3月18日(木)、3学期終業式を行いました。卒業式、小学校課程修了式を終えた9年生と6年生以外が登校したこの日、教室で聞く校長講話は、大きな変化に対応してきた生徒たちを思いやる言葉から始まりました。
「体育祭、さいきょう祭をはじめ、多くの行事が中止や変更、縮小に追い込まれた今年度、『才教生としてあるべき姿』を見せてくれたことはとても嬉しい」と話した校長。
これについては、生徒のみならず保護者のみなさんや関係者のみなさんのご協力よるものが大きく、このようなかたちではありますが学校として深く感謝いたします。
8年生へ
昨日、この学び舎を9年生が巣立ちました。この瞬間から、みなさんがこの学校を牽引していくことになりますが、覚悟はできていますか。先輩方が残していった二つのもの、「守らなければならないもの」と「変えていかなければならないもの」が何かを考え、皆さんの力で新たな才教学園を作っていきましょう。
7年生へ 来年の才教学園がより素晴らしいものになるには、みなさんの力が大きな役割を果たします。9年生をどれだけサポートしていけるか。また、後輩をいかにまとめるか。組織においては、トップの役割と同じくらい2番手の力が重要です。いかなる役割を果たすかを一人一人が考えて行動してください。
5年生へ
才教学園の9年間という過程の中で迎える小学校課程の最終学年。その自覚を忘れず後輩たちに範を示すと同時に、小学校課程でしか得られない思い出をつくることも十分に楽しんでください。
4年生へ
先日の説明会で話したように、Ⅱ期はみなさんが未来を生き抜いていく力の土台を作っていく時期となります。Ⅱ期生としてのプライド、品格を保ち、才教学園でのさらなる活躍を願います。
3年生へ
教室のある3階をいかに盛り上げていくか、Ⅰ期最年長となるみなさんの手にかかっています。どうすれば人を同じ方向に導けるか、そんなリーダーシップを学ぶ1年にしてください。
2年生へ
4年生をどうバックアップしていくか、自分たちが1年生の先輩としてどう関わるかを自覚し、学年としてまとまる力、学年一体となってどんな力を発揮できるか学んでください。その気付きが、Ⅰ期リーダーとしての基礎となることは間違いありません。
1年生へ
4月からみなさんが3階に行ってしまうのが少し寂しいです。今年、私は皆さんの屈託のない笑顔に助けられました。4月に入学してくる新1年生のために、どんな振る舞いをすべきか、どんな行動をすべきか、みなさんが才教生としての範を示してくれることを期待します。
今年度実施された第2回日本語検定の結果が発表になり、本校で受検・合格した4名に協会から賞状が届きました。このうち、大学卒業から社会人中級レベルとされている2級に合格した矢野口くんが、検定を振り返り感想を寄せてくれました。
『日常の中で見聞きすることが大切』 9年 矢野口京右くん 4回目の受検で日本語検定2級に合格できました。3級までと違い2級合格の壁は厚く、2度挑戦して結果を残せなかったときは心が折れそうになりました。しかし、9年生となって受験勉強も進めるうちに再び検定合格への意欲が湧き、4回目の挑戦をすることにしました。試験対策テキストも解きましたが、もともと読書が好きだったこともあり、日頃から本や新聞で活字に触れることを意識していました。日々の生活の中で見たり聞いたりすることがかなり役に立ったと思います。
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表彰の詳細は次のとおりです。
みなさん、おめでとうございます。
【時事通信社賞 優秀賞】
2級 矢野口京右くん(9年)
4級 菅谷悠真くん(3年)
【読売新聞社賞 最優秀賞】
7級 内海友希くん(3年)
7級 岡田帆香さん(2年)
【東京書籍賞 最優秀賞】
学校法人 才教学園
本校4年生の西村光惺くん(4年)が、第5回ベートーヴェン国際ピアノコンクールアジアおよび第39回全日本ジュニアクラシック音楽コンクールで上位入賞を果たしました。
昨年もコンクールに出場した経験から、「今年はもっと頑張りたい!」と、毎日2時間ほどの練習を欠かさず続けてきたそうです。6年ほど前にピアノを始めて以来、「練習は大変だけれど、その積み重ねから自分が表現したい音色を出せたり、いい演奏ができるようになったりすると、とても嬉しい」と笑顔を見せ、今後はピアノも勉強もスポーツも全力で取り組みたいと話してくれました。
入賞を励みに、演奏に一層磨きをかけてほしいと思います。
西村くん、おめでとうございます!
〈大会情報・結果〉
第5回ベートーヴェン国際ピアノコンクールアジア
B部門本選会 金賞
ベートーヴェン 6つの変奏曲 ト長調 WoO.70
第39回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール全国大会
ピアノ部門 小学生中学年の部 第5位
グリーグ 抒情小品集 第3集 Op.43-1、
シャー チャルダッシュ・ラプソディ
2月の初め、2週にわたって1年生から8年生までの授業参観を行いました。例年、3学期の授業参観はプレゼンテーションコンテストの予選を兼ねているため学年ごとに日を分けて分散型にしていましたが、今年は感染症の対策も追加され、参観者を1世帯1名に制限させていただきました。保護者の皆様には、来校時のマスク着用、手指消毒、検温にご協力いただきありがとうございました。
5~7年生は前述の通りプレゼンテーションコンテストの予選を行いました。一人ひとりが決めたテーマに沿って調べた内容を、パワーポイント(6、7年)や画用紙(5年)にまとめ、クラスメートと保護者の前で発表しました。特に7年生ではテーマの大枠を「SDGs」に絞り、そのプレゼン内容と深い考察を聞いて、審査員である保護者のみなさんは感心しきりでした。
また、今後のプレゼンテーションコンテストの予行演習ともいえるような発表形式の授業を行った学年もありました。「今と昔の道具」についてさまざまな資料を集め、変化や違いを示した3年生。総合学習の一環として、長野県の名所や特色を丁寧に調べた4年生。担任や友だちのアドバイスをもらうなどして練習した成果を見せました。
2年生は、家族へのインタビューを通じて知った「自分が生まれた頃」や将来の夢を発表したほか、お父さんお母さんへの感謝を綴った手紙を手渡しました。1年生は学習発表会と称し、算数や国語の授業で学んできたこと、『先達に学ぶ発表会』で得た偉人の功績やことわざなどを紹介しました。
8年生の保護者のみなさんには3コース制で行っている数学の授業を参観いただきました。親子で同じ問題を解いてみる、といった場面も見られました。
陽光穏やかな日も多くなりコロナの警戒レベルも下がってきましたが、今後も気を抜かずに十分な対策を行い、子どもたちが安心して学校生活を送ることができる環境づくりに努めたいと思います。
保護者の皆さんにおかれましては、お忙しい中ご来校いただきありがとうございました。これからも子どもたちがしっかり学び、大きく成長していけるよう、学校の取り組みにご協力いただきますようお願いいたします。
8年 数学
2年「今までのわたし これからのわたし」
1年「学習発表会」
テレビ松本ケーブルビジョンが主催する立体アート作品展において、本校生徒の作品が入賞しました。最高賞である松本市教育委員会賞をはじめ、松本市美術館賞などをいただいた6名の作品を写真で紹介します。 みなさん、おめでとうございます! 第22回テレビ松本小・中学生立体アート作品展 ◆松本市教育委員会賞 模刻「1/4キャベツ」谷つぐみさん(7年) 谷さん「キャベツという身近にある野菜だけれど、今まで意識して見たことがない細部までよく観察して、作品にしました。芯や、葉の巻きなど、普段気づくことのなかったキャベツの構造を知ることができました。白から緑のグラデーションや葉1枚の厚さにこだわって粘り強く制作したので、最高賞に選ばれたと知ったときには、本当に嬉しく思いました。」 ◆松本市美術館賞 「白ねずみ」比田井絢翔さん(5年) 比田井さん「今回一番苦労したのは『白ねずみ』の毛の表現です。細く伸ばした粘土を一本ずつつけていく作業が大変でした。実は、ねずみには後ろ足もあります。裏返さないと見えない部分も手を抜かずにがんばりました。」 ◆金賞 「もののけ『ふろしきひきずり』」内海留奈さん(8年) ◆銀賞 「キジ」 大工原一輝さん(5年) 「バス恐竜」加藤純明さん(3年) ◆銅賞 「でかいよ!オニヤンマ」小林凜香さん(6年)
(上から)谷さん「1/4キャベツ」、比田井さん「白ねずみ」
(上から)内海さん「もののけ『ふろしきひきずり』」、大工原さん「キジ」
(上から)加藤さん「バス恐竜」、小林さん「でかいよ!オニヤンマ」
1月6日(水)、3学期が始まりました。朝の登校直後、教室では健康チェックカードや課題の提出で慌ただしさもありましたが、友だちや先生との穏やかなやり取りがいたるところで見られました。 始業式は今回も放送で行われ、その後は通常授業という一日でした。 【校長講話】心に宿した固い意志に従って行動を 今日は令和2年度3学期始業の日です。今日まで18日間の冬休みがありましたが、みなさんはどう過ごしたでしょうか。2学期の終わりに、「物事をよく考えて行動に移すように」、そんなお願いをしましたが、実行できたでしょうか。 以前、「意志あるところに道は開かれる」という言葉をみなさんに紹介したことがありました。自分の意志をしっかり固めて、その上に努力し続けていくことが、人間としての大きな力と成りえます。自分を見直して、どんな努力をすべきか、あるいはどんな挑戦をすべきかを強く心に思い描いてください。 さて、みなさんも知っている通り、コロナウイルスの感染状況は悪化の一途を辿っています。昨日(1月5日)は長野県でも44名の感染が確認されました。感染予防として何をするべきか、一人ひとりがもう一度しっかり考え直さなくてはいけないと思います。 「3密」を避けること。換気を積極的に行うこと。マスクの着用、手洗い、手指の消毒。基本的なことですが、日々の感染予防にはこうしたことを丁寧に重ねていくしかありません。ここに集うみなさんの努力によって、学校が休校することなく3学期を乗り切れるよう、私は切に願っています。 今一度、自分の足元を見つめ直し、心に強い意志を宿し、今学期を過ごしましょう。 *** 今年度も残り約3か月。引き続き感染対策を講じながら、“学校だからできること”をしっかり行ってまいります。 保護者のみなさま、関係各所のみなさま、どうぞ本年も本校の活動にご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。
12月18日(金)、終業式を行いました。感染症防止策として今回も全校で講堂に集まることは避け、生徒たちは各教室に分かれ、校長先生の話を放送で聞きました。終業式の後、教室では担任から一人ひとりに通知票が手渡されました。 【校長講話】「考えて行動する」ことを積み重ねよう 夏、秋、冬と3つの季節をまたぐ長い2学期、1日も休校せず終業の日を迎えられました。その一番の要因は、様々な制約の中で周囲からバックアップを受けながら元気に学校生活を送ってくれたみなさんの頑張りにあります。 さて、2学期の一番の思い出はなんでしょうか。私にとっては、何といっても「さいきょう祭」を実施できたことです。全生徒が同じ目標に向かって努力を続け、その成果を存分に発揮してくれたことに本当に感動しました。1年生の演目に「止まない雨はない」というセリフがありましたが、降り続ける雨の中でも一筋の光を見つけ出していくことの大切さを、私は今回のさいきょう祭から学びました。 この冬休みは、いまだコロナの影響が色濃く、これまでと同じようにはいきません。楽しみにしていた予定をキャンセルしなくてはいけなくなり、時間に余裕がありすぎるかもしれません。みなさんには、こんな時だからこそ「考えて行動する」ということを意識してほしいと思います。 近い将来、AI、IoT、ビッグデータ、ロボットなどが充実し、今より格段に便利な世の中になったときに人としてしっかり生きていくためには、ふたつの「そうぞうりょく」が必要です。ひとつは想像力(Imagination)で、もうひとつは創造力(Creativity)。今後、人間の最大の武器になりうるこれらの力をしっかりと高めるためには、「考えて行動する」ことを積み重ねていくしか手段はありません。 今やるべきことは何か。普段はできなくても、このタイミングでできることは何か。じっくり本を読む。普段できない家の手伝いをしてみる。興味を持っていることについて徹底的に調べてみるのもいいですね。常に頭を働かせ、考え、行動に移しましょう。 1月6日、また元気な笑顔でみなさんがこの学び舎に帰ってくる日を心待ちにしています。
教室で終業式に臨む1年生
通知票を受け取り、担任と挨拶を交わす9年生
1年生が作ったオーナメントを飾ったクリスマスツリー
10月31日(土)、16回目となる「さいきょう祭」を開催しました。 新型コロナウイルス感染拡大の影響で大規模公演の開催が難しい中、キッセイ文化ホールのスタッフのみなさんと学校側担当者が何度も話し合いを重ね、マスク着用・手指消毒・健康状態の把握や換気の時間を確実に確保するなど、できる限りの対策をとるという条件を満たしたうえで、今年もさいきょう祭を行わせていただけることになりました。 来場者数も席数の半分程度とし、各家庭2名までの入場としました。ご来場を予定してくださっていたご家族、関係者の皆様には大変申し訳なく思いますが、新型ウイルスの感染拡大防止はもとより、ご来場の皆様、会場スタッフの皆様、および生徒・教職員の安全を熟慮しての決定にご理解をいただき、ありがとうございました。 キッセイ文化ホールのみなさん、照明・撮影の関係業者のみなさんにもリハーサルの段階から多大なるご協力をいただき、生徒たちのステージを保護者のみなさんに届けられる日を迎えられたことに、学校長をはじめ教職員一同深く感謝いたします。 今年も、「さいきょう祭レポート」として各演目をご紹介していきます。 どうぞお楽しみに。
8月24日(月)、1学期と同様に校内放送で始業式を行いました。新型コロナウイルスの影響で1学期は臨時休校が続いたことから、授業日数を確保するなどの理由で、本校の夏休みはいつもより2週間ほど短くなりました。 今年は、毎朝の検温と体調確認、マスクの着用といった感染症対策に加え、厳しい暑さの中で熱中症対策にも十分な注意を払う必要があります。十分な水分補給ができるよう水筒を準備・持参するなど、生徒のみなさん、保護者のみなさんにご協力いただくことが多くなりますが、引き続きよろしくお願いいたします。 生徒の登下校時を含め、学校生活を安全に送ることができるよう、全教職員一丸となって取り組んでまいります。 【校長講話】 例年に比べて短く、コロナ感染の対策もしなくてはならない特別な夏休みでしたが、きみたちはこの期間にしかできない経験もたくさんしてきたのではないでしょうか。それらを今後の生活の糧にできるようにと願っています。夏の思い出を先生や友達と交わしたりしながら、楽しい時間を過ごしましょう。 私はといえば、猛暑ということもあり、ほぼ「ステイホーム」でした。家で普段なかなか読むことができずにいた本を読んだり、録り溜めていたテレビ番組やDVDを見たりしました。また、「家事をたくさんやって家族を助けよう」という目標を立てて、料理や普段できない場所の掃除、自分の部屋の整頓もしました。そのような中で気づいたのは、「不自由を強いられる生活でも、自分で目標をつくって工夫して過ごすと、毎日が充実して楽しく過ごせるものなのだ」ということです。 ところで、アメリカ合衆国で11月に行われる大統領選挙の話題をよく耳にしますね。現職に挑むのは、野党・民主党の候補者に決定した前副大統領です。先日の指名受諾演説で、世界の状況を案じながら聴衆に投げかけた言葉の中に、「光は闇よりも強い」という文言がありました。才教学園においても、きみたち一人ひとりが明るい光を灯す人となり、みんなで努力して学校を輝かせていけたらと思います。
思いどおりにならない日々の中でも、自ら目標を立てること、前向きになること、工夫することを大切にして生活していきましょう。
授業参観や体育祭の中止、修学旅行等の延期など、いろいろな決断を求められた厳しい1学期。保護者の皆様はもちろん、関係者の皆様には本校の教育活動へのご理解とご協力をいただき、この場をお借りして感謝申し上げます。 これにて1学期は終了となりますが、夏休み中も生徒ならびに皆様においては体調管理に努めていただき、来る2学期に備えていただきたいと思います。 ◆1年生、初めての通知表 まとまった登校日は2か月ほどになってしまった1年生ですが、今では学校生活にもすっかり慣れました。終業式前の大掃除の時間には、教室や廊下の掃除を丁寧に済ませると、それぞれの机の引き出しの整理にも取り掛かりました。引き出しは四隅や裏側まで見て汚れをふき取り、いつも入れておく道具などをきれいに納めていました。 担任から初めての通知表を手渡されると、生徒たちはマスク越しでもわかる笑顔を見せ「早くおうちの人にも見てほしい」と話す子も。帰りの会を終え、友達や先生たちと元気に「さようなら」「またね」と挨拶を交わし、1学期を締めくくりました。 ◆9年生学年集会 終業式の後、講堂では9年生の学年集会が行われ、生徒は今学期の感想と2学期への期待を発表しました。担任からも、「受験に向けた勝負の夏です。結果を出すことにこだわり、時間を有効に使いましょう」などと激励の言葉がかけられました。 以下は生徒の発表内容です(一部)。 ・コロナ関連のことは「自分の人生の中で一度経験できるかどうかというようなこと」とプラスに捉えた。休業中は、宿題・課題が終わった後の時間を復習と予習に充てた。しかしマイナスに転じたことも当然あり、委員会として集まりが少なくなり、決定していた企画は三役だけで行うなど、振り返るととにかく大変だった。 ・学校が再開した6、7月は充実していた。委員会ではコロナ禍でも壁新聞を発行でき、部活では限られた時間の中でもみんなで大会に出場できたことが嬉しかった。これからも打ち込めることを見つけて、みんなで頑張っていきたい。 ・2学期はさらに友達を大切にしながら、勉強にも集中し、メリハリのある生活をしたい。
1学期最後のホームルーム(1年生)
学年集会(9年生)
委員会活動:生徒たちが書いた七夕の短冊を飾る文化委員(7月20日撮影)