7月18日(土)、1学期終業式が行われました。
まず校長先生から、「長い休みは、前の学期の復習をして新たな学期に向けた準備をする時期です。夏休み中は1学期の復習と2学期の準備をしっかりとしてください。また、休み中は普段の生活リズムを維持することが大切です。早寝早起きをし、いつも勉強している時間に勉強し、ボーッと過ごすことなく、同じ生活を維持できるようにしてください。脳も新鮮な生ものです。使わないと腐ってしまいます。動かして、働かせてください。」という学期まとめの話がありました。
さらに、夏休み中の終戦記念日に際し、「今年は戦後70年目の年にあたります。戦争の現実をしっかり受け止めてください。多くの人が亡くなり、多くの人の努力のおかげで今があることを感じてください。多くの人の血と汗と涙のおかげで安心して勉強できる今の環境に感謝してください。」と子どもたちへ語りかけました。
「夏休みも目で見て耳で聞いて、手足体でたくさんのことを感じて、元気に学校へ戻ってきてください。」と2学期への期待を込めてお話してくださいました。
次に、夏休みの過ごし方について生徒指導部長の先生の話がありました。
最後に、1学期の頑張りを讃えた学校長賞の表彰を行いました。中学校総合成績優秀者6名、卓球部中信大会出場1名、平田駅清掃活動2名が特別賞として表彰されました。
7月10日(金)、中学校生徒会と小学校CAPの代表が、ネパール大地震被害への支援のために集めた募金を寄託しました。
ネパールをM7.8の大地震が襲ったのは4月25日。連日の報道でその被害の大きさが伝えられてきました。
かねてより本校の中学生がネパールの学生と文通で交流をしていることもあり、この地震による被害の一助にとの思いから、生徒会およびCAPが中心となって5月の体育祭から6月にかけて募金を呼びかけ、約19万円が寄せられました。
この日は文通のコーディネーターを務めて下さっている湯本さん(グローバル教育支援センター)が来校され、生徒会長の福井君が「ネパールの子どもたちの教育環境整備のために役立ててほしい」と募金を手渡しました。
今なお地震による被害で大変な思いをされている方が多いと思いますが、1日も早い復興を願うばかりです。
募金にご協力いただいたみなさん、本当にありがとうございました。
6月17日(水)~18日(木)、中学1年生は、一泊二日のキャンプに行ってきました。場所は乗鞍の NORTHSTAR いうキャンプ施設で、外国人スタッフが多く在籍します。
このキャンプの目的は、
・英語を「体で学ぶ」ことができる環境の中で、外国語を使ってコミュニケーションを取ることの面白さを体験し、今後の外国語学習に生かす。
・自然体験活動(アクティビティ)を通して、勇気、自己実現力、コミュニケーション力や協調性、創造力を養う。
・集団生活、活動を通して倫理観(規律)、愛(思いやり)、自立心・責任感を養い、協力することを学ぶ。
で、1週間前から事前学習をして臨みました。
施設に到着すると、外国人スタッフの方達が笑顔で出迎えてくれました。子ども達は最初は緊張して表情もこわばっていましたが、「迷ったらGO!」という合言葉を胸に一人一人がチャレンジ精神を発揮して、英会話に挑んでいました。
最初は言っていることが理解できなかったり、伝わらなかったりして苦労していましたが、少しずつ耳も慣れてくると、終盤には冗談を言って談笑する姿も見られました。
活動では、英語でのアイスブレイクやハイキング、英語を使ったゲームなど盛りだくさんのプログラムでしたが、メインの活動はロープスコースというアクティビティです。これは「5メートルほどの網を全員がわたる」、「畳一枚分の板に10人乗る」、「手をつないだまま全員でロープを渡る」などのいくつかの課題が出され、チームで協力しながら解決を目指します。
ここで一番大切なのは、信頼とコミュニケーションです。最初は各自ばらばらでうまくいかず、時には言い争いになることもありました。解決に向けて腹を割って意見交換するうちに、徐々に互いの信頼が増していき、協力し合って課題がクリアできたときには抱き合って喜んでいました。
このキャンプで培った信頼関係やコミュニケーション力、チャレンジ精神が、再来年のオーストラリア修学旅行を始め、今後の学校生活にも生かされていくことと思います。
日本の文化を体験する茶道の授業が行われました。茶道の先生にご来校頂き、本校2階の作法室で、小学校1年生から中学校3年生まで、各クラス2回ずつ行います。
一人ひとりが、正座をしてご挨拶をし、茶道の先生が点てて下さったお茶を頂きました。
立ち方、歩き方、向きの変え方、座り方、お辞儀の仕方など一つひとつご指導頂き、心地よい緊張感の中、きちんと正座をして、手をついてお辞儀をし、お茶を頂くことができました。
お茶を頂く時は、隣の人に「お先に。」と声を掛けます。声を掛けられた人は、「どうぞ。」と答えます。このように隣の人に気配りをしたり、部屋に飾られている花や掛け軸を拝見してお茶を点ててくださった方へ感謝を伝えるなど、日頃の生活で大切にしたいことが詰まっていることに子ども達も気付き、教えて頂いてとてもうれしかったようです。
先生からは、「とても落ち着いていて、礼儀正しいですね。」というお褒めの言葉も頂きました。
これからも、茶道を通して、日本人としての心を学んでほしいと思います。
6月6日(土)、中学3年による修学旅行報告会が行われました。オーストラリアケアンズでの調査結果を考察し、パワポにまとめ、保護者の方と小3~中2の児童生徒の前で発表しました。
修学旅行の事前学習では8班に分かれ、調査課題を検討し以下の8つのテーマを決めました。
① オーストラリアの人は自国に満足しているか
② オーストラリアの交通事情についての調査
③ 日本とオーストラリアの相違点~異国の地から学ぶもの~
④ INFLUENCE OF THE COLOR
⑤ 日本とオーストラリアの国民の意識
⑥ 日本とオーストラリアの環境問題
⑦ 私たちが環境汚染の加害者にならないために
⑧ オーストラリア人の本当の性格
中でも、8班はオーストラリア人の人間性を調べるために心理テストを用意して、現地でインタビューする計画を立てました。今までにない試みでした。
帰校後すぐに体育祭がありましたが、忙しい中でも時間をやりくりし、しっかりと調査結果をまとめ、結論を導き、原稿を作り、練習し本番を迎えました。
どの班も普段から培っているプレゼン力を発揮し、堂々と発表していました。
観客の後輩たちは頷きながら目を輝かせて発表に聞き入り、先輩達の興味深い体験に、いずれ自分たちも同じ経験ができるという期待に胸を膨らませていました。
保護者の方は、事前学習でのテーマや現地での調査内容、そこから導き出された結論を聞き、改めて子どもの成長を実感した様子でした。
修学旅行後、体育祭を経てどんどん逞しくなる中学3年生の今後に大いに期待を抱かせる修学旅行報告会でした。
6月3日(水)、中学2年生は森将軍塚古墳に社会科見学に行きました。
社会科では、「古墳文化とヤマト王権の統一」の単元で、古代の日本における古墳と豪族について学んでいます。現在、古墳は森林が覆う小山のような形がほとんどの中で、千曲市にある「森将軍塚古墳」は、できた当時の様子を再現した貴重な古墳です。それに直に触れることで古代への理解を深め、郷土に対する意識を高めていくことができました。
生徒の感想より
「前方後円墳に何故段差があるか?」という疑問に対して「昔そこで祭儀、儀式が行われたから」と説明して頂き、納得できてよかったです。
山を利用して(尾根を利用)古墳がつくられていること、また町全体を見下ろすために山の上に古墳が築かれたことなどが分かってよかったです。
卑弥呼に送られた銅鏡のレプリカを見せて頂き、当時の中央政権との関わりが分かり、古代の不思議さと魅力をあらためて感じることができました。
学習シートを完成させるために、古墳館の様々な史料・展示を真剣に調べて記入していました。少し難しいシートと思いましたが、しっかりとまとめることができました。今後の学びに生かしていってほしいと思います。
6月2日(火)、松本警察署のご協力のもと、不審者侵入対策訓練を行いました。
不審者の侵入を想定し、職員の対応や、児童生徒の避難誘導を安全に行うための訓練です。警察の方が不審者に扮して乱入し、校内を歩き回り、先生たちが不審者を取り押さえるという内容で行いました。
直接の侵入があった教室では、不審者と距離を取りつつ、先生と生徒がすばやく教室から逃げていきました。
また、ほかの教室では、ドアの内側から机と椅子でバリケードを作り侵入を防ぐ対策をとりました。児童生徒は、窓側で落ち着いて待機することができました。
スクールサポーターの方から、「すばらしい訓練でした。でも、本当に悪い人が入ってくることがあるかもしれませんので、今日の訓練を活かしてください。」と話がありました。
その後、児童生徒の代表2名と警察の方で、知らない人に声を掛けられたり、車に乗っている人に声を掛けられたりするロールプレイングを行いました。不審者と1.5m以上の間合いをとって逃げること、車の進行方向と逆の方向に逃げることが大切だそうです。
不審者と遭遇した場合は、「いかのおすし」です。全校児童生徒で、復習をしました。
いか → いかない
の → 乗らない
お → 大きな声で叫ぶ
す → すぐ逃げる
し → 知らせる
最後に、声掛け訓練を行いました。「助けて!」と学年毎に大声で言う訓練を行いました。体育祭をやったばかりですので、応援団で鍛えたのどで、しっかりと言うことができました。
訓練だとわかっていれば上手に対応できますが、不審者は、服装ではわかりません。年齢も決まっていませんし、男とも女とも限りません。日頃から十分に注意して、いざという時は、教えていただいたことを守り、危険から自分の身を守れるようにしてほしいです。
今年度から、日本速読協会のソフトを使用した「速読」の授業がスタートしました。
速読を取り入れるのは、才教学園11年目にして初めての試みです。学習塾等での速読の導入は珍しくはないですが、学校としてこれほど大人数で取り組んでいる例は初めてだそうです。
速読の授業は、一人一台のパソコンを使って行います。まずは眼底筋肉をほぐす画像を見ます。また頭の中で文字を読み上げない「視読(しどく)」という読み方を練習します。初回の授業は、慣れない目の使い方や「文字を読まないこと」という指示に戸惑いを見せていました。
しかしすぐに、パソコンが得意な子が困っている子を常に気遣う姿、開始五分前には進んでファイルを配りパソコンの前に座る姿が見られるようになりました。問題を間違えてしまった時の悔しがる表情は真剣そのものです。
まだまだ始まったばかりですが、子ども達の積極的な姿にこちらの期待も高まります。
速読は、読書をする速度を上げるだけでなく、文章の理解力を速めることが狙いです。読書量そのものが増え、テストでは問題を読む時間が短縮され、その分解答する時間を確保することができます。しかし「魔法の杖」ではありませんので、上手に活用して、努力してほしいと思います。
速読は、「世のため人のためになる高い学力」を身につけるのに、大いに役立つはずです。着実にトレーニングを続けてほしいと願っています。
5月24日(日)、やまびこドームにて体育祭が行われました。
才教学園の体育祭は、徹底して勝負にこだわり、学年や立場を超えて全員が一致団結してチームの勝利を目指します。どの試合も真剣勝負で全力で自分の力を出し切ります。
短い練習期間ではありましたが、やまびこドームで3回練習を行い、本番を迎えました。
入場行進では、児童生徒が揃った行進を見せました。
応援合戦では、赤と白に分かれ、声がかれるまで大きな声で応援をしました。一糸乱れぬ動きに、惜しみない拍手が沸き起こりました。
短距離走・かけっこ・全校リレーでは、児童生徒が力の限り走りました。
学年種目の棒引き、一球入魂、Train-train、台風の目、クロスブリッジ、タイヤ取り等では、練習では勝ち続けていたのに本番で負けてしまったり、練習以上の力を出し切り勝利することができたり等、数々の感動のドラマが生まれました。
小学校大綱引きや中学生の大綱引きでは、しっかりと作戦を練って臨み、入学したばかりの小学1年生も作戦を守って一生懸命綱を引く姿を見ることができました。
新種目であり、プログラム最後の全校種目の大玉送りでは、勝って飛び跳ねて喜ぶ子、反対に負けて泣き崩れる子も大勢いました。
どの競技も、負けたチームは、無念の号泣をし、勝ったチームは歓喜の雄叫びをしたり、嬉し泣きをする児童生徒がいました。また、最後まで諦めない姿は、見る人に感動を与えました。
体育祭を通じ、チャレンジ精神や責任感を育て、成功や失敗、喜びや悔しさの体験をし、一人一人が主役となり、活躍することで、自分の才能と役割を発見してほしいと思います。
また、体育祭は、勝つことが目標ですが目的ではありません。
体育祭で培った様々な経験を、今後の生活にも生かしていけることを願っています。
平成26年度中学卒業生は、日頃の努力を結実させ、高校という新たな舞台に向かって進みました。才教学園で培ったものを十分に発揮し、それぞれの目標に向かって、新天地でも活躍して欲しいです。