11月20日から22日までの3日間、3~9年生を対象に、学年ごとの性教育授業を行いました。助産師の石井美恵子先生を講師にお迎えし、命の尊厳にかかわる大切な内容をご指導いただきました。
22日(水)、5年生の授業は『命の誕生』がテーマでした。石井先生から渡された黒い画用紙を天井に向けてみると、小さな小さな光の点が。これが卵子の大きさだと教わり、受精後は母親の胎内で成長していくという話にしっかり耳を傾けていました。
また、短時間ではありましたが、人形を使った演習も行いました。赤ちゃん人形は、身長、体重、手足の大きさなどが新生児そっくり。石井先生の「本当の赤ちゃんだと思って接してみましょう」の声がけに、少し緊張した表情で顔つきで抱っこに挑戦。「意外と重いんだね」「自分もこんなに小さかったのか」とつぶやきながら、首がガクンと反らないよう慎重に抱きかかえていました。
石井先生は、「みなさんが生まれてきたこと、そして、みなさんが今こうして元気に生活できていることは、当たり前のことではない。妊娠、出産は、お母さんも赤ちゃんも命がけなんだということを覚えておいてください」と話していました。
他学年では、「"付き合う"とはどういうことか・性の触れ合い(9年)」、「思春期の心と体(6年生)」などについての授業をしていただきました。
養護教諭と事前に打ち合わせをし、子ども達の発達段階に応じた内容を準備して下さっている石井先生。専門家の知見から、正しい知識と考え方を理解できる機会をいただき、ありがとうございました。
【生徒の感想】
・成長して大人になるための準備「思春期」のことについて学びました。変化していくことは必要なことだと思いますが、それが例えば極端なダイエットや食事制限をしてしまうと、自分のためにならないし、いつか授かる新しい命のためにもならないと、親からも言われています。心と体の変化を大切にしたいです。(6年生)
・自分の体のことで疑問に思っていたことが分かってよかったです。私は今、よく食べ、よく動くことはできていますが、寝る時間が少し遅くなってしまうので気をつけたいです。寝る前の1時間は、iPadやテレビを見ないようにします。(4年生)
・「体と心が一致しない人が本当にいるのか。いても少しだろう」と思っていましたが、世界にはいろいろな人がいるということを教えていただき、そういう人のことも考えて行動しなくてはいけないと思いました。(7年)
デリケートな内容を丁寧に話す石井先生
「卵子ってこんなに小さいの!?」(5年生)
緊張しつつも笑顔で赤ちゃん人形を抱く5年生
11月16日(木)、道の駅「今井恵みの里」で6年生がリンゴの収穫体験を行いました。
道の駅に併設されたリンゴ畑では、晩成種の「サンふじ」が赤く色づいていました。担当者の方から、このリンゴは近くの小学校の生徒のみなさんが摘心をしたりして育ててきたものであるというお話を聞きました。今年は夏の異常高温や霜などによる被害も重なり、贈答用となる見た目のいい果実は少ないのだそうです。
厳しい自然条件の中での管理、手入れは大変だったと思いますが、丁寧に育てられた実を、6年生は「どれにしようかな・・・」とじっくり見定め、1人1個ずつ収穫しました。このような機会をいただき、とてもありがたく思います。
畑をあとにした生徒たちは、加工場へ向かいました。ここでは、何よりも地域の農家の人たちの「もったいない」の声を活かした商品開発を行っているそうです。主な商品はジュースやジャム、ゼリーや乾燥チップ。最近は、急速冷凍技術を利用してピューレなども作っているとのこと。そして、加工品の中でも大人気のアップルパイは、製造途中のものを見せていただきました。
リンゴ収穫体験を含むこの活動は、災害等について学んでいる6年生のSTEAM授業の一環として行われました。県の特産品のひとつであるリンゴを例にとり、贈答用にならない規格の物であっても簡単に廃棄するのではなく、「保存食」として有効活用できる道があることへの理解が深まりました。
「今井恵みの里」のみなさん、ありがとうございました。
【生徒の感想】
・収穫した大きなりんごを、家族みんなでおいしく食べることができた。食品ロスの観点からも、食べ物を保存食として有効活用していける方法を見つけてみたい。
・りんごは、芯に近い部分が黄色い方が甘くておいしいそうです。加工用のいろいろなレシピがあるので、私はいつか甘酸っぱいジャムを作りたいです。
・工場では、りんごのいたんだ部分を除いてたくさんの加工食品を作っていた。むだがなくすごいと思った。
リンゴがたわわに実る畑で説明を聞く6年生
農産物は、生食以外にも一定期間の保存がきく方法がたくさん
STEAM教育実践発表会
このたび、教育関係者を対象とした「STEAM教育実践発表会」を計画いたしました。
Society5.0の創造社会に向けて、本校では2021年からSTEAM教育を導入し、21世紀型スキルを高めています。
今回は小学校3年生から中学2年生までのSTEAM型授業をご覧いただけます。
ご来校をお待ちしております。
日時:12月2日(土) 9:45~11:40
場所:才教学園小学校・中学校
対象:教育関係者 (在校生保護者の方の参観は可能です。)
お申込み:以下のフォームか、添付案内に記載のQRコードからお申し込みください。
自由見学、自由解散の形式ですので、お気軽にご参加ください。
おはじきにけん玉、折り紙、お手玉、あやとり・・・日本の伝統的な遊びですが、どれも懐かしさを感じるとともに、どこか新鮮味がある------そんな気がしませんか。
11月15日(水)午後、1年生の学年行事「むかしの遊びを楽しむ会」があり、生徒とその祖父母やご家族のみなさんがにぎやかで楽しい時間を過ごしました。
冒頭にあげたような遊びはよく知っているものながら、1年生は「あれ、うまくできないー」と、なんだかもどかしさを感じているような場面もありました。・・・が、そこで祖父母のみなさんから"ちょっとしたコツ"を教えてもらいました。ときに二人羽織のようにして同じ方向から遊び方を伝授してもらった1年生。かんぽっくりや竹馬のような「ひも付きの1本歯の下駄」に挑戦した子は、最初は足を乗せるのにも苦戦していましたが、ものの1分でどんどん歩けるようになっていました。嬉々として遊ぶ1年生の無邪気さに、会場のだれもが目尻を下げていた1時間でした。
いろんなおもちゃを器用に使いこなし、遊び方を優しく教えてくださるご家族のみなさんの中には、『名人』もたくさんいらっしゃいました。「すごい!」「あんな風にやってみたいな」と、拍手を送り、キラキラした尊敬のまなざしを向けていた1年生です。
担任の先生から「2年生ではけん玉の検定がありますよ」と聞いて、がぜんやる気を出した生徒もいるようです。ぜひ、ご家庭でも一緒に練習に励んでいただければと思います。
このように大盛況の「楽しむ会」になったのも、ご来校いただいたみなさんのおかげです。
大勢のご参加、本当にありがとうございました。
【1年生の感想】
・おじいちゃんとやったけん玉が一番楽しかった。
・あやとりでおばあちゃんから上手に糸を取れてうれしかった。
・めんこが全然狙ったところに行かなくて、全然違う方へ飛んで行ったしまったけど、何回もできてよかった。
じょうずに教えてもらえて、上達も早い!
交代しながら仲良く。大人気の紙風船
中間テストから約2カ月。2学期の期末テストが、今日と明日の2日間にわたって行われています。9年生にとっては3回目の総合テストです。期末テストは範囲も広く、技能教科もあるため大変ですが、授業で日々学んできたこと、また、授業のみならず放課後に開室している「学習質問室・SaGaSS」などを利用して真摯に学習に取り組んできた成果を、余すことなく発揮する機会です。5~9年の生徒のみなさんには、妥協せずに試験問題と向き合い、最後までやり切ってほしいと思います。
「はじめ!」 号令を聞くやいなや、問題用紙を開き鉛筆を走らせる9年生(11/15、1時間目)
11月8日(水)午後、全校集会を行いました。小松校長は講話で、さいきょう祭を終えたばかりの生徒たちにねぎらいの言葉をかけました。また、講話後に執り行った表彰式では、主に今学期に個人や部活動で活躍、入賞した生徒たちが校長から賞状を受け取りました。
【校長講話】
先日の第19回さいきょう祭、あれから早10日が経ちました。
トップバッターの重責をはねのけ、観客の心を掴んだ1年生。主役級も群集も、すばらしい演技を見せた2年生。きれいな歌声と元気なダンス、最後のポン文字で会場をどよめかせた3年生。シンプルだからこそ難しい演目の中で、私との約束を果たした4年生。
休符のリズムと共に生み出されるメロディーの難曲と、語りかけるような歌を披露した5年生。生徒、先生が同じ方向を向いて創り出すエネルギーで圧倒してくれた6年生。ゼロから1を創ることの難しさを体感し、独創的な踊りで観客を魅了した7年生。難しい構成だったと思いますが、すべてを自分たちの力で創り上げた8年生。
思い出をひとつひとつ想起させてくれた9年生。『沈丁花』では溢れる涙を止めることができませんでした。みなさんらしい演目でした。
そして、才教学園にしかできない演目である全校合唱。これを復活させたくて待ち続けた4年間でした。あの歌声を聞けた私は本当に幸せ者です。伝えたいことが多すぎて、このまま講評をしていると2時間くらいかかってしまいそうですが、言葉では言い表せない感動をたくさんくれたみなさんに感謝の気持ちでいっぱいです。
来場された方からの賛辞は、みなさんの努力があったからこそ。そして、自分たちの未来をよくするために大切なのは、今このときです。さいきょう祭で学んだこと、これから目指すものを明確にして、またひとつひとつ積み重ねていきましょう。
さいきょう祭の後に、私が必ず送っている言葉。今年もそれをお伝えして、話を終わります。
努力よりほかに我々の未来をよくするものはなく、
努力よりほかに我々の過去を美しくするものはない
― 幸田露伴 ―
〖表彰・個人〗
●長野県中学校水泳競技大会中信大会
◇中学2年生の部
清澤龍翔くん(男子100m平泳ぎ/第1位、同200m個人メドレー/第1位)
◇中学3年生の部
藤井篤志くん(男子100m背泳ぎ/第1位、同50m自由形/第3位)
鎌倉賢三くん(男子100mバタフライ/第2位、同100m自由形/第2位)
●長野県中学校英語弁論大会/中信大会
小林花さん 第3位
●令和5年度第1回日本語検定
石川隼也くん 最優秀賞(7級)
田中雫さん 最優秀賞(7級)
熊谷百桜さん 優秀賞(6級)
※日本語検定ホームページ上に石川くん、熊谷さんの受賞コメントが掲載されています
●松本広域消防局 防火ポスターコンクール
荻原健史くん、若林樹くん いずれも優秀賞
〖表彰・部活動ほか〗
〈男子硬式テニス部〉
●長野県中学校選抜交流テニス大会 準優勝
●全国中学校選抜テニス大会長野県予選 準優勝
※県大会の結果、長野県代表として北信越大会(11月3日・石川県)に進出、ベスト4の結果を収めました
〈合唱部〉
●SBCこども音楽コンクール 優秀賞
〈ほか〉
●クイズ税金百科
優勝 Aチーム(9年生女子3名)
準優勝 Bチーム(9年生男子3名)
みなさん、おめでとうございます!
大成功のさいきょう祭。がんばった自分たちに拍手!
すばらしい成績を残し、校長から賞状を受け取りました(表彰式)
10月28日(土)午後、長野県税理士会館(松本市島立)にて、中学生対抗「クイズ税金百科」が開催されました。税金に関するクイズを通じて租税の役割や重要性を中学生に理解してもらうことが目的です。松本税務署管内納税関係団体連絡協議会が主催する本イベントは、今回が20回目となります。
クイズは、初級、中級、上級の3段階。チームで解答する問題があれば、1人で解答しなければいけない問題もあります。上級問題では、「ヘルプ」の札を使用して応援団と相談することが可能となり、「自信あり」の札を出した解答が正解の場合はポイントが倍になるという特別ルールも用意されています。
数年ぶりの会場収録(最近はリモート開催でした)となった今回は、市内3校から4チームが参加、うち2チームが才教学園からの出場でした。本校A、B両チームのメンバーは、放課後数回の学習会と個人での学習を進め、本番にチャレンジしました。
初級問題終了時点で、Bチーム同率1位、Aチーム同率3位という展開。中級の早押し問題でAチームが頭一つ抜け出し、ここまででAチーム1位、Bチーム2位という状況でした。
しかし、上級レベルになると、各チームは「ヘルプ」「自信あり」の札を有効に使用し、4問を終えたところでBチーム1位、2位は4点差で他校、さらにそこから1点を追うAチームと続きます。最後の1問が終わるまで、結果がどうなるか分からない熾烈な戦いとなりました。その最終問題はAチームが正解。温存していた「自信あり」カードを使って2倍のポイントを獲得して逆転し、見事、優勝を飾りました。
才教学園の生徒は、何ごとにも真面目に、真摯に取り組みます。今回もしっかり勉強を重ね対策をして、昨年と異なるメンバーながら学校としては前回大会からの連覇達成です。
出場した生徒たちは才教学園の代表として清々しく振舞い、「緊張したが楽しめた。出場して良かった」「税のことや社会の仕組みについて学ぶことができて良かった」と感想を述べていました。
優勝インタビューを受けるAチーム
こちらは準優勝のBチーム
ゲストのやまっち、イータ君、アルクマと記念の1枚
10月29日(日)、第19回さいきょう祭を行いました。
当日は多くの保護者の皆様、ご来賓の方々に、本校生徒による総合芸術発表をご覧いただきました。お忙しい中、ご来場いただき誠にありがとうございました。この日を迎えられましたのも、日頃より本校に関係する皆様にご理解ご協力いただいているおかげであり、さいきょう祭実行委員ならびに教職員一同、心より御礼申し上げます。
新型コロナウイルス感染症が5類に引き下げられて以降、初めてのさいきょう祭。4年ぶりに全校合唱が復活し、ほぼ通常開催に近い形式でした。生徒たちは長期にわたった練習の成果を発揮し、とても晴れやかなステージを届けることができました。
キッセイ文化ホールスタッフの皆様、音響/ジューク様、照明/長野三光様、写真撮影/山田様、動画撮影/信州映像舎様には、今年もリハーサル・ゲネプロから本番まで生徒たちにプロの技術をご提供いただき本当にありがとうございました。
また、校友会保護者会の皆様にも、早くから来場者の誘導にあたっていただき、ありがとうございました。
5~9年生が10月25日(水)にキッセイ文化ホールでリハーサルを行いました。
楽屋、会議室やリハ室では、衣装への着替え、声出しや演技の確認に余念がありません。
大ホールステージを使った稽古は、割り当てられた持ち時間の1分1秒も無駄にはできないと、真剣に取り組みます。合唱部、吹奏楽部のメンバーの中には、スケジュール上、演目の衣装のままステージに上がっていた生徒がいました。これも、リハーサルならではの光景です。
教員から、また生徒の間でも時々厳しい声が飛び交うことがありますが、それもより良いさいきょう祭をお見せできるようにとの思いからにほかなりません。
残すはゲネプロと本番のみ、です!
袖でも舞台上でも「らしさ」が出る7年生(10/25)
上:丁寧に楽器を準備する5年生、下:合唱部からは貫禄の歌声(10/25)
9年生はさいきょう祭の表だけでなく裏方=係での活躍も(10/25)