1月15日(月)に行われた、1~4年生の「ファーストステップ会」。
4年生の学級三役が中心となって決めたⅠ期の目標を基本に、ステップリーダーが今年度末までの過ごし方について発表しました。始業式の校長講話にあったように、「学習:1年間のまとめをしよう」のほか、学校生活と行事についても新たな目標が定められました。
ファーストステップ会に至るまでの三役の話し合いを見守った4年生の担任は、「3学期の目標を意識することでⅠ期の目標も達成できるのではないか―。こうした自覚が子どもたちに芽生え、育っている。Ⅰ期生約160人を前にして話す姿も堂々としてきた」と嬉しそうです。
《今年度のファーストステップ会リーダーから》
1学期リーダー・Mさん
みんなが仲良く笑顔で過ごせるように取り組みました。Ⅰ期の目標である「たくさんのことにちょうせんしよう」を達成できるようにリーダーとして声をかけました。
2学期リーダー・Kさん
みんなが学校生活を楽しめるようにリーダーとして取り組みました。さいきょう祭のリーダーをサポートして、2学期の目標「さいきょう祭を仲間と協力して全力で楽しもう」を達成できました。
3学期リーダー・Hさん
1年最後の3学期、みんなで仲良く楽しく過ごせるように頑張りたい。特に、Ⅰ期の目標になっている「あいさつ・返事を広げよう」をみんなで達成したい。
才教学園のⅠ期4年間は、Ⅱ期への長い助走期間。
中でも、4年生にとって、この3学期は「5年生の0学期」として大切な3カ月になります。ファーストステップ会での経験が、Ⅱ期の学校生活や生徒会、部活動、日々の学習、定期テストなどにつながっていくことを期待したいと思います。
〖表彰・個人〗
●第42回全国中学生人権作文コンテスト長野県大会松本地区予選
山本莉子さん 最優秀賞(県大会でも入選)
●中学生の税についての作文
渡邊了介くん 松本地区納税貯蓄組合連合会長賞
●第42回長野県こども新聞コンクール
高藤愛菜さん 優秀賞
湯淺創太くん 優秀賞
●2023年度全国選抜小学生プログラミング大会
樋口陽大くん 長野県大会最優秀賞
※3月に全国大会
●第22回ドコモ未来ミュージアム 絵画部門 小学校1~2年生の部
伊藤百音さん 審査員特別賞
〖表彰・部活動、校内関係〗
〈吹奏楽部〉
●第49回長野県アンサンブルコンテスト地区大会
管打六重奏 銅賞
管打四重奏 銅賞
●学校長賞特別賞
(5年生以上、各学年における2学期定期テスト総合1位)
佐藤くるみさん、増澤真生さん、新保芙佑香さん、横井杏奈さん、小林花さん
【バス会】
登下校指導担当より、全体に向けて「新しい年の初めにルールなどを自ら見直し、これからも気持ちよく利用できるようにしましょう」との呼びかけがありました。
スクールバスは公共交通機関と同じであり、安全な登下校のための手段として利用しているものです。バス長、担当の先生を中心に、これまでの利用状況を振り返り、今後も乗車にあたってルール、マナーを守ることを確認しました。
◇◆◇◆◇◆◇
校長講話にもあったように、年始に本校で起きた停電について、復旧作業に携わっていただいた関係業者の皆様には、多大なご尽力に感謝申し上げます。
<保護者の皆様へ>
停電復旧作業に伴い、ケーブルの仮設箇所(体育館付近、西門通路の一部)は立ち入り禁止となっています。
学校長、担任より生徒への注意喚起を徹底しておりますが、保護者の皆様におかれましても来校時は十分ご注意ください。
学校長賞特別賞などの表彰
利用する便ごとに行われたバス会
1月9日(火)、令和5年度3学期が始まりました。
2学期の終わりには叶わなかった参集形式で行われた始業式は校歌斉唱、校長講話、表彰という流れで行われ、式後には安全な登下校のためのバス会を開催しました。
3学期も才教学園をよろしくお願いいたします。
【学校長講話】
令和6年が明け、いよいよ3学期のスタートです。4月からいろいろなことを学び、力をつけ成長してきた成果を示さなければならない学期です。結果にこだわり、一日一日を大切に過ごしましょう。
さて、無事に3学期を始めることができましたが、実は5日から8日夕方まで、断続的に停電していました。
今は照明もついて明るいですが、停電時の校内は、日の光が入るところではものが見えても、そうでない場所は真っ暗でした。本校は水も電気で供給しているため、停電時は水が出なくなりトイレが使えません。エアコンやヒーターなど暖房器具も使えません。
6日と8日、状況把握と対応のために私も学校にいましたが、本当に寒く、コートにマフラー、たくさんのカイロを準備しました。
みなさん、電気が届かない状態の学校を想像することができますか。
元日に石川県能登半島で発生した大地震。これにより家や大切なご家族を失い、避難を余儀なくされている方々と比べることは甚だ失礼ですが、学校において突然の停電を経験し、私はあたりまえの生活や環境のありがたさを思い知りました。
コロナ禍を経て、みなさんは日常のありがたさを学びました。しかし、人間の愚かな一面として、月日と共にそのありがたさを忘れてしまうことがあります。電気や水が使えること、清潔なトイレが使えること、暖かい環境や食事。そして、才教学園で学べること。あたり前の生活が送れることのありがたさを、ぜひもう一度みなさん一人ひとりに噛みしめてほしいです。
「生徒のみなさんのために」と、停電の復旧には多くの方々にご協力いただきました。私たちの普通の生活を支えるためにどれだけの努力が費やされているか、どうか思いを馳せて下さい。業者のみなさんが、それぞれの知識、技術を駆使し、プライドをもって作業される姿。「世のため、人のために働くかっこいい方々だな」と、久しぶりに格好いい大人に出会い、しびれる思いでした。みなさんも、ぜひそういう人になってください。
12月15日(金)は令和5年度2学期の最終登校日でした。
朝の会が終われば校内の至る所で大掃除。普段の分担場所や共有スペースはいつもより丁寧に、自分の机も引き出しの奥の方まで手を入れて掃除をしたおかげで、どこも隅々まできれいになりました。
終業式の時間が近づくと、服装、場を整えて静かに待つ生徒たち。コロナが5類になって以降、主だった式は講堂に参集して行っていましたが、インフルエンザ流行期であることを考慮して今回は配信形式に。生徒と教員は自教室で校長先生のお話に傾聴していました。
【学校長講話】
暑い夏と短い秋を経て、冬に至る長い2学期。この日を迎えられたのも、まずはみなさんの頑張りによるものですね。冬休みの期間にはクリスマスやお正月がありますが、まずは規則正しい生活を送ることを基盤とし、旅行や親戚との交流などを楽しみましょう。
みなさんも報道で知っている通り、10月初めにイスラエルとパレスチナが衝突してから今日まで、本当に多くの命が奪われました。戦争や紛争のない、比較的平和な日本に暮らす私たちですが、衣食住が保証されない人々がいること、ましてやそれを異国の空で起きていることだとか他人事だとは思わないでほしいです。
いま、「日本は比較的平和な国だ」と言いましたが、戦争や紛争がないことが平和なのでしょうか。本当の平和とは何でしょうか。
私は、本当の平和とは、その国に暮らすすべての人々が安心して生活でき、人としての誇りが保たれる状態をいうのだと思います。だから、環境や人種に関する問題、様々な格差、考え方の違いなどによりひどい扱いをされて悲しく辛い思いをしている人がいる現状をふまえれば、「本当の平和」というのは、人類が到達できない究極の理想、幻想なのかもしれません。
しかし、その理想に向かって高い志を持ち、一歩でも半歩でもそこに近づこうと努力、行動することは多くの人ができます。そういった人になってほしいというのが本校の理念です。
みなさんを本校に通わせてくださるお家の方々に感謝しつつ、「才教学園がどういう学校なのか」、それを一人ひとりが見つめ直すときだと思っています。
9年生のみなさん、年が明けると受験への動きが本格化してきます。受験前、最後の長い休みの1日、1時間、1分を無駄にせず、才教生の底力を見せてください。
2学期の終わりにあたり、日本の仏教詩人、坂村真民の言葉を全校のみなさんに贈ります。
『念ずれば花開く』
充実した冬期休業を過ごしてください。
校長講話に目も耳も傾ける(6年生)
5年生の教室
こちらは2年生の教室
学校薬剤師の髙田弘子先生による薬物乱用防止教室が、12月1日(金)に行われました。
本校養護教諭の白木先生が、髙田先生のお話の中でも特に大切なことをまとめてくださいました。聴講した学年以外の生徒、また、保護者のみなさまにも、ぜひ知っておいていただきたい内容です。
【5年・お薬教室】
私たちの体には本来、「自然治癒力」が備わっています。薬は、病気を治すためのものではなく、自然治癒を助けるものだという認識を持ってください。
とはいえ、薬に頼らなくてはならないときはあります。ことわざで「薬も過ぎれば毒となる」とあるほどですから、どんな薬も用法用量を守って使いましょう。
また、飲み薬は「水」または「ぬるま湯」で飲んでほしいです。手元にあるから・・・と、牛乳、お茶、果物のジュースなどで飲むことはしないでください。薬の成分が変化したり、作用が変わったりして健康被害につながることがあります。
【7年・薬物乱用防止教室】
「乱用」というと、手あたり次第、常習的に、というイメージを持っていませんか。薬物と言われるものについては、たった1回の使用でも「乱用」です。また、一時的な使用、ちょっとだけなら問題ないと思って使い続けて「依存症」になってしまうと、脳も身体も心も、簡単には元に戻りません。
身近なところでは、「タバコ」も薬物のひとつ。タバコは百害あって一利なし、喫煙者だけでなく周りの人にも深刻な影響を与えかねません。紙タバコも加熱式タバコも、害は全く同じです。
近年、「市販薬のオーバードーズ」で救急搬送されるケースが増加傾向にあります。比較的簡単に入手でき、興味本位で手を出しやすいこともあるからでしょう。なぜ薬を大量摂取してしまうのか、その理由は、苦しさからの脱却や、現実逃避など様々です。
そして、一般的に「エナジードリンク」と呼ばれる飲み物ですが、これらは清涼飲料水としてスーパーやコンビニエンスストア、自販機などで子どもでも買うことができます。ところが、エナジードリンクにはカフェインが大量に入っていることを見落としがちです。「ここ一番、頑張りたい!」・・・そんなときに飲めば頭がすっきりして覚醒モードになりますが、それは「元気の前借り」に過ぎません。必ずツケが回ってきます。外国ではドリンクを2本飲んだ少女が死に至った事案がも報告されています。たとえエナジードリンク1本でも、子どもの体には負担が大きいので、絶対に甘く見ないでください。
髙田先生、ありがとうございました
授業のスライドから
12月2日(土)、「STEAM教育実践発表会」を行いました。STEAM教育は、Society5.0の創造社会に向けて21世紀型スキルを高めようと、本校では2021年から導入しています。発表会は今回が初めてであり、教育関係者と保護者の皆様に、3~8年生(小学3年から中学2年)のSTEAM型授業をご覧いただきました。
【3年】美しい側転にちょうせんだ!
動作解析アプリ「プレポス」を使って、側転の様子を撮影。動画を再生し自分の動きを確認しては、きれいなフォームで側転を成功させられるように練習を重ねていました。
【4年】長野県フェスティバル
半年以上をかけて学習してきた、長野県の風土や食などについてのグループ発表。一人ひとりが「観光PR大使」となってプレゼンを行いました。オリジナルのキャラクターを登場させたり、調べたことを丁寧にまとめたこだわりのスライドも披露したりしました。
【5年】SAIKYO programmers
社会科「日本の工業生産」や自動車工場見学で得た学びと、プログラミング「ブロックで自動運転車を作り走らせる」課題等を合わせた発表で、グループごとに制作した車の走行タイムや軌跡を競いました。
こうした教科横断的な学びも、STEAM型授業の特徴です。
【6年】防災 私たちにできること
1学期、東北への研修旅行で東日本大震災発生時の様子について学習してきた6年生。12月1日は学生ボランティア団体・IVUSAのみなさんが来校し、宮崎先生から防災に関する基調講話を聴いたほか、学生のみなさんと避難所開設の"作戦会議"を行いました。
発表当日は、ダンボールベッドの組み立てのほか、作戦会議の内容を反映させてお年寄りや小さな子どもがいる家族を想定した避難所づくりを行いました。
下の画像は、簡易ベッドを組み立てる6年生。フラップ付きのゴミ箱は、見学のみなさんだけでなく、IVUSAのみなさんも驚くほどの出来映えでした。
【7年】星空プログラミング
単なる星座紹介ではなく、自分たちの思いや注目してほしいポイントをふんだんに盛り込んだオリジナルのプラネタリウムを作成中です。作品は、松本市教育文化センターの施設を使い、13日(火)に実際に投影することが決まっており、そのリハーサルとして、ナレーション練習などを行いました。
【8年】音楽に潜む数学を体験
数学と音楽を融合させ、iPadアプリ「ガレージバンド」を使って美しい和音の構造に理論的にアプローチしました。図形を用いて音を視覚的に捉えることは、音符や楽譜を追うのとは一味違う楽しさがあり、刺激的だったようです。
12月4日(月)から、校内1~3階で「さいきょうミュージアム」を開催中です。
この企画は、昨年度より始まった新しい試みです。生徒たちが学年を超えて作品を見合うことを通して感じたことや学んだことを、これからの様々な学習に生かしてくれるように・・・と願い、作品を展示しています。
また、他の人が手がけた作品を見て、自分ではできなかった表現や思いつかないような発想に触れ、「多様性の理解」を深めたり「ひらめく力」を高めたりすることも期待しています。
図工・美術科担当教員からは、「できばえだけでなく、課題に向き合い、限られた時間で完成を目指した作者のがんばり、表現にこめられた思い、こだわり、苦労のあとなどを、それぞれのコーナーや作品から読み取っていただければ」と話していました。
ぜひ、ゆっくりとご鑑賞ください。
11月20日から22日までの3日間、3~9年生を対象に、学年ごとの性教育授業を行いました。助産師の石井美恵子先生を講師にお迎えし、命の尊厳にかかわる大切な内容をご指導いただきました。
22日(水)、5年生の授業は『命の誕生』がテーマでした。石井先生から渡された黒い画用紙を天井に向けてみると、小さな小さな光の点が。これが卵子の大きさだと教わり、受精後は母親の胎内で成長していくという話にしっかり耳を傾けていました。
また、短時間ではありましたが、人形を使った演習も行いました。赤ちゃん人形は、身長、体重、手足の大きさなどが新生児そっくり。石井先生の「本当の赤ちゃんだと思って接してみましょう」の声がけに、少し緊張した表情で顔つきで抱っこに挑戦。「意外と重いんだね」「自分もこんなに小さかったのか」とつぶやきながら、首がガクンと反らないよう慎重に抱きかかえていました。
石井先生は、「みなさんが生まれてきたこと、そして、みなさんが今こうして元気に生活できていることは、当たり前のことではない。妊娠、出産は、お母さんも赤ちゃんも命がけなんだということを覚えておいてください」と話していました。
他学年では、「"付き合う"とはどういうことか・性の触れ合い(9年)」、「思春期の心と体(6年生)」などについての授業をしていただきました。
養護教諭と事前に打ち合わせをし、子ども達の発達段階に応じた内容を準備して下さっている石井先生。専門家の知見から、正しい知識と考え方を理解できる機会をいただき、ありがとうございました。
【生徒の感想】
・成長して大人になるための準備「思春期」のことについて学びました。変化していくことは必要なことだと思いますが、それが例えば極端なダイエットや食事制限をしてしまうと、自分のためにならないし、いつか授かる新しい命のためにもならないと、親からも言われています。心と体の変化を大切にしたいです。(6年生)
・自分の体のことで疑問に思っていたことが分かってよかったです。私は今、よく食べ、よく動くことはできていますが、寝る時間が少し遅くなってしまうので気をつけたいです。寝る前の1時間は、iPadやテレビを見ないようにします。(4年生)
・「体と心が一致しない人が本当にいるのか。いても少しだろう」と思っていましたが、世界にはいろいろな人がいるということを教えていただき、そういう人のことも考えて行動しなくてはいけないと思いました。(7年)
デリケートな内容を丁寧に話す石井先生
「卵子ってこんなに小さいの!?」(5年生)
緊張しつつも笑顔で赤ちゃん人形を抱く5年生