12月13日(水)、7年生から9年生を対象に、社会の第一線で活躍されている方に講演いただく「LIVE(ライブ)先達」を行いました。今回は松本市内田にある法船寺のご住職、近藤栄祐(えいゆう)さんが「生かせ いのち ~すべきこと できること したいこと~」と題して生徒にメッセージを伝えてくださいました。
冒頭では学生時代の修学旅行で奈良・京都を訪れた思い出と絡め、小林一茶の俳句クイズや漢詩『少年易老學難成 一寸光陰不可輕』についての説明があり、生徒は熱心に耳を傾けていました。
さらに、ご自身の体験として、6年前の東日本大震災の直後に現地で支援活動をした際は、「自分が“すべきこと”、自分に“できること”は何かを常に考えていた。この時は被災者のために何か“したい”ということを行動の指針にしていた」とのこと。その指針自体は今も変わらないそうで、「何か行動を起こすときには、すべきこと、できること、したいことの三つを念頭に置いている。」と話されました。他にも、国内に留まらず海外でもいろいろなことを経験し視野を広げることが大切だとして、来年、海外への研修旅行を予定している8年生には、明確な目的意識を持つことを示してくださいました。
また、「エリート」とは「選ばれしもの」という意味ですが、仏教では「動植物など生を授かったすべてのものがエリート」であり、必要とされて生を受けた私たちが、この世に存在している理由を希求することがエリートにとってのさだめであると解釈されます。そうした点で、才教学園が「志を生み出す要素」として掲げる「才」「夢」「役割」は、仏教における考えと合致するものだというお話がありました。
節目を大切にすること。
一人ひとりが役割を全うすること。
一分、一秒を大切にしながら、自分の「すべきこと、できること、したいこと」を考えること。
仏教の世界観や教えを織り交ぜながら、豊かな知識・体験を話してくださった近藤先生。1時間ほどの講演でしたが、心に沁みるお話に生徒たちは生きるヒントを受け取ることができたようでした。
12月6日(水)に3年生が、松本市の環境政策課の方から食品ロスについての授業を受けました。
食品ロスとは、食べ残しや調理されずに賞味期限が切れた食べ物のことです。実際に調理されずにごみに捨てられてしまった食べ物の写真を見せていただきました。家庭から出される生ごみのうち、食品ロスはおよそ3分の1を占めているとのことです。
授業の中では、食品ロスを少なくしていくことや食品ロスをたい肥にして新たに野菜を育てるなど循環させることで環境を守っていくことを学びました。また、身近な話題として、買い物をするときに、家の冷蔵庫の中身を確かめてから行くことや、スーパーでの買い物の際は手前の商品から買った方がよい理由をお話しいただき、みんな納得の表情を浮かべていました。その他にも、日本の食料自給率の話や、食べ物に困り栄養不足になることで世界の多くの子どもが亡くなっている現状など、具体的なお話を聞くことができました。
生徒たちは興味をもって授業を受けていて、食品ロスをなくしていくために自分ができることは何かを考えるきっかけを得られました。毎日の給食も大事にいただこうと心に決めた授業になりました。
12月5日(火)に電車の乗り方教室に行ってきました。アルピコ交通と松本市交通安全・都市交通課のご協力のもと、電車の乗り方やマナー、上高地線の歴史について学びました。
新村駅から新島々駅まで乗車し、電車内の様子を見学しました。平日の昼間なので乗客の姿は少なかったのですが、ワンマンで運行している運転士さんが、大きな荷物を抱えた方の荷物を運んでいる姿に気づいて感動している子もいました。
新島々駅では、アルピコ交通の方から電車内でのマナーについて学びました。より多くのお客さんが座れるように荷物を置く場所に気を配ることや他のお客さんの迷惑にならないように静かに過ごすことを中心に話していただきました。また、優先席でなぜ携帯電話の電源を切らないといけないのか質問し、丁寧に答えていただきました。駅では、停車中の運転席に座ったり、待合室で旧島々駅舎を見たりしました。旧島々駅舎は昔の山崩れの影響で廃線になった駅舎だと教わりました。
帰りは再び電車に乗って新村駅まで戻ります。切符の買い方を教えてもらい、実際に窓口で「新村駅まで子ども一枚お願いします。」と伝え、切符を買いました。改札口を通って、新島々駅から新村駅に戻りました。
マナーを守って気持ちよく電車内を過ごすために必要なことを学べた教室になりました。
アルピコ交通の皆さま、松本市交通安全・都市交通課の皆さま、ありがとうございました。
12月7日(木)、体育館竣工式を挙行しました。式には、全校生徒と、工事関係者の皆様、日頃よりお世話になっている方々にご臨席いただきました。
式では小松校長の挨拶に続き、生徒会長の城谷くんによる生徒代表挨拶を行ったほか、子どもたちの安全に配慮しながら設計監理、建築施工にご尽力いただいた関係者の皆様へ感謝状の贈呈が行われました。
竣工式の後には、完成を心待ちにしていた生徒たちが体育館内を見学。わくわくした様子で館内を見まわし、バスケットボールのゴールをめがけてボールを投げるまねやジャンプをしたり、壁や床の感触を確かめたりしていました。
来週11日からは「体育館ウィーク」と称して、いよいよ体育館での授業がスタートします。多くの皆様の協力のもと、体育館が無事に完成したことに感謝し、子どもたちの健康や体力向上のための新たな施設として、大切に使用していきたいと思います。
11月28日(火)、メディアリテラシー講演会を行いました。“メディアリテラシー”とは、様々なところから発信されている情報を識別し、理解・評価する能力のこと。松本市教育委員会より百瀬先生をお迎えし、5年生から9年生を対象に「インターネット利用の危険性について」と題し講演していただきました。
「インターネットでできることは何でしょうか?」
生徒同士で相談する時間をいただき、百瀬先生の質問への答えを話し合います。
メールや調べもの・情報集めといった事例に加え、買い物、音楽・動画を見たりできるといった内容があがり、うなずいていた生徒たち。県の調査では、先に挙げたもののほかに、オンラインゲームや交流のできるサイト・アプリを使用している小中学生の実態がグラフで示され、その割合の多さを目の当たりにしました。
百瀬先生は、「インターネットに関わる5つの課題」を上げ、ネット依存が及ぼす心身、生活への悪影響や、SNS等のトラブルについて実例を交えながら説明してくださいました。
自分の知り合いを装う「なりすまし」とのやり取り、出てきた画面のボタンを不用意にクリックしてしまうことも、「自分には関係ないことだ」とは決して言い切れません。また、情報がひとたびネット上に公開されれば、その内容は世界中に拡散されてしまいます。そうなると、どこかに記録が残り、情報を完全に消すことはとても難しくなります。よく閲覧するサイトや検索の履歴から趣味・嗜好に合った宣伝メールが届いてしまうケース、自分がアップロードしたデータがもとで犯罪者となってしまうケースもあり、情報の管理・発信には十分注意しなくてはいけません。
すっかり身近になったパソコンやタブレットなどの通信機器ですが、「便利」の裏に潜む大きな危険を学ぶことのできた講演会。普段の生活におけるモラルを向上させ、現実の行動や対人関係のあり方を見つめなおす必要性を感じました。
11月22日(水)、姿勢スタイリストの阪上晃子先生を学校にお招きし、姿勢教室を行いました。学校でも家庭でも、日常生活の中では、座るという静的姿勢は多いもの。阪上先生によると、「姿勢が良くないことが当たり前になってしまうと、身体に歪みが生じ、様々な病気を引き起こす可能性がある。長時間座り続けられる姿勢、安定した姿勢が取れると、体に酸素や栄養が十分供給される。そうすれば、呼吸が楽になったり病気にかかりにくい体になったり、身長も成績も伸びていいことだらけです。」とのこと。
しかし、姿勢を正すときに使われる、「背筋を伸ばして胸を張る」というのは、実はがんばりすぎている姿勢なのだそうです。良い姿勢になるポイントを阪上先生に教わりながら体を動かしていくと、生徒たちからは「確かに息をするのが楽になったかも…。」という声が聞こえました。
さらに、足の指でじゃんけんのようにグー・パーの動きをしたり、足の裏をしっかりケアしたりすることも有効で、正しい姿勢が習慣になると、スポーツや合唱にもいい影響が出るというお話もありました。先生に倣って少し体をほぐしただけで、「前屈で床に手の平がついた!」と話している生徒がいて、その即効性にも驚いていました。
授業の最後に、生徒の礼(お辞儀)の所作を確認し、「この短時間で体をうまく使えるようになった人が多くなりました。ここで聞いたことを家族のみなさんにも教えると、自分の中で姿勢に対する意識がどんどん高くなって、よい姿勢が習慣づくようになります。ぜひ実践してください。」と話してくださった阪上先生。
リラックス&集中しやすい体づくりの基本を教えていただき、本当にありがとうございました。
11月15日(水)、1年生が「むかしのあそびをたのしむ会」で祖父母、保護者のみなさんと昔ながらの遊びを体験しました。
けん玉や竹とんぼなど、コツが必要なものもありましたが、祖父母のみなさんから手取り足取りのアドバイスをもらいながら練習し、上手にできるようになっていきました。
なかなかひっくり返らないめんこを何とかしようと、手元のめんこのサイズや落とす場所を考え苦戦する姿。目隠しで大きな福笑いに挑み、できあがった顔を見てその絶妙なバランスにお友達と大爆笑する姿。ふたりあやとりで何回も糸を取り合う姿。
子どもたちが笑って遊んでいると、周りの大人たちもどんどん笑顔になります。
「おばあちゃんと一緒にあやとりができて楽しかった。」「コマのひもを巻くところが難しかったけど、だんだん自分で巻けるようになった。」と、話す1年生。
祖父母のみなさんにも、「久しぶりにこんなに動きました。孫やお友達と楽しい時間を過ごせました。」という嬉しい言葉をいただきました。
会の最後には、3個組お手玉の模範演技を見たり、けん玉の得意な子どもたちが横一列に並んで「もしかめ」に挑戦したりしました。
ゲーム機のような「流行のおもちゃ」は、例えばボタンを押すだけで簡単に遊ぶことができますが、昔ながらの遊びは創意工夫が必要で、自分で手作りしたり、友達同士でやり取りしたりするものも多く、ふれあいやコミュニケーションを大切にしたものが多いように思います。今回のこの時間を通じ、1年生も昔の遊びの楽しさや上手になる方法を自分なりに見つけようとしていました。
お忙しい中、たくさんの保護者、祖父母のみなさんに来ていただき、とてもあたたかい時間を過ごすことができました。ありがとうございました。
竹とんぼ「回して押し出すように…」
「きれいにきつく巻く」は難しい…
お手つきもほほえましいです
11月11日(土)、4年生が「長野県フェスティバル」を開き、長野県の観光や自然について調べたことを発表しました。
〈中信グループ〉
安曇野市、朝日村・山形村、松川村
〈中南信グループ〉
松本市、諏訪市、南箕輪村・富士見町・筑北村・上松町
〈北信・東信グループ〉
上田市、白馬村・大町市、北信
安曇野市について調べたグループは、美しい田園風景に欠かすことのできない水を供給する用水路を紹介。水路の側道がサイクリングやウォーキングのスポットとして親しまれていることや、「拾ヶ堰(じっかせぎ)」と呼ばれる由来や整備工事の苦労などをわかりやすく発表していました。
東信の上田市を選んだグループは、真田氏の系図も使って、戦国の時代に名を馳せた正幸・信之・幸村の「真田三代」を詳しく取り上げていました。真田氏の家紋にもなっている六文銭の永楽通宝は、実際の古銭を用意し、来場者に「触ってみてください」と、促す場面も見られました。
当日は4年生の保護者のみなさんのほか、3年生も各ブースを回りました。みんな熱心に説明を聞いたり、クイズに参加して景品をもらったりと、楽しくためになるフェスティバルとなりました。
10月22日(日)、第13回目のさいきょう祭をキッセイ文化ホールで開催しました。
「Power of smiles ~つなげよう!みんなの心へ~」というスローガンを掲げ、練習を重ねてきた生徒たちは、心を込めて合唱や合奏を披露しました。
体育祭、プレゼンテーションコンテストと並ぶ三大行事の一つであるさいきょう祭。
今年は7・8・9年生が新たな伝統の一歩を踏み出し、ベートーヴェン作曲の交響曲第九番より「歓喜の歌」のドイツ語での混声合唱に挑戦しました。
各演目の様子はさいきょう祭レポートで紹介していく予定です。
どうぞお楽しみに。