公共物や公共施設について学ぶ生活科の授業の一環として、2年生が1月16日(月)に松本市中央図書館を見学しました。
まず、利用する時の約束や気をつけることについて担当の方からお話がありました。多くの人が利用する場所では、ルールやマナーを守ることで自分も他の方も気持ちよく過ごすことができます。また、本はみんなで共有する財産。汚したり破いたりせずに扱わなければいけないことの大切さなどがしっかりわかりました。そして、図書館は学術機関であり「答えをみつけにくるところ」という話をされ、2年生は「ふむふむ・・・」と納得の表情。
施設内見学では、普段は立ち入ることができない閉架書庫(本の倉庫)で可動式の本棚を見させていただきました。過去の文献などもたくさん保管でき、必要な本を取り出すときには棚が動いて通路ができるのですが、実際に動く様子を見た子どもたちは感嘆の声を上げていました。
そのほか、録音図書(音で聞く本)や点字本があること、図書館の直接利用ができない人のために家まで本を届けてくれる「やまびこ文庫」というサービスがあることも紹介いただき、だれもが使いやすい図書館であるための工夫を知って感心するばかりです。
質疑応答では、「違う図書館に読みたい本がある時はどうすればいいのか」「図書館で働く人はどんな仕事をしているのか」など、事前学習で疑問に思ったことについて多くの子が質問しました。担当の方にはひとつひとつ丁寧に答えていただき、図書館という場所について理解が深まりました。
中央図書館のみなさん、ありがとうございました。
閉架書庫で可動式の棚を見る2年生
紙芝居の読み聞かせ。声色の変化が見事でした。
吹奏楽部はこのたび、松本市音楽文化ホールで行われた第48回長野県アンサンブルコンテスト(中学校の部)に出場しました。演奏した曲「春の扉」は、かつて先輩たちが夏のコンクールのために選び練習してきたものです。技術的に難しいところもたくさんありますが、9年生が引退した今、「一緒に合わせる」というアンサンブルの基本を忘れず練習に取り組んできました。
メンバーは6名で、うち2名が7年生、4名が6年生という構成ながら、他校に引けを取らない演奏でのびのびと表現することができました。
今年は地区大会を経て中信ブロック大会に出場。アンサンブルコンテストのステージにもう一度立てたことをとても嬉しく思います。上位大会に進めたことで、他校のレベルの高さや自分たちの課題など、改めて気づいたこともたくさんありました。こうした気づきを役立てながら、今後の練習に励みたいと思います。
応援してくださった生徒のみなさん、保護者の皆様、活動に携わってくださった皆様、ありがとうございました。
《大会情報》
第48回長野県アンサンブルコンテスト 中学校の部
◆松本地区大会 令和5年1月8日(日)
管打六重奏 銀賞
◆中信ブロック大会 令和5年1月14日(土)
管打六重奏 銅賞
安永理沙、山崎花峰(以上7年)、須藤爽斗、柳沢美緒、荻原知香、宮下花(以上6年)
曲目:春の扉 作曲:山下祐加
演奏後はこの笑顔!「これからもがんばります」
1月13日(金)、令和4年度生徒会の第2回総会が行われました。議案は大きく2つ、令和4年度活動報告と令和5年度活動計画の提案です。発表を行う8年生と9年生は講堂に集まって、また、5~7年生は教室でライブ配信を視聴するというハイブリッド形式の総会となりました。
前会長の滝澤くん(9年)は、「生徒の意見に耳を傾け、全員で過ごしやすい学校にすることを目標に活動してきました。みなさんにはそれを振り返っていただき、議案の承認をお願いします」と挨拶。その後、本部以下10の委員会からの報告が行われ、委員長らからは「1年間ありがとうございました」と謝意が伝えられました。
第2号議案の前には新会長の国広さん(8年)が「各委員会の話をしっかり聞き、ともに生徒会を盛り上げていきましょう」と笑顔で呼びかけました。
新役員がかわるがわるマイクの前に立ち、令和5年の具体的な活動計画が示されました。その一部を紹介すると、ボランティア活動の計画・実行(本部/6月以降)、継続的な挨拶運動の実施(倫理委員会/年間)、グラウンドの石拾い、才教クリーン活動(環境委員会/5月)などがあります。
本来は対象の生徒全員が集合したうえで承認の挙手を集計するという流れですが、3学年6クラスが各教室で視聴するかたちとなったため、各委員会の発表が終わるたびに教室にいる代表委員が集計にあたりました。最終的な結果は、生徒会classroom上で後日発表されます。
学校長からのメッセージ
9年生のみなさん、1年間お疲れ様でした。みなさんの努力は次代に引き継がれていくと確信しています。8年生のみなさん、いよいよですね。12月の引継式でも話しましたが、組織の一番上に立って人を引っ張るときに大切な3つの力=「人の意見を聞く力」「ものを決める力」「決めたことに対してぶれることなく行動する力」を持ち、8年生全員でさらに良い環境を作ってくれることを願います。下級生も、8年生の指導の下で生徒会を支えてください。
3つの力とは別に、生徒会を運営するのに大切な2つのことについてお伝えします。ひとつは「自主の精神」。一人ひとりが主体的に、他人事ではなく自分事として捉え、一人ひとりが自分で考え行動すること。もうひとつは「協調の精神」。話し合って活動の方向性を決めたら、しっかりと協力し、調和し実行していくこと。
この1年、私もみなさんの活動を見守ります。共に頑張りましょう。
令和4年度生徒会の面々 1年間の活動、お疲れ様でした
これからの活動について説明する8年生
教室での議案承認(6年生)
1月5日(木)より3学期が始まりました。朝、構内歩道にうっすら積もった雪の上には、校舎に向かう大小たくさんの足跡がありました。
始業式・学校長講話はオンライン形式で行われ、式の後には12月の生徒会選挙をもって決定した新三役による挨拶がありました。9年生からの引継ぎを済ませた8年生を筆頭に、この1月から始動する令和5年生徒会組織のみなさんに、大いに期待しています。
【学校長講話】
みなさん、あけましておめでとうございます。
令和4年度3 学期始業の日を迎えました。1年間の成長を結果として示さなければいけないということを念頭に、この学期をスタートさせましょう。
この年末年始は厳しい行動制限もなく、いろいろな思い出を作ることができたと思います。テレビでは社会情勢、国際情勢、政治経済、スポーツといった分野で1年を振り返る特番が多く放送されていました。
中でも感銘を受けたのが、茅野市出身のスピードスケート選手で2022年10月に現役を引退した小平奈緒さんの足跡を追った番組です。すばらしい業績は言うまでもなく、2018年平昌五輪で日本女子スピードスケート史上初の金メダルを獲得したほか、数々の世界記録やワールドカップ連勝記録を樹立した小平さん。番組の最後に司会者から、「スケート競技から離れ、どんなことを大切にして生活していきたいか」と問われ、次のように答えていました。
『これからも様々な人と会い、様々な経験をすると思う。その中でいろんなことを経験し、"知る"ことを楽しんでいきたい』
この「"知る"を楽しむ」というのがすてきだなと思いました。
学生・生徒であるみなさんには、学ぶということを本分に、日々新な出会いがあり、日々新たな学びがあり、日々新たな発見があります。ぜひそれを楽しんで吸収する姿勢を忘れないでください。学びの中で"知る"を楽しむこと、その積み重ねが、最終的に本校の目標「学ぶ喜びを知る」ことにつながっていくはずです。
挨拶、言葉遣い、先生方の話を聞く姿勢といったものは、学びの基本です。これらができていないところに深い学びはありません。みなさんには今一度、自らの生活を見直し、学びを深め、"知る"を楽しみ、学ぶ喜びをしっかり体感してほしいと思います。
9年生はいよいよ高校受験本番です。みなさんが最大限の努力をしてきたことは、先生方を含め多くの人が知っています。素晴らしい結果を出せるよう一丸となって向かう姿を、後輩たちに見せてください。
【生徒会新三役挨拶】
会長 国広紅二さん
「私は、生徒の意見を尊重し、生徒同士がよい関係を築ける環境を作ります。まずは副会長、書記の2人と協力し、先輩方から学んだことを生かして積極的に生徒会運営をしていきたいと思います。よろしくお願いします。」
副会長 田中 壱くん
「学校や生徒会の課題を把握し、自分のできることを着実にひとつひとつ進めていきたいと思います。」
書記 林 美怜奈さん
「会長、副会長をしっかり支え、学校をよりよくできるよう精一杯頑張ります。」
生徒は落ち着いた様子でオンライン始業式に臨みました(上:1年生の教室)
新三役(左から)書記・林さん、会長・国広さん、副会長・田中くん
12月、8・9年生間で行われた生徒会引継ぎ会の様子
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長野地方法務局、長野県人権擁護委員連合会が主催(他共催あり)した「第41回全国中学生人権作文コンテスト長野県大会」において、9年・新保茉衣香さんの作文が奨励賞に選ばれました。このコンテストは、人権問題を題材に作文を書くことで、中学生に豊かな人権感覚を養ってもらおうと法務省と全国人権擁護委員連合会が実施しています。
県入賞の新保さんをはじめ、松本地区大会での入賞等については次のとおりです。 みなさん、おめでとうございます。
【審査結果・表彰の詳細】
◆第41回全国中学生人権作文コンテスト長野県大会
奨励賞 新保茉衣香さん
感謝状 才教学園小学校・中学校
◆同 松本地区大会
最優秀賞 新保茉衣香さん
優良賞 福田志織さん
若林風歌さん
佳作 小笠原和奏さん
加藤紬くん
谷つぐみさん
(いずれも9年生)
賞状伝達式は12月15日(木)に学校で行われました。
新保さんは、「今回の作文は人権というテーマ。そこに自分の経験を綴ることは1つの挑戦でしたが、どこかで同じような悩みを抱えている人と共有できるところがあると思う。他人に心配をかけまいと自分の中に気持ちをため込んでしまう人がいるけれど、私はそういう人の気持ちに、そしてその人に寄り添える人になりたい。」と言葉を選びながら丁寧に話してくれました。
賞状を受けとる新保さん
夏期休業の作文課題の1つであった、国税庁と全国納税貯蓄組合連合会が主催する「中学生 税に関する作文」に入賞した生徒2名への賞状伝達式が、12月5日(月)に行われました。
【審査結果・表彰の詳細】
◆令和4年度 中学生 税に関する作文
福田 志織さん(9年)松本税務署長賞
栁澤 祐之介君(9年)松本教育委員会賞
福田さんは、教科書の最終ページに書いてある『この教科書は、これからの日本を担う皆さんへの期待をこめ、税金によって無償で支給されています。大切に使いましょう』という一文に触れた内容。
柳澤君は通学時に毎日、車で送ってもらう道路が補修されていくことを通じて、父親と話したことに端を発する内容でした。
表彰後、小松校長は「税という、大人でも普段はあまり考えることの無いテーマであったが、二人の着眼点が素晴らしい。何気ないことでも、このような鋭い視点を持って見つめることを今後も大切にして欲しい」と二人に声を掛けました。
福田さんのコメント
「クイズ税金百科の出場も決まっていたので(※)、このコンクールへの応募は早い段階から決めていた。文章を書くのは好きで、母親のようになりたいという気持ちで書いている。」
(※)11/19のニュース&トピックス参照
栁澤くんのコメント
「税金について思うことはたくさんあったが、身近なことを書こうと思った。書き始めたら、気持ちがあふれてきて、気がついたらマスが埋まっていた。」
二人とも入賞は予想していなかったようで、素直に嬉しかった様子です。
才教学園では毎年、このコンクールに応募しています。同コンクールへの応募は、普段はなかなか思いが及ばない税金について考えることのきっかけになっているようです。
※撮影時のみマスクを外しています
12月16日(金)は2学期の最終登校日でした。朝の会を終えると、まずは全校で大掃除。窓の桟に溜まった土ぼこりをかき出したり、教室の据置ロッカーで隠れていた部分も雑巾がけをしたりと、普段の掃除で行き届いていなかったところまで生徒たちはぴかぴかにしていました。週明けから始まる校内冬期講習、そして3学期に自分たちが戻ってきたときに気持ちよく使える教室になったと思います。
【学校長講話】
夏、秋、冬と3シーズンに渡った長い2学期。コロナの影響も心配される中で、さいきょう祭をはじめほとんどの行事を行えたこと、一度も休校にならず今日を迎えられたことを、とても嬉しく思います。ご家族や先生の協力のみならず、感染対策をしつつ常に全力で日々を過ごしてきた生徒のみなさんのおかげです。
さて、冬休みの間にみなさんにしてほしいことがあります。
まずは今学期に学んだこと、感じたこと、考えたことをしっかりと振り返ること。「結果・成果を出す」ことが求められる3学期に向けて準備を進めましょう。
そして年末年始をまたぐこの休み中に、新たな夢や目標を明確にしましょう。そうしたら、計画を立てて実行すること。何度くじけても、挫折しても、成果を掴み成功を収めたときに、人は本当の意味での喜びを感じることができます。そのためにも、自分の夢や目標を明確にすることが一番大切です。
最後に、江戸時代の終わりに活躍し、多くの人に影響を与えた教育者、思想家の吉田松陰の言葉を紹介します。
夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。故に、夢なき者に成功なし。
来年1月5日は、元気な姿でこの学び舎に戻ってきてください。
生徒のみなさん、ご家族のみなさん、よいお年をお迎えください。
大掃除
配信形式の終業式(上:4年生、下:9年生)
担任から通知票を受け取る生徒(4年生)
信濃毎日新聞社他が主催する第23回長野県こども新聞コンクールに入賞した生徒2名への賞状伝達式が、12月7日(水)に行われました。
【審査結果・表彰の詳細】
◆第23回長野県こども新聞コンクール
山野湊太くん(2年)1・2年の部 優秀賞
「ぼくの街に住むホタル新聞」
◆同 中信木曽地区大会
奥田嘉彦くん(5年)5・6年の部 努力賞
「台湾朝市新聞」
本選優秀賞の山野くんに、伝達式の後で話を聞きました。
「もともと昆虫が好きで、ホタルは光るからもっと好き」という山野くんの記事は、松本市内の公園に生息するホタルについて調べたもの。紙面には、現地に自ら足を運んで撮影した写真をちりばめ、『庄内ホタルと水辺の会』で会った信州大学の藤山教授に取材してきたことなどが書かれていて、世界ではどんどん生き物が減っているという現実を目の当たりにし、「見かけることが少なくなってきているけれど、ホタルが住める自然を残したい」と結んでいます。
「誰かに聞いてみようと思っても、実際にそうする人は少ないかもしれない。そうした中で、山野くんは抜群の行動力の持ち主」と巣山教頭も絶賛。同コンクールへ次年度以降の応募にも意欲的で、本人の中では次のテーマもすでに決まっているのだとか。
賞状を手渡した小松校長は、信毎メディアガーデン(松本市)で展示されていた実物も見てきたそうです。「自分で調べ感じたことなどを自分の言葉で誰かに伝えることは、これから生きていく上で必要な力。こうした力に更に磨きをかけ、読む人に感動を与えて」と激励しました。
奇しくも山野くんと奥田くんは、昨年同時期にこのコンクールで地区入賞。2年連続の受賞、おめでとうございます。
今年の受賞作品は11月11日付の新聞紙面で紹介されましたが、コンクール特設ページからも見ることができます。
(12/10訂正)奥田くんの所属学年、表彰部門の学年区分に誤りがありましたので、訂正しました。
(正)学年:5年 部門:5・6年
(誤)学年:4年 部門:3・4年
(左から)小松校長、山野くん、奥田くん、巣山教頭 ※撮影時のみマスクを外しています
担任(奥の2名)も見守った伝達式。和やかに談笑する場面も。
11月末、4年生が社会科見学で長野市へ行ってきました。
県庁では、議会棟にある県警本部の通信指令課と議場を見学させていただきました。
通信指令課では警察官が24時間体制で勤務にあたり、常に事故や事件の発生に備えています。見学の最中にも110番通報を知らせるランプに気づき、「あ、ついた!」と声をあげていた4年生。
議場では傍聴席に座って担当者の方から説明を受けました。通常、議会は年に4回が開かれること、議会でどのような話し合いが行われるかということなどを、まさに「県政の中心地」で学習することができました。知事の座る椅子がひときわ大きかったことも、子どもたちの関心を引いたようです。見学当日の午後には議会が開かれるということで、報道席で撮影等の準備を進めるマスコミ関係者の姿もありました。
どちらも普段はなかなか目にすることができない場所であり、資料写真で見るのとは違う、本物の空気感を掴むことができました。
県庁を後にして向かった善光寺では、山門に掲げられている額の文字に隠された秘密=5羽の鳩を確認。無病息災、病気平癒にご利益があるとされる大香炉の煙を浴びて本堂でお参りをしました。短時間ではありましたが、地元長野県にある全国有数の名所・善光寺で、日常とは少し違う空気に触れることができました。