4月22日(月)の午後、Ⅰ期生(1~4年生)が「一年生を迎える会」を行いました。 3階ホールでは、フロアリーダーとなった4年生を中心とする “Ⅰ期のせんぱい”が、白とピンクの花のアーチをくぐってやってきた1年生を大きな拍手で迎えました。 4年生のステップリーダー長からは、「ようこそ才教学園に来てくれました。みなさんが来ることを心待ちにしていました。早くみんなの名前を覚えて、仲良く過ごしましょう。何かあったら、ぼくたち4年生に聞いてください。」と、あいさつがありました。 2~4年生は、この日のためにクラスで練習してきた「♪気球に乗ってどこまでも」を披露。1年生からのお返しは、「♪一年生になったら」の元気な歌声でした。 このあと1年生は、せんぱいからのプレゼントとして花の首飾りをもらいました。花びらの部分には、1年生を歓迎するメッセージがたくさん書かれていて、もらったそばから「どんなことが書いてあるのかな?」と、しげしげと見ていました。 司会を務めた4年生は、Ⅰ期の最上級生として上手に会を仕切り、ひときわ頼もしい姿を見せていました。とても温かい雰囲気で、笑顔いっぱいの歓迎会となりました。
4月12日(金)、避難訓練を行いました。家庭科室で火災が発生したという想定です。 現場近くに居合わせた教員が消火器で初期消火を試みると同時に、消防署への通報と全校生徒の避難がスタート。訓練とはいえ、少しハードルを上げて、校内2か所の階段のうち、出火場所に近い方は使わないようにアナウンスを入れました。これで、1階に教室がある1年生を除いて、2年生から9年生が一気に1つの階段を駆け降りることになります。生徒たちは自分の前後や足元に注意を払いながら、階段の横幅をうまく使って、2クラスずつスピーディーに降りて出口に向かいました。余計なおしゃべりの声は聞こえず、先生の誘導に従って整然と非難していく様子は、真剣そのものでした。 全員の避難完了を確認した後、訓練に立ち会った芳川消防署の方から、「今日の避難はとてもよくできました。しかし、実際に火災が起きると、予想しないことが起きて、慌ててしまいます。今後の訓練も、今日のように100点を目指すつもりでやってください」と講評とアドバイスをいただきました。 その後、教職員と代表生徒が水消火器を使った訓練を行いました。「火事だー!火事だー!」と大きく響く声に、消防署の方も感心されていました。
地震や火災にいつ遭遇するかは、わかりません。万が一のときに備え、どうしたら自分の身を守ることができるか、どういった行動をとれば安全を確保できるかを再確認できた訓練となりました。
初期消火 家庭科室へ急ぎます
3~5階から階段で避難
消火器の使い方も確認
5年生の小林凛香さんの書いた作文「こんな自分になりたい」が、第9回言の葉大賞において優秀賞を受賞しました。 『「未来の自分」を描いたとき』というテーマにおいて、小林さんは、家族の法要で聞いた話をもとに、自分の思いを素直な言葉で綴っています。 4月6日(土)には賞状の伝達式が行われ、小林さんが全校生徒の前で作品を朗読しました。 *****
「こんな自分になりたい」 才教学園小学校4年 小林凛香 私が四年生になったこの四月、祖父が他界しました。夏休みにその初盆の法要に行きました。法要の終わり頃にお坊さんが、いくつかのお話をしてくれました。その時に「心の四季」という言葉を知りました。 「人に接する時は、暖かい春の心。 仕事をする時は、燃える夏の心。 考える時は、澄んだ秋の心。 自分に向かう時は、厳しい冬の心。」 この言葉を聞いた時に私は、みんながこういう人になれたら、争いなんか起きないのになと思いました。この言葉を聞いた時、簡単にできると思ったけれど、実際によく考えてみると、心がけていないとできない事だと思いました。そして、私がそういう大人になれたら周りの人も気持ちよくなるのではないかと思いました。 私の難しいと思ったのは、冬の心です。楽をしたいという甘えた心としっかりやろうという厳しい心は、いつも私の心の中で戦っています。今の自分は、甘えた心が勝ってしまっているんだと思いました。 私の学校では、四年生がフロアリーダーです。下級生を注意することがあります。しかし、聞いてくれない人がいます。聞いてくれない人がいても、その人をせめるのではなくて、自分が注意できるぐらい、日ごろから行動できているのかとふり返った方がいいと思いました。 私は、つきたい職業は、まだしっかり決まっていません。どんな職業についたとしても、この四季のような人になり、人と接していけるような大人になりたいです。 私がこの「心の四季」という言葉をお坊さんから聞けたのは、天にいる祖父のおかげです。私が、これから、この言葉のような人になっていくすがたを天にいる祖父に見せてあげられるように、一日一日を、大切に、がんばっていきたいです。
※作品中の学年は平成30年度当時のもの
4月6日(土)、講堂で2019年度の始業式を行いました。 この日の朝、1年生の教室では、担任の先生や友達と「おはようございます」と元気に挨拶を交わしたり、真新しい教科書などを大切そうに机にしまったりする様子が見られました。 【校長講話】 新入生のみなさん、あらためて才教学園へようこそ。みなさんが背負ったピカピカのランドセルは、いろいろな道具や家族の思いがたくさん詰まっています。そういったものを大切にして、志をしっかり立てられるよう、努力を続けてください。 さて、いよいよ5月から元号が「令和」に改められます。「令」という字が表すのは、一つの使命、大命といったものに向かって整然と努力を続けている人間の美しい姿なのだそうです。また、「和」には、人々が同じ方向を向き、互いのことを認め合って、一つにまとまるという意味があります。 才教学園に集うすべての人が目指すべき使命、「世のため人のために尽くす、高い志を持った真のエリートになる」ために、みなさんは日々努力を続けています。そして、小中一貫校の中で学年の枠を越え、大きなチームであろうとしています。「令和」という新元号は、そんな我々の背中をしっかりと押してくれているように感じます。
さらに「令」の字が表す「美しさ」とはどういうものか。それは、『才教の心得』四条にもあるように「恥を知る」ことです。汗を流し、涙を流し、必死に努力することが、美しさです。凡事が徹底できないこと、自分の弱さがわかっているのにそれを克服する努力を怠ることも、恥ずかしいものです。このことを忘れず、全員で美しい才教学園を作っていきましょう。
1年生の教室①
1年生の教室②
始業式ー校長講話―
4月5日(金)、2019年度入学式を挙行しました。午前10時からまつもと市民芸術館で行われた式には、真新しい制服に身を包んだ新入生と多くの保護者のみなさんを迎え、在校生が新入生の胸にリボンをつけて「入学おめでとう」と声をかけていました。 学校長は式辞で、「心に抱いたたくさんの抱負を実行し、数多くの感動を体験して下さい。勉強に励み、行事に取り組み、友達と切磋琢磨し、自分を高めていくこと。それが、才教生の過ごし方です。すべての才教生が果たさなければならない使命、『世のため人のために尽くす高い志を持った真のエリートになる』ために、今何をすべきかを常に考えながら学校生活を送って下さい。」と述べました。 新入生代表挨拶を務めた鴨居史佳さん(1年)も、力強い宣誓を行いました。 「オリエンテーションで、真剣でキラキラしたお友達の顔を見て、みんなと学校生活が送れるなんて、すごく嬉しいなと思いました。これから、私は勉強や運動を頑張って、夢中になれることやお友達の良いところをたくさん見つけていきたいです。お兄さんお姉さんのような優しい心と、失敗しても諦めない心を持って、困った人達を助けてあげられる人になりたいです。」 在校生を代表し挨拶したのは滝澤光輝くん(9年)。 「みなさんの入学を心から嬉しく思います。体育祭とさいきょう祭を通じ、全力を尽くして得られる達成感を味わい、プレゼンテーションコンテストで確かなプレゼン力と豊かな表現力を身につけていくことになります。もし、くじけそうになったら、いつでも私たちに聞いて下さい。皆さんが安心して学校生活を送ることができるように支えていきます。」と歓迎の挨拶をしました。
温かく和やかな雰囲気の中、これから始まる学校生活の第一歩にふさわしい入学式となりました。
新入生代表挨拶
3月15日(金)、卒業生を除く生徒が集合して行われた終業式では、校長から学年ごとにメッセージが送られました。 【校長講話】何を学びどう成長したか、決意を新たに ◇1年生へ 長時間の卒業式での姿を見て、みなさんも立派な才教生になったと感じました。4月に入学してくる1年生のお兄さん、お姉さんとして、「才教生とはこういうものだよ」としっかり教えてあげてください。 ◇2年生へ これまで以上に人との関わりが増えていきます。人の気持ちを考えて行動できる人になってください。 ◇3年生へ 進級するとⅠ期のリーダーになります。持ち前の明るさとパワーで4つの学年をまとめ、お手本となることを期待しています。 ◇4年生へ 制服・生活が変わり、Ⅱ期の仲間入りです。「才」を磨き、「夢」を打ち立て、「役割」を考え、志を芽吹かせてください。 ◇5年生へ 小学校課程最後の1年を迎える節目の1年です。研修旅行で訪れる東北の地でみなさんは何を思うでしょうか。学習面、精神面の準備を怠ることのないようにしてください。 ◇6年生へ 修了式で堂々と証書を受け取ったばかりのみなさん。4月からも新たな気持ちで、誰もが自分の可能性を信じて邁進してくれることを望みます。 ◇7年生へ 9年生を支え、後輩をどうまとめられるか。みなさんが才教学園の舵となります。最上級生に続く学年として、先輩を支え、先輩の行動に学んで大きな役割を果たしてください。 ◇8年生へ 5月には修学旅行、そして体育祭、さいきょう祭など、大きな行事の中心になります。自ら考え、動き、伝えていく立場であるという自覚をもって、才教学園をけん引してくれることを期待します。
終業式ー校長講話
「才教学園での1年目、頑張りましたね」
3月14日(木)、9年生の卒業証書授与式および6年生の小学校校課程修了式が、まつもと市民芸術館で行われました。ご来賓と保護者の方々、在校生に見守られ、卒業生は才教生として最後の日を迎えました。 式では担任の先生からひとり一人の名前が呼ばれ、生徒は清々しい表情で壇上に進み、校長から卒業証書を受け取りました。 卒業生代表による答辞では、「一日一日が私たちにとってかけがえのないものだったからこそ、苦労さえ懐かしく感じます。学年の結束力を高め、世界という大きな舞台を肌で感じる機会を得られたこと、家族や先生、友達から愛されていたことに感謝します。在校生の皆さんは、常に同じ場所を目指す仲間とともに、学校生活を悔いのないものとしてください。」と話してくれました。 進む道はそれぞれあれど、自分の夢に向かっていくみなさんを、これからも応援しています。 卒業おめでとうございます!
卒業証書を受け取る9年生
卒業生と修了生はクラスごとに記念撮影
2月25日(月)から28日(木)まで「英語の森」を行いました。今年度は1年生と5年生、2年生と6年生、3年生と7年生、4年生と8年生と、2つの異なる学年がペアになり、1時間をたっぷり使って、紙芝居仕立ての「スイミー」や「はらぺこあおむし」、そしてゲームで交流しました。 上級生は、紙芝居を作るところから準備を始め、「どのようにしたら下級生が喜んでくれるのか」「どんな読み方をしたら下級生が話の内容を理解しやすいか」などを考え、各グループで精一杯の工夫をしていました。本番では、同じグループになった下級生に優しく話しかけて誘導したり、発表をグループ内でフォローし合ったりしていました。下級生も、時折笑い声や歓声を上げながらすっかりお話に聞き入っていました。 時間の後半に計画していたゲームでは、上級生と下級生が自由に交流できるような活動を行いました。自己紹介や誕生日を訪ねるといった英語でのコミュニケーションの際は、上級生が下級生との目線を合わせようと膝をついたり腰をかがめたりしながら、ここでも積極的に話しかけ、リードする姿が見られました。 この交流を通して、上級生が下級生を思いやる気持ちや、下級生が上級生に憧れる気持ちといったものが、今まで以上に多くの生徒達に芽生えたようでした。
5年生と1年生
7年生と3年生
8年生と4年生
2月16日(土)に、第14回プレゼンテーションコンテストを行いました。 5年生から7年生までが個人で興味のあるテーマをひとつ選び、書籍やインターネットを通じての情報収集、アンケートや現地調査など、数カ月かけて調査・研究を続け、考察をしました。事前のクラス内予選(保護者審査)を経て代表に選出された10名は、本選までの1週間で修正や練習を重ねてきました。本選では校長をはじめとする審査員のみなさん、保護者のみなさん、大勢の生徒を前に、代表者はとても堂々としたプレゼンテーションを行いました。 審査の結果、最優秀賞に選ばれたのは、ハガキ1枚の強度について調べた加藤くん(5年)です。加藤くんは、ハガキサイズの紙の強度が折り方の違いでどのように変わるのか、水入りペットボトルが乗った本数をグラフに表して比較しました。同じ筒状でも円柱・四角柱・星型など頂点の異なるかたちにしたとき、もっとも強かったのは円柱で23㎏まで耐えられたそうです。この延長で、用紙の厚さを変えて同様の実験を行い、加藤くんが「極厚紙」と呼ぶ紙では、2リットルのペットボトル17本分に相当する35㎏という記録が出たそうです。考察として「①紙は円柱形の状態が一番強い ②頂点の数が多いほど強くなる ③厚みがあるほど強くなる」とまとめました。 講評では、「自分の作った資料はずっと大切にしてほしい」「どのプレゼンテーションも甲乙つけがたかった」「来年のコンテストをさらに楽しみにしています」などの感想をいただきました。 審査員のみなさんには、厳正な審査にご協力いただき、本当にありがとうございました。 〈審査結果〉 最優秀賞 5年 加藤 紬くん 「一枚のハガキの強度」 優秀賞 7年 伊野翔真くん「刀と日本語」
優秀賞 6年 小松 遊路くん「B型はなぜきらわれるのか?」
本選に出場した10名
2月4日(月)から14日(木)まで、今年度最後の授業参観(学年別)を行いました。 4日からの3日間はプレゼンテーションコンテストの予選として、5・6・7年生の保護者のみなさんにはお子さんのいるクラスで審査にご協力いただきました。時には内容のおもしろさに笑いが起きることもありましたが、一人ひとりの発表をうなずきながら真剣に聞いて下さっていました。この審査の結果を受けて、10名が16日(土)の本選に臨みます。 1年生「学習発表会」:グループ発表や英語での自己紹介、百人一首の親子対戦などが行われ、とても盛り上がりました。グループ発表のクイズで遠慮がちに挙手するお父さん、お母さんが「手を挙げるときは耳に腕をつけて下さい!」と子どもたちから言われる場面もありました。 2年生「未来へ 今までのわたし、これからのわたし」:自分の名前の由来やもっと小さかったころのエピソードなどをお家の方から聞いてまとめ、発表しました。また、子どもたちが将来の夢やこれから頑張りたいこと、日ごろの感謝を伝えると、目頭を押さえるお父さん、お母さんの姿が…。 3年生「昔のくらし」:「衣・食・住・行事・生活」の5つのテーマで、昔の子どもの遊びや、自分たちが直接見たことのないもの(わらぐつなど)について調べていました。中にはおじいさんが子どもの頃に使っていたという教科書を見せてくれた生徒もいて、保護者のみなさんも驚いていました。 4年生「私は○○の宣伝部長」:一人ずつ長野県の文化や観光の魅力を紹介するプレゼン形式の発表が行われました。県鳥である雷鳥や、ワカサギの生態、塩尻玄蕃まつりなど個々に発表する内容を決め、画用紙や模造紙にわかりやすくまとめていました。 どの学年でも、堂々としていた生徒たち。 お子さまのご成長ぶりはいかがだったでしょうか。 1年生から8年生の保護者のみなさん、平日のお忙しい中、ご来校ありがとうございました。
1年「学習発表会」
2年「未来へ」
3年「昔のくらし」