸命に考え、正解発表のときには歓声を上げていました。1年間に売れる商品の数や1日に売れる牛乳の数などは、自分たちの予想をはるかに上回っていて、その多さに驚いていました。
次に、身だしなみや健康チェックを徹底しているというお話がありました。デリシアでは、コロナ禍以前から従業員全員の体調管理をしっかり行っていたそうです。ここで見た1本の動画は、「コロナで私たちの仕事が変わりました」というテロップでスタート。映し出されたのは、大変な状況下においても笑顔を忘れず、黙々と店舗内やカートなども消毒し、真摯に仕事に取り組むお店の方々の姿でした。
今も私達が以前と変わりなく買い物をすることができるのは、決して当たり前のことではなく、このような方々の努力のおかげだということに改めて気づかされ、感謝の気持ちがこみ上げてきました。クイズのときとは打って変わって、静かに映像を見つめる生徒達も、きっと私と同じ気持ちだったに違いありません。
(スーパーマーケットの出張授業②へつづく)
藤原さんからのクイズ…予想以上の答えに驚きました
生徒の質問にも丁寧に答えていただきました
気になったことはワークシートに書き留めました
8月上旬の3日間、未就学児のお子さんを対象にサマースクールを行います。
11:00からの年長さん対象の講座は各日とも満席となっておりますが、10:00からの年少、年中さん対象の講座は各日、数席の受付が可能です。(年長さんも10:00からの講座にお申込みいただけます。各回20組に拡大)
① | 8/2(月) 10:00~10:50 、11:00~11:50 「レゴで学ぼう!プログラミング教室」 |
② | 8/3(火) 10:00~10:50 、11:00~11:50 「液体窒素で学ぼう!サイエンス教室」 |
③ | 8/4(水) 10:00~10:50 、11:00~11:50 「身近なものを使おう!アート教室」 |
お申し込みはこちらから
7月14日(水)午前、キャリア教育の一環として行われている「LIVE先達」がありました。今回は国立病院機構まつもと医療センター(松本市村井町)より、医師・院長 小池祥一郎様と感染管理認定看護師 今西みずほ様にお越しいただき、7年生から9年生が医療現場の最前線で働く方の「生の声」をお聞きしました。
世界で最初に発症が確認されてから1年半以上。日本国内での感染がなかなか抑え込められていない中、医師・看護師のみなさんが緊張の中で実に様々な対策を講じて診療にあたっていることが、お二人のお話からまざまざと感じられました。
他にも感染症にまつわる近現代医学のあゆみや地域医療連携の実態など具体的なデータなどもスライドで提示していただき、生徒たちは時折メモを取りながら真剣に話を聞いていました。
この講演は、コロナ禍で医療に従事するみなさんに感謝の思いを伝えようと3月より活動している「かけはしプロジェクト」の協力で実現しました。(小池院長は本校の生徒たちが送った励ましのメッセージをすべて読んで下さったそうです!)
今後も大変な状況は続くと思いますが、私たちの健康を守るのと同じように、ご自身の命と体も守って下さい。医療従事者のみなさんやそのご家族、関係者のみなさんに改めて心からの敬意と感謝を表します。
〈生徒の感想〉
私は長い間病院にお世話になっています。入退院や受診のたびに診察してくれる医師や看護師さんに強く憧れ、将来医療系の仕事に就くことを目指しています。小池院長先生の説明はとても詳しく、勉強になりました。コロナだけでなくインフルエンザなどにも触れていましたが、いまだに結核が危険な病気であると分かりました。「コロナの発生当初は未知のウイルスでよくわからないことが多かった。しかし、学習することで多くのことが分かるようになる」という話を聞き、学ぶことがいかに重要かを教わりました。
―9年男子
看護師さんの仕事の様子をうかがい、患者さんが快適に過ごせるようベッドシーツのしわひとつにも気を遣っていると知りました。コロナの患者さんや家族、医療機関への誹謗中傷を報道で見ることがありますが、間違った情報を信じて不用意に他者を傷つけることのないようにしたいです。
―9年女子
院内のゾーニングや個室内の空気を外に漏らさないための陰圧装置の使用など徹底した感染対策の様子が分かりました。マスクやフェイスシールド越しのコミュニケ―ション(声のトーン、しぐさ)に気を付けてもいるそうです。体のことに加え精神的な面でも不安を抱える患者さんにとって、話をしっかり聞いてもらえること、サポートしてもらえることはとても心強いと思います。
―9年女子
小池院長先生の講話。様々な資料の中にはコロナに感染した患者さんの肺の画像も。
看護師の今西先生。院内の感染対策や医師、看護師の思いを動画にまとめてくださいました。
ICT機器を活用する場が増えている今日、SNSを通じたトラブルや誹謗・中傷から身を守るとともに、加害者にも被害者にもならないよう、その危険性について正しく理解する必要があります。7月7日(水)、8・9年生を対象に、「メディアリテラシー講話」を開講しました。講師は日頃からお世話になっている松本警察署のスクールサポーターの吉田さんです。
機器やアプリの間違った利用の仕方は、本人はもちろん、家族や大切な人をも一生苦しめてしまうことになります。ネットの世界で誹謗中傷を受けて自殺に追い込まれる人は増え、悪ふざけで撮影・投稿した写真は半永久的にネットから消すことができない・・・。便利の裏側に潜む怖さは計り知れません。
SNSを通じた詐欺行為は「特殊詐欺」と呼ばれ、未成年、たとえ少年であっても即実刑判決が下るという話や、日本中の警察官が毎日ネット世界をパトロールし、悪質な投稿を取り締まっているという話、また、スマホを代表とする機器が人体に及ぼす影響についてもお話しいただき、生徒たちの背筋は、それまでより一層シャンとしたように見えました。
本校では2学期から全員が授業にiPadを使用します。タブレットやスマホ、インターネットで外部とつながる端末を持つことは、極端かもしれませんが、犯罪に関わる可能性が高くなり始めていると言えます。そうした認識をもち、便利なツールを正しく使えるように、正しい判断ができるように、自身を制していかなければなりません。
最後に校長先生から、「これから使うiPadやネット環境は、みなさんの可能性を広げるツールであり、可能性を狭めるツールではない」との話がありましたが、この言葉もしっかり頭に入れ、端末を有効に使っていきます。
6月29日(火)に4年生を対象に交通安全教室を行い、公道で自転車に乗れるようになる4年生のために正しい乗り方や整備の仕方、注意点をレクチャーしていただきました。
初めに自動車販売店協会の方から、「ゆっくり走れる・安全に止まれる・ルールを守れる」ことができるようになってほしいという話がありました。続いて「ぶたはしゃべる」の合言葉とともに、自転車整備の注意点を聞きました。(合言葉の詳細は文章の最後に載せておきます!)
続いて市役所の交通部、自転車推進課の担当の方から、自転車に乗る際に気を付けることについて学習しました。「ヘルメットをかぶる」「二人乗りをしない」など基本的なお話から、「車道の左側を走る」「右折は二段階で行う」「大型車の脇を走らない」「一時停止ではきちんと止まる」・・・覚えることはたくさんありましたが、4年生は講師の話に耳を傾け、「守れますか?」という問いかけに対し、頼もしく「はい!」と返事。
スライド視聴では車との衝突シーンがありましたが、命が奪われるかもしれない状況は、自分の身に起こりうるかもしれません。息をのむような映像は、みんなの中にしっかり残ったでしょうか。
講習が済み、免許交付式では、松本市長、松本警察署長、松本交通安全協会長それぞれの印がつかれた免許証をいただきました。嬉しい反面、気の引き締まる思いで終えた交通安全教室でした。
本年度はコロナ禍のため、4年生以外は各学年において交通安全教室を行いました。交通安全についてのDVD視聴と、先生方自身の体験に基づく話が中心でしたが、「そんなことがあったの?」と驚くエピソードや、「実際に事故を見て/事故に遭って…」という話まであったと思います。低学年には、横断歩道で止まってくれたドライバーにきちんと頭を下げ感謝の意を表そうということも指導しました。
自転車通学をしている生徒も、「自転車に乗るのはお休みの日が多いよ」という生徒も、誰一人として交通事故や危険な目に遭ったりすることのないように、そして加害者にもならないようにと、切に願います。
【自転車整備の注意点】ぶたはしゃべる
ぶ:ブレーキはちゃんと効くか(左右それぞれ)
た:タイヤは空気が入っているか。すりへったりしていないか。
は:ハンドルは正しい位置に、正しい向きについているか。高さは大丈夫か。
しゃ:車体の状態は正常か。サドルの高さは、自転車にまたがったときに両足のつま先が地面につく程度に調整。
べる:ベルはきちんと鳴るか。
4年生は社会科の学習「健康なくらしとまちづくり」の中で「ごみ」と「水」をテーマに学びを深めてきました。教室で一通りの学習を行った後は、施設の見学や現地での体験学習も行います。実際に自分の目で見て、仕事に携わっている人の話を耳で聴いて、そして心で感じたことを自分の財産にできるようにと考えての計画です。
今回は、先月6月14日(月)に松本クリーンセンター(松本市)、7月6日(火)に本山浄水場(塩尻市)を訪れたときの様子について、社会科担当の先生から報告です。
◇◆◇◆◇
4年生はまず、学校や家で出るごみについて調べ学習をしました。すると、自分たちが思っていた以上にごみが多く出ていることが分かりました。クリーンセンターのパンフレットを読んだりDVDを視聴したりすると、当然のように「現地で見たいこと・聞きたいこと」が浮かんできます。
●「ごみクレーンが1回につかめる量は3.6t」とあるのに、「焼却炉に入れる量は大体2t」になっているのはなぜ?他の1.6tはどうなる?
●焼却炉で燃えるごみに冷たい空気をかけるのはなぜ?
●ごみ処理上で働いていて困っていることは?
3つ目の質問の本意は、ごみを出す側の私たちが気をつけなければならないことです。こうした質問が出ることに、生徒たちの意識と関心の高さがうかがえました。
当日は、クリーンセンター、リサイクルプラザ、新製品のペーパーラボの3ヶ所を案内していただいたのですが、メモを丁寧にとりながら、生徒たちにはいろいろと気づきがあったようです。
帰校後は、見学をまとめた内容からそれぞれが伝えたいこと3点を厳選し、「クリーンセンターの様子」「今のごみに関わる問題」「3Rについて」「私たちにできること」などをトピックに新聞づくりをしました。一人一人がごみの問題に興味を持って深く考察できており、大きな収穫があった学習だと思います。
続けて、水の学習です。詳しいまとめはこの1学期中に行う予定ですが、ごみの問題を学んだ時と同じように多くのことを吸収することができました。私たちのもとに水が届くまでには大変な時間がかかること、たくさんの人の関わりと努力があることを知りました。
浄水場を案内してくださった方は、「水をきれいにするために、川にごみを捨てないでほしい」とおっしゃっていました。ごみの学習と通じることでもあり、2つの学習に深いつながりができました。
7月8日(木)、本校の6年生と日本最大の学生ボランティア団体・IVUSA(東京)に所属する学生のみなさんとのオンラインミーティングを開催しました。
先月6月12日(土)にIVUSA理事の宮崎猛志さんを迎え、災害ボランティアとIVUSAの活動について直接講義を受けた6年生ですが、今回はウェブ会議システム「Zoom」のブレークアウト機能を利用してグループごとの交流が実現。
初顔合わせということで、お互いに自己紹介をした後、6年生は「IVUSAに入ったきっかけを教えてください」「どのようにしてIVUSAのことを知りましたか」などと質問。学生のみなさんからは、「もともと地域貢献活動につながることをしたいと思っていたから」「報道で災害の様子を見て、助けたいのにすぐ実行できないもどかしさがあったが、IVUSAを通じて行動できると思った」といった返答をいただき、6年生はよい刺激を受けたようです。
9月には宮崎さんはじめIVUSAの学生のみなさんに来校いただき、ボランティアの体験をする予定です。
今回改めて災害ボランティア活動の実態に迫り、生徒たちの防災意識を高めるための取り組みはこれから一層本格化していきます。人や組織のつながりを大切にしつつ、オンラインでも学びを深めていけるよう、学内でも教育内容の充実に努めます。
宮崎さん、学生のみなさん、本日はありがとうございました。
〈あるグループの感想〉
学生の方との話はとても楽しかった。ボランティア活動をしていて楽しいことはありますか、と聞いたら、「人の笑顔を見ることができたとき」と答えてくれた。
反対に、どんなときに辛いと感じるかを聞くと、「誰かのために活動することはとてもやりがいのあること。満足感や達成感の方が大きいので疲れたと思うことはそれほど多くない」という答えが返ってきて驚いた。
コロナの影響でどうなるかわからないけれど、今後、学生のみなさんに直接会ったら、もっとたくさんのことを聞きたいしいろいろなことを一緒にやってみたい。
※画像は一部加工しています。
投稿日:2021.07.06
才教学園は今年度より、STEAM教育を一つの軸にして学習を進めています。その強力なツールとなるのがタブレットなどのICT機器。子どもたちの興味関心に即しながら、「21世紀型スキルを身につける」という目標を達成する上で欠かせないツールになります。全国で推進されているGIGAスクール構想も意識しながら、本校でも生徒のタブレット所持に向け準備をしてきました。
学校を通して購入注文を受け付けた4月には、生徒たちは口々に「いつ届きますか?」「早く使いたいです!」と言って、早くも待ちきれない様子でした。日頃の授業で教員がタブレットとモニターを接続して使う姿を見て、「先生たちがやっていることを、私たちもできるようになるんですよね?」「みんなで同時に使えたら、もっと色々なことができそう」といった声も上がっていました。
生徒にタブレットが渡ったのは、6月30日午後のことでした。1台1台手渡すと、大切そうに両手でしっかりと箱を抱く生徒たち。ずっしりとした重みとともに、大きな期待感―これから経験するであろうたくさんの楽しさやワクワクも抱いているように見えました。大切なタブレットが入った箱は、それぞれのカバンに丁寧に収めて下校しました。
生徒には、お家の方がみなさんのために用意してくださった高価なものを、長く大切に使ってほしいと思います。(「長く大切に使う」は、値段に関わらず他の文房具なども同様です!)
ICT機器はとても便利な道具ですが、だからこそ使用上のルールをしっかり決め、守る必要があります。端末を使いこなすという点では、アプリを自由に操作することと並び、車輪の両輪とも言えることです。今後はそうした情報モラル、情報リテラシーについての指導も重点的に行い、端末を日々効果的に活用して協働による学びの充実に取り組みます。
例年、8年生が行っている英語キャンプは今年で8回目となりました。乗鞍でロッジとアウトドアスクールを運営するノーススターを利用させていただき、1泊2日(6月24・25日)のオールイングリシュでの生活でした。
このキャンプの目的は、大きく3つ。英語を「体で学ぶ」ことができる環境の中で外国語を使ってコミュニケーションを取ることの面白さを体験し、来年度の修学旅行や今後の外国語学習に活かすこと。アクティビティを通して勇気(チャレンジ精神)、リーダーシップ、信頼、コミュニケーション能力、協調性、課題解決能力を養うこと。そして、集団での活動を通して倫理観(規律)、愛(思いやり)、自立心・責任感を養い、協力することを学ぶことです。
学校の中では定期的にオンライン英会話に取り組んでいますが、生活の中での英会話の実践は無きに等しいので、座学で学んできたことを試す機会として貴重な行事です。
事前に個人で目標を立て、その目標を全員で共有し、協力し合いながらクリアをしていく姿は、2日間の中で多く見ることができました。達成感に溢れる生徒の笑顔はとてもすがすがしいです。残念ながらクリアできないこともありますが、そのくやしさを次への原動力としていく生徒たちに、逞しさを感じました。
自らを鍛えることができたこのキャンプを通して、さらに新たな課題に気づくことができました。それを今後の生活の中でクリアし、より大きく成長を続けていくことを期待したいと思います。
※感染防止のため、生徒、教職員、現地スタッフは常時マスクを着用。集合写真を撮る短時間は、細心の注意を払ってマスクを外しています。