1月23日(土)、中学3年生が和楽器講習会を行いました。指導して下さったのは寿台太鼓連のみなさんで、戦に向かう人々の士気を上げるためにも使われたという和太鼓の迫力ある響きを聞かせて下さいました。
事前授業で聞いたCDと違い、目の前で行われるパフォーマンスは太鼓の振動を直に感じられ、「重い音が一気に体にたたきつけられた。圧倒された。」との声があがりました。
長胴太鼓、締太鼓に加え、鉄筒、拍子木といった打楽器についての紹介を受けた後、いよいよ3年生の練習が始まりました。ばちを持って太鼓の前で構えると、いつもより背筋も伸びたよう。最初は少し照れもありましたが、自分で太鼓を打つとリズムをつかむのもあっという間で「輝けばやし」という曲を発表できるまでになりました。
授業の最後には、太鼓連のみなさんによる「夏祭り」が披露されました。チャッパやチャンチキをもって生徒が演奏に加わったり、「ソーレ、ソーレ」と掛け声をかけたりして全員で楽しみました。
魂を揺さぶるような和太鼓の響きは、受験を控えた3年生にとって大きなエールとなりました。
寿台太鼓連のみなさん、本当にありがとうございました。
〈中学3年生の感想から〉
・脚を開いて腰を落とす姿勢で、決して軽くないばちを振り下ろす動作に、体力が必要だと感じました。日本古来の音楽に興味があったのでとても楽しかったし、機会があればまたやってみたいと思いました。
・ただ打つだけだから簡単だろうと思っていたが、打つ瞬間にばちをギュッと握っていい音を出すことは結構難しいと実感しました。
・きちんと美しく「魅せる」ということも、太鼓の演奏には大切なこと。構えの姿勢から気概を感じました。
寿台太鼓連のみなさんによる演奏。体に振動が伝わってきます。
第8回私の「ふる里自慢」絵画コンクール(主催:綿半グループ)の入賞者および作品(一部)を紹介します。
◆小学校低学年の部
【最優秀賞】 3年 赤間 幹太くん 「信州味噌藏」
◆小学校高学年の部
【最優秀賞】 6年 中村 泰大くん 「精密工場のプレスマシン」
【努力賞】 5年 梨本 紗菜さん 「丘の上から見た諏訪湖」
4年 木村 優心くん 「国宝 松本城」
4年 中村 美香子さん「いずみ湖のさんぽ道」
◆中学校の部
【優秀賞】 1年 荒木 笑加さん 「松本城の白鳥」
◆特別賞
【信越放送賞】 中学2年 中村 耕士くん「霧ヶ峰の秘密基地」
最優秀賞(小学皇帝学年の部) 赤間幹太くん 「信州味噌蔵」
最優秀賞(小学校高学年の部) 中村泰大くん 「精密工場のプレスマシン」
11月28日(土)、「インターネットの危険性と対処法」と題し、筑摩野中学校の理科教諭であり教育情報化コーディネーターの小川文徳先生による講演会を、小学5年生から中学3年生および保護者のみなさんを対象に行いました。
分からないことを調べたり、いろんな人と簡単につながることができて便利なインターネットですが、そこに甘んじてしまうと大きな危険に身をさらすことにもなりかねません。なぜならば、ネット上の情報には「嘘」が多く、また安全性が確保されないサイトにも気軽にアクセスできてしまうからです。
小川先生は、「デジタル・タトゥーという言葉が表すように、ネットに出た情報は二度と消すことができません。また、“無料”と書いてあるゲームサイトでも、アイテムを手に入れるなどのアクションを起こすたびに課金される場合がほとんどです。」と話されました。そして、SNSなどにたった1枚の写真をアップロードしただけで、氏名、住所、職業など個人が特定される事態にまでなってしまうという非常に恐いお話もお聞きしました。
確かに、インターネットは楽しく魅力的なツールです。しかし、ものごとの真偽を見抜く力がまだ十分ではない子どもたちは、情報に左右され、結果としてトラブルに巻き込まれてしまうこともあるのです。
ネットの世界のすべてが危険だということではありませんが、「まずは現実の世界でつながっている家族や友達との会話を楽しみ、思いっきり体を動かすこと、たくさん勉強すること、リアルな経験を増やすことが大切。」と、小川先生が話された内容を、毎日の生活の中で実践していくことが先決だと強く感じた講演会でした。
11月21日(土)、全校児童生徒の避難訓練および保護者への引き渡し訓練を行い、災害発生時の基本的な行動のしかたや安全に避難する方法などを確認しました。
地震が起きたと分かったら、まずは自分の身を守ること。落ちてくるもの・倒れてくるものをさけるために机の下などにもぐりますが、学校の机は固定されていないので、机の脚をしっかりつかむことも大切です。
今回は、地震に伴い火災も発生したと想定し、校舎内の防火戸を閉めた状態での訓練でした。炎や煙が建物内で広がるのを防ぐ防火戸には、避難経路を確保するという役割もあり、人が通れる大きさのくぐり戸がついています。これは床面から約10㎝の段差があるため、避難中につまづく児童生徒が何人もいました。
これをふまえ、芳川消防署の方から「避難中の転倒は将棋倒しのきっかけにもなるので大変危険。早く逃げることは大切だが、安全に十分注意した上での行動を心がけて。」とのお話がありました。「結果的に事故にならなかったし、けがもなかったからいいや。」と見過ごすことなく、常に危険と隣り合わせであるという意識を持つ必要があるということを、改めて教えていただきました。
児童生徒の引き渡し訓練では、避難を終え待機している児童生徒を保護者のみなさんに迎えに来ていただきました。自宅や勤務先から学校までの経路、構内での車両の通行方法などは確認できたと思われますが、「混乱の中で、もし車や電車が一切使えない状況になっていたら?」ということも、各家庭において話し合っておく必要があります。
災害は、対岸の火事ではありません。いざという時に、自分の命、家族の命、周りの人の命を守るために何ができるか、どうすればいいかということを、今一度考えておかなくてはいけないと強く感じました。
わずか10cmの段差にも大きな危険がありました
初期消火訓練 水の入った消火器で使い方をおさらい
保護者のお迎えを待っています
11月7日(土)、中学2年生が「乗鞍の魅力発信」をテーマにプロジェクト学習発表会を行いました。当日は乗鞍グリーンツーリズム推進協議会より宮崎さん、ガイドの宇賀神さん、保護者の皆さんが来校され、生徒たちが考えた観光促進、集客につながる提案を聞いてくださいました。
2年生は、8月27日から1泊2日で自然体験プログラムとして乗鞍を訪れています。登山、トレッキングなどグループ行動を通して協調性を養うとともに、乗鞍一帯に観光客を誘致するためのプロジェクト学習の調査をしました。発表会まではそこから2か月ほど期間がありましたが、さいきょう祭をはさみ、11月に入ってからは時間の許す限り放課後遅くまで残って準備を進めました。
提案には、写真コンテストの開催・一口おやきを作って売り出す・現地の小学生をボランティアガイドにした観光案内等があり、自分たちで考えたゆるキャラのイラストなどを紹介する班もありました。
講評では、宮崎さんより「私も乗鞍について忘れかけていたことを思い出すことができた。是非この提案から乗鞍の集客につなげていきたい。」と嬉しい言葉をいただきました、また、校長先生からも「各班が自分たちで生み出した提案、プランに愛情をもつことができていた。多くの班が高齢者、外国人など集客したいターゲットが決まっていたことは素晴らしい。」とお話がありました。
ことばや図表、イラストなどを使ったわかりやすい発表は、小学4年生の時から行っているプレゼンテーションコンテストで培ってきた力です。この経験が更なる糧となって、修学旅行とその報告会に向け、弾みがついたことでしょう。
クビワコウモリをゆるキャラに。
女子テニス部が健闘、北信越大会出場を決める
9月19日に行われた第4回全国選抜中学校テニス大会(松本市、信州スカイパークテニスコート)において、女子テニス部が団体で準優勝の成果を収めました。どの試合も決して楽なものではありませんでしたが、一人ひとりが役割をしっかりと果たし、全員で掴み取った勝利でした。
試合後のほっとした笑顔がとても印象的でした。
現在の部員は9名。中学2年生を中心に、自分たちで日々のトレーニングメニューを考え、連携を大切にし、お互いのプレーのいいところや注意すべきところを教え合って、信頼を高めながら練習に励んでいます。試合のときの応援も、学年の区別なく一致団結して戦っています。
今回の結果を受けて、女子テニス部は11月7日(土)に富山市岩瀬スポーツ公園で行われる同大会北信越予選大会の出場が決定しました。強豪チームが揃う中、ここで上位2校に入れば全国大会への切符を手にすることになります。
みなさんの更なる健闘と躍進をお祈りします!
9月24日(木)、小中学校全学年を対象に交通安全教室を行いました。道路というありふれた場所に潜むたくさんの危険。自分が、被害者とならないだけでなく、加害者にならないように広く俯瞰的な視野を養うための交通安全教室です。単に「危ない」「注意しなさい」というのではく、「なぜ危ないのか」「どうして注意しなくてはいけないのか」を、指導員のみなさんから改めて教えていただきました。
小学1年生から3年生は信号機のある交差点での注意点について、4年生は自転車運転免許の取得に向けて正しい乗り方や点検の仕方について説明を受けました。5年生以上は、自動車の内輪差による巻込みの危険性を認知し、安全な歩行と自転車の乗り方を学びました。
校庭で行われた衝突実験では、車にはねられたダミー人形の様子を見た生徒たちに緊張が走りました。人形をはねる車に同乗した先生からは「心臓のドキドキが止まりません…」と生々しいお話がありました。もし人形が生身の人間、それも自分だったらどうなるか…。事故の怖さを感じずにはいられません。
内輪差は、車が曲がる時に前輪より後輪が内側に入り込む現象です。車体が長くなるほど内輪差も大きくなるため、交差点で信号待ちをしている人がトラックやバスと接触する事故が起きています。予測できる事故は避けることができると考えて、自分が被害に遭わないようにすることが大切です。
交通ルールを守るのに、大人、子どもの区別はありません。普段の歩き方、自転車や車の運転について家庭でも話し合い、事故防止につながることを願います。
9月30日(水)、ドイツに拠点を置くWhite Horse Theatreによる英語劇の鑑賞会を行いました。この劇団はヨーロッパ最大の訪問型教育劇団として世界各国を回り、英語を母国語としない人たちも楽しめる公演を展開しています。本校では昨年に続き2度目の公演で、児童・生徒が生きた英語を聞くよい機会となりました。
小1~3年生は「The Tail of Susie Squirrel」、小4~6年生は「The Princess and the Soldier」、中学生は「Honesty」という劇をそれぞれ鑑賞しました。劇中の会話は日常生活で使用する表現が盛りだくさんで、笑ったり驚いたりしながらどんどん引き込まれ、客席まで入ってくる俳優のみなさんと掛け合いをする場面もありました。
「演じる」「表現する」という点では、工夫された舞台装置や演出、小道具にも目がいき、俳優の表情や動き方に魅せられました。
劇後には、俳優さんたちに積極的に質問をして交流を深めました。およそ一年間の世界公演を始めるまでの練習期間はたった1か月だけということや、演技をするときにはまず自分が楽しむこと、そして観客全員がステージを見ることができるように心がけている…など、月末に行われるさいきょう祭への参考になる答えをたくさんいただき、児童生徒のモチベーションのアップにもつながったと思います。
本物の英語に触れる体験は、通常の英語の授業やEveryday English(小学生が毎日行う英語の授業)とは一味違う学びとなりました。児童・生徒にとって、英語の学習意欲が高まり、小中一貫で行っている英語指導にも効果的な役割を果たした鑑賞会でした。
中学3年の御子柴彩菜さんが、9月19日(土)に行われた第29回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール全国大会の弦楽器部門・中学生の部にヴァイオリンで出場し、ヴィターリ作曲の「シャコンヌ」を演奏し、見事入選を果たしました。
「毎日の練習は欠かさず行いました。コンクールでは、演奏前は緊張しなかったけれど、本番中になぜか頭が真っ白になってしまいました。練習の時のように弾けず悔しい思いもあるけれど、結果を残すことができてよかった。」と入選の喜びを話してくれました。
有名な先生に「あなたのことを応援したい!」と声をかけてもらいアドバイスをしていただいたことや、大きな舞台で自分を見つめ直せたことがとても貴重な経験となり、「音楽の道で最前線を行く人になりたい」という自分の夢に一歩近づいたと言えます。
御子柴さんは、これからもいろいろなジャンルにおいて、どんなことでもチャンスがあれば挑戦したいと意欲的で、12月に行われる入賞者披露演奏会では「200%の力を出して気持ちよく演奏したい。」と笑顔で話していました。
入賞者披露演奏会は、12月26日(土)・27日(日)に東京・サントリーホールで開催されます。
御子柴彩菜さん(中学3年)が、第29回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール全国大会(9月19日・東京)に出場します。御子柴さんは昨年も同コンクール全国大会に出場しており、今月2日に行われた群馬本選を経て、2年連続での全国大会を決めました。曲はトマソ・アントニオ・ヴィターリ作曲の「シャコンヌ」です。
ヴァイオリンを始めて丸7年になる御子柴さんは、「ただ楽器を弾いてもきれいな音は出てくれません。ヴァイオリンと気持ちを通い合わせることは難しいけれど、それが大きな魅力でもあり、好きなところです。」と話してくれました。好きな演奏家は、小さい頃に直接話したこともあるチェロ奏者のフリッツ・ドレシャル氏。ヴァイオリンでは、ティボール・コヴァーチ氏やフォルクハルト・シュトイデ氏らの演奏に、感動したり刺激を受けたりするそうです。
「大会では、聴いて下さるみなさんに感謝の気持ちを込め、きれいな曲だな、聴いてよかったなと思ってもらえる演奏を目指します。」と話してくれた御子柴さん。全国大会では演奏に一層磨きをかけ、美しい音色を響かせてくれることでしょう。健闘をお祈りします。