6月8日(土)、生徒、教職員、保護者全体が関わって「もしも」に備える訓練を行いました。
①不審者対応訓練
学校に無断で入ってきたあやしい人を発見した、と想定したときの行動を確認する訓練。授業に臨んでいる時間か、休み時間か。自分がいる場所はどこか。先生は近くにいるか・・・様々なシチュエーションがありそうです。校内放送で不審者情報が流れると同時に、先生たちは生徒に、「ドアの内カギをかけて!」と声をかけ、廊下から見えないところで待機するように指示。先生たちはさすまたなどを持ち寄り、不審者確保に向かいました。
校内放送で呼びかける教頭の声はいつもより早口で緊張感がありましたが、数分後、あやしい人が確保されたとの放送が流れると、ほっとしたような表情を浮かべた生徒たち。訓練とはいえ、高い当事者意識がそうさせていたのかなと思います。
②シェイクアウト訓練
「まず低く、頭を守り、動かない」・・・地震発生時の初期行動は身についているでしょうか。揺れで自分が倒れる前にできることは何か、重大なケガを防ぐためにどうしたらいいかといった、安全対策のための訓練です。ひょっとしたら、みんなが驚いて騒いでいる中で校内放送の呼びかけも聞こえない、それに、放送設備が使えなくなってしまっているといったことも十分あり得ます。
生徒は机の下にすばやく身を隠し、机の脚をしっかり持って揺れに備えられていましたが、決して大げさではなく、「命を守るために自分ができること」を学ぶ大切な時間となりました。
③地震発生からの引き渡し(引き取り)訓練
有事の際、保護者が到着し生徒を引き渡すまでの教職員の動きと対応の仕方、また、保護者のみなさんには安全に来校、帰宅していただくことを目的に行いました。
待機場所を大きく2か所に分け、先生方は手際よく引き渡し体制を整えていきます。通学が広範囲にわたり、きょうだい関係も多い中、保護者のみなさんは誘導の指示などをしっかり聞いてくださり、スムーズな下校となりました。しかし、災害発生時には、保護者のみなさんにおいても、交通や連絡手段が限られることがあります。単なる「お迎え」ではなく、今回のようにはいかない可能性を視野に、ご家庭でも防災について話し合っていただけたらと思います。
保護者のみなさん、ご協力ありがとうございました。
防犯用のさすまたを手に教室を飛び出す先生
読む人に情報を正しくわかりやすく伝える媒体である新聞。その新聞を書くテクニックを学ぶための出前授業が6月7日(金)に行われました。
4年生を指導してくださったのは、信濃毎日新聞社の記者、長沼先生です。
授業の冒頭、長沼先生は、当日の朝刊を4年生に渡し、1面にどのようなことが書かれているかを尋ねました。題字(新聞の名前)、見出し、リード文、トップ記事・・・と、紙面構成の説明を熱心に聞く4年生。
自分が興味を持って調べ集めた長野県地域の情報を、「いつ・どこで・誰が・何をした」という決まりに沿って、記事を書いていきます。
取材先でわかったことをまとめたファイル、タブレットに保存した画像、現地で手に入れたパンフレット・・・それらと、新聞原稿用の大きな紙を行ったり来たりしながら、少しずつマスを埋めていきました。
一番心に残っていることをトップ記事にしますが、「伝えたいことがたくさんあり過ぎて、全部書けないかもしれない」「順番を決められないよ」と思い迷う生徒もいました。
五感をフルに使って"取材"してきたことを、"編集"して"発行"まで、すべて自分の力でやり遂げることになりますが、プロである長沼先生からいただいたたくさんのアドバイスをもとに、今年も力作が期待できそうです。
長沼先生、ありがとうございました。
SNSの正しい利用について学ぶメディアリテラシー講話を6月6日(水)に行いました。松本警察署スクールサポーターの吉田さんから、「簡単に利用できるSNSだからこそ、簡単に被害者にも加害者にもなり得る」「子どもにも大人にもSNSを適切に利用する責任がある」といった趣旨のお話をお聞きしました。
講話ではほかにも、子どもにも自分で心身を守る権利がある/簡単に大金を手にできるようなバイト募集はありえない/迷惑行為や不適切な行動は他者が見ていることを忘れないで―など、注意しなければならないことを教えていただきました。
管内でも多くの事案があるそうで、日頃報道などで目にしていることは、すぐ身近にある現実なのだと実感しました。そして、14歳ともなれば、例えば「闇バイト」に加担したことが分かれば逮捕にいたると聞き、生徒はドキッとしたような表情も見せていました。
吉田さんは、ご自身が車の運転中に遭遇した危険な場面も話題に挙げました。
冬、雪道を歩いていた学生グループの中の1人が転倒。吉田さんはとっさにブレーキをかけ停車しましたが、学生たちは転倒した子の動画撮影に夢中で、車の存在には気づいていない様子だったそうです。
「この場合、まずは救助と安全な場所への移動が最優先。大きな事故になっていたかも、と大変怖い思いをした」といい、「"なんとなく"・"面白いから"・"軽い気持ちで"した行為が、どれだけ多くの人に迷惑をかけることになるかを考えていない。過ちの責任は自分にあり、子どもだから許されるものではありません」と、厳しいお話もされました。これは、公私関係なく、いつでもあてはまることです。
生徒代表者はお礼とともに、「SNSに振り回されない判断力と知識を持って、犯罪に巻き込まれないようにしたい。家族ともしっかり相談したい」と挨拶。
ある生徒は、教材動画(SNSで知り合った人から、自分のプライバシーが不特定多数の人の目に触れることになった)に顔をしかめたと言い、「自分はそうやって人と会うことはしないと思うが、相手の存在、考えていることとかが嘘か本当かわからないと、とても不安」と話していました。
時間の最後、まとめのお話にあった「ネット利用に必要な3つの力=判断力・自制力・責任力」をしっかり養って、安全かつ楽しく利用できるよう努めたいです。
「みなさんのような小中学生も、いつ犯罪に巻き込まれるかわからない」と吉田さん
メモを取りながら話を聞く生徒
フランス冬季五輪(2030年開催予定)の出場を目指し、スノーボードのアスリートとして活動している武田理暉くん(4年)が、5月9日、2023-2024の活動報告のため諏訪市役所を訪れ、金子ゆかり市長を表敬訪問しました。
理暉くんは2023-2024シーズン、毎週のように大会を転戦。国内最高峰の大会、第42 回JSBA全日本スノーボード選手権大会では、スロープスタイル競技U15(中学生以下)1位、ハーフパイプ競技U12(小学生以下)2位になるなど、自分より年上の選手がひしめくカテゴリーで確たる結果を残しています。
金子市長からは、「諏訪市にこんな子がいたなんて!来年も、ぜひここにきて」と、驚きと共に温かい言葉を掛けていただいたそうです。
また、当日は画像やリンク(LCVねっとde動画)の通り、報道各社の取材を受けました。最初は緊張していたものの、インタビューを受けているうちに、理暉くんらしい、学校で見せるような明るい笑顔で対応していました。
校内では、5月末の全校昼礼の場で学校長より表彰されました。
季節は初夏になりオフシーズンとなりましたが、2024-2025シーズンに備えて週4日のトレーニングに励んでいる理暉くん。これからの活躍にも期待しています!
◆LCVねっとde動画 SS・HPの"二刀流" スノボ 武田理暉さん
◆スノーボーダー武田理暉公式サイト
◆信濃毎日新聞 2024/5/11付
◆長野日報 2024/5/11付
◆市民新聞諏訪 2024/5/11付
全校集会後の武田くん(5月29日)
体育祭後の休業日が明けた5月29日(水)、全校集会が行われました。校長からは各学年に向け、労いと称賛の言葉が送られました。また、昨年度分も含めた表彰式があり、部活動で1団体、個人2名が全校の前で校長から賞状やメダルを伝達されました。
【校長講話】
第19回体育祭は、最後の大玉送りまで勝負が分からないほど盛り上がり、才教らしい行事でした。一人ひとりが自分の競技に全力を尽くし、応援に全力を尽くし、裏方では係の仕事に全力を尽くした。すべての全力がかけ合わさって、才教生が持つ力のすごさを見せつけられました。
低学年のみなさんは、小さい体で一生懸命に練習してきましたね。開閉会式で「気をつけ」の姿勢でじっと立つ1年生を見て、本当の才教生になったなと感じました。
2年生は、遠足やさいきょう商店街などの場面で先輩としての姿を1年生に見せる立場。体育祭で得たこと、学んだことを、学年行事にも活かしましょう。
3・4年生がフィールドを駆けるさまは力強かった。『この1本にかけろ!』では重く長い棒を長時間引き合って、でも「絶対に負けない」という気力が、迫力ある戦いになったと思います。今3年生のみなさんは、来年はどうやって棒引きをやろうかと考えてみてください。4年生は、Ⅱ期生になると競技も増えます。今から体作り、体力作りをしてみるのも一考です。
5・6年生に共通して私が一番感動したことは、行進の美しさ。スローガン『闘』の意図が一歩一歩に込められているようで、胸を打たれました。上級生の競技の時は、赤白ともに下級生をまとめ応援で鼓舞していましたね。才教生として立派に範を見せていました。
7・8年生は、9年生の意を汲み手足となって本当によく動いていました。みなさんが頭で考え、一生懸命活動した事実。それが体育祭の下支えになっていました。一人ひとりが役割を自覚して、それを徹底することでしか、チーム力というものは上がりません。係活動、それぞれにやるべきことを遂行したことが、体育祭の成功につながりました。特に8年生。来年はみなさんが体育祭を作る番です。日頃から、どんな体育祭を創りたいか、才教学園としてふさわしい体育祭とはどういうものか、そんな夢も膨らませてください。
9年生。見事でした。みなさん一人ひとりの働きがあればこその体育祭でした。今年は多くの苦労をし、今まで見えなかった風景もたくさん見えたと思います。9年生が仕切り、先頭に立って後輩を引っ張らなければ、体育祭の成功はなかった。今回の成功を自信とし、次の行事につなげてほしいです。
これからも、いろんな場面で活躍する姿を見せてください。この体育祭を糧に、次のステージに行きましょう。
〖表彰:個人〗
●第35回読書感想画中央コンクール小学校低学年の部
林もろみさん(3年) 奨励賞
●第42回JSBA全日本スノーボード選手権大会
武田理暉くん(4年)
スロープスタイル(U15)優勝
ハーフパイプ(U12) 準優勝
※個人表彰は令和5年度関係分。林さんは2年次、武田くんは3年次にそれぞれ標記の賞をいただきました。
〖表彰:部活動・団体〗
●2024長野県中学校交流テニス大会男子団体戦
才教学園中学校男子テニス部 準優勝
みなさん、おめでとうございます!
信州スカイパーク・やまびこドームで5月26日(日)、第19回体育祭を開催しました。
今年は応援合戦が2部制に、また、全校生徒参加の「大玉送り」が復活と、コロナ以前の競技もありました。例年のことながら、競技に臨む生徒たちは『闘~鼓舞せよ、才教魂~』のスローガンのもと、「勝ち」にこだわり熱い戦いを見せてくれました。
「練習では勝っていたのに本番で負けた」とがっかりしたり、逆に「全然勝てていなかったけれど、当日は見事に勝てた!」と歓喜に沸いたり・・・競技の勝敗によって悲喜こもごも。前半は赤組が大差でリードしていたものの、結果として、得点対象となる12競技のうち8競技で赤組を上回る成績を収めた白組が今年の総合優勝を勝ち取りました。
閉会式の結果発表では嬉しそうに飛び跳ねる白組の生徒たちの姿が見られました。その横で、悔し涙を流しながらも爽やかな拍手で称えた赤組。どちらも本当に素晴らしい闘いぶりでした!
遅ればせながら、その生徒たちを支え、声援を送っていただきましたご来賓と保護者のみなさま、後輩を応援すべく集まってくれた卒業生のみなさんに、深く感謝いたします。そして、練習から本番までお世話になったやまびこドーム管理関係者の皆様にも、感謝申し上げます。みなさま、ありがとうございました
2年生が5月15日(水)、松本警察署生活安全課・スクールサポーターの吉田さんからいじめ防止に関する講義を受けました。学校では毎年、声掛け事案に関する内容や近年問題となっているインターネットによるトラブルなどについて、松本警察署のご協力のもと様々な講義を受けています。
いじめ防止教室では、いじめが犯罪行動と同じであるということ、いじめを防ぐためにどうすればいいかということについてお話をいただきました。
最初に、「いじめとはどのようなものか」をみんなでワークシートに書き出した後、いじめの定義を知りました。
新たに制定された『いじめ防止対策推進法』には、いじめをしてはいけないことがきっぱりと書かれていて、相手の体を傷つけたり、心を傷つけたりすることはれっきとしたいじめであり、法に触れることだというお話でした。暴行罪や傷害罪、恐喝罪など実際に罪名が挙げられると、生徒たちはより神妙な面持ちで聞いていました。
いじめをしないためには、相手のことを思う気持ちを大切にすることと、人それぞれ物事の感じ方が違うので、自分勝手な判断をしないことを教わりました。そして、いじめを見た時にできることとして、いじめられている子の話をきいてあげることと、すぐに解決できるように家族や先生に相談することをアドバイスいただきました。
生徒たちからは、「いじめは人の心をきずつけてしまうので、いじめられている人を助けたり、声をかけたりしようと思う」「いじめをぜったいにしないで、こまっている人やないている人を助けられる人になりたい」という感想が述べられました。
難しい話だったと思いますが、真剣に講義を受けて、いじめについて考えることができました。
5月9日(木)、1年生を対象に、不審者に声をかけられた場合の対応について学ぶ防犯教室を行いました。
松本警察署安全課・スクールサポーターの方から、先ずは「こんな人に気をつけよう」「こんな言葉に気をつけよう」というお話がありました。その後、声をかけられたり車に乗せられそうになったりしたときに取るべき行動について、生徒がロールプレイで疑似体験。また、ランドセルを背負って防犯ブザーを鳴らす練習では、「危険な時は、ランドセルを捨てていち早く逃げるように。命より大切なものはありません」と教わりました。
子どもたちは、終始真剣に考えたり、クイズに答えたりしながら、懸命に取り組んでいました。
小さな1年生でも、できる限りの知識を持ち、とっさの時に自分の頭で考えて、「自分の命は自分で守る」ことができるようにしなければなりません。
講師の先生のお話にあった、「大きな声で挨拶をする子は、不審者から狙われにくい」というお話も興味深いものでした。「もしも」の場合に備え、日々の学習や普段の行動の仕方が大切になりますね。
知らない人、あやしいなと思う人から「道を教えて」「○○をあげるよ」「車に乗せてあげるよ」などと声をかけられても絶対に応じず、『いかのおすし』の5つの約束を守って、子どもたちが安心安全に外出、登下校できることを願います。
大型連休に入る直前の4月24・25日は、1・2年生と5・6年生の1学期授業参観がありました。
1年生の教室では、大きな声で音読する子どもたちに保護者のみなさんが目を細め、途中で保護者の方との″共同作業″もあって、親子で話し合いながら楽しく取り組んでいました。2年生、国語の授業では「春」を言葉と絵で表現し、個性あふれる発表が相次ぎました。
高学年では、国語や社会の授業を自教室で行ったクラス、担任の専門教科で理科の燃焼実験をしたクラスもありました。
いずれも、「いつもどおり」の授業ですが、保護者のみなさんからのアンケートで、「自分が子どものときに、このような楽しい授業を受けたかった」「先生の元気に引き込まれた」といったご感想をいただいています。こうした嬉しいお声を寄せていただけるのも、みなさんの日頃のご協力によるところが大きく、学校として感謝しています。
参観後の学校からのお知らせ、学級懇談会まで、長時間となりましたが、保護者のみなさんには、お忙しい中ご来校いただきありがとうございました。
今年度がスタートして2週目に入りました。
4月19日は3・4年生、20日は7~9年生(中学生)の授業参観があり、多くの保護者、父兄のみなさんに学校の様子を見ていただきました。
「先生、あててください!」と言わんばかりのピンとした挙手。はにかみながらも自分の意見をしっかり伝える真摯な態度。板書を写すために紙の上を鉛筆が走る音。先生やクラスメートの方を見て、話に耳を傾ける姿・・・ トライアル&エラーを繰り返しながら成長していく子ども達の様子を、教室の中でご覧いただけたのではないかと思います。
以下、一部ではありますが、今週の参観の様子を画像でご紹介します。