
〇優秀賞 原田樹生くん(6年)
「電気を通して『助けられる人』から『助ける人』へ」
東日本大震災では電気の完全復旧に約3か月かかったこと、能登半島地震の災害関連死は約半数が電気の途絶によるものだったことを、新聞記事などから読み解いた原田くん。電気の途絶で冷暖房や通信機器が使えない不便さが、人命や生活に大きく影響すると指摘。
内容はポータブル電源の実用性におよび、「日常使いのために家や学校に設置し、使用後はフル充電すれば、いつでも安心して電気を使える。太陽光発電と組み合わせれば、より安定して電気を確保でき、用途に合わせて小型から大型まで選べる」と「電源・電気のローリングストック」について持論を展開。
研修旅行(6月・宮城県の震災関連施設等)での見聞も交え、「災害時に電気がなくて困る人をゼロに」「電源一つで助けられる命が増えるかもしれない」と、自ら「助ける人」となって未来の安心社会を作りたいという思いにあふれていました。
〇優秀賞 小口慧乃さん(7年)
「日本の言葉」
小口さんは、まず、梅干しの画像や漢字を例に、言葉が私たちの体や心に与える力を紹介。画像を見るだけで唾液が出ることからも分かるように、日本語は文字や音だけで情景や気持ちを立ち上げる力があるといいます。
特に、①漢字は意味がすぐ伝わる、②主語を省略できて心の状態を自然に表せる、③オノマトペが豊かで「とことこ」「ざわざわ」のように空気感まで伝えられる、という特徴を挙げました。続けて、こうした力は、誰かの心を軽くしたり励ましたりすることもあれば、無意識に心を縛ることもあると説明。
最後に、「日本語には心の景色をそっと変える力がある。だからこそ、私たちは身近な人にどんな言葉をかけるか、大切に考えたい」と呼びかけました。聞いていた人たちにも、日本語の面白さや不思議さが伝わるスピーチでした。
◎最優秀賞 百瀬ひよりさん(8年)
「未来を共創する―アニメで世界を救う⁉-」
プレゼンは、きりっとした表情と少し緊張感のある声で始まりました。
世界で続く戦争や対立に触れ、「争いの背景には、相手を理解しようとする気持ちの不足もあるのではないか」と真剣なまなざしで問いかける姿が印象的でした。人類の長い歴史の中で争いが繰り返されてきたことを示し、「話し合いだけでは限界があるのではないか」と率直な思いを語った百瀬さん。そして――
「そこで注目したのが、日本のアニメです!」
ここからは声のトーンに一気に弾みがつき、挙動もアトラクティブに。自分の"好き"を語る場面では、自然と笑顔がこぼれます。世界的ヒット作『鬼滅の刃』を例に挙げ、家族愛や友情、登場人物それぞれの葛藤が世界中の人の共感を集めていると分析。アニメには、言葉を超えて価値観を伝える力と、大きな影響力があると力強く語りました。
さらに、自身の将来の夢は「多言語を話せる声優になること」と明かし、ただ翻訳されたセリフを話すのではなく、その国の文化や背景も理解したうえで同じキャラクターを演じたいと熱弁。日本のアニメのすごさと、作品を通して世界をつなぎたいという思いがまっすぐに伝わってきました。
〇優秀賞 畠山孝一郎くん(5年)
「MOF×車」
畠山くんはまず、テレビで知ったMOF(金属有機構造体)について発表。MOFは空気中の気体を取り込み、分けたりためたり変えたりできる素材で、有害ガスを無害化することも可能だそう。砂漠の空気から水を作る技術や、二酸化炭素回収への応用も注目されているそうです。
ここからは学年テーマ『未来の車』に則して、MOF搭載のエコカーのアイデアを紹介。大きなグリルで取り込んだ空気を変換・生成してできた水(水素)で走る設計は、二酸化炭素を出さず、クリーンで革新的な車です。「車が作ったきれいな水をエンジンで水を温めれば、カップ麺も作れる」と、無邪気な面ものぞかせました。「工学やエネルギーを学び、人々の役に立つ発明を考えたい」と結んだ畠山くん。MOFと車を組み合わせた未来の可能性に、期待が高まります。
2月18日(水)、「令和7年度プレゼンテーションコンテスト」を開催しました。
対象は5~8年生で、学年ごとに設定されたテーマのもと、発表内容の詳細は各自が自由に決定し、自ら課題を設定しながら探究を進めてきました。
1月下旬から2月後半の授業参観をクラス内予選と位置づけ、保護者の皆様による審査を実施。それを受けて各学年から3名、計12名の代表がこのたびの本選に出場しました。
当日は、対象学年に加え4年生も観覧。スライドは文字情報に頼りすぎることなく、話し手自身が主体となった見事なプレゼンテーションでした。限られた時間の中で、学びの成果を存分に発揮する姿が印象的でした。
校長・教頭ならびにご来賓4名による厳正な審査の結果、各学年の優秀賞を1名ずつ選出し、その中から最優秀賞を決定しました。
どの発表も、探究の深まりと伝える工夫が見られ、会場からは大きな拍手が送られました。本コンテストを通して、生徒たちの思考力・判断力・表現力の伸長が感じられる、充実した時間となりました。
【審査員講評】
・身近な話題から社会の課題まで視野を広げ、今後も学びを深めてほしい。
・ここでの経験を、将来の入試や社会で生きる実践力につなげてほしい。
・努力と個性あふれる発表に感動した。この経験をこれから大いに生かしてほしい。
・みなさんの発表はとても頼もしく、明るい未来を感じさせてくれた。
★最優秀賞、優秀賞に選ばれた4名の発表概要と本選のようすは、(2)(3)(4)で紹介します。
2月7日(土)、8年生「総合」の時間は本校のSTEAM教育の一環として、オンライングラフ計算機『Desmos』を活用した特別授業を行いました。「関数アートに挑戦」をテーマに、数学「関数」と、美術「デザイン」を掛け合わせた、まさに教科横断型の学び。講師は本校STEAMアドバイザーの横山明日希先生と沼倫加先生です。
「難しい数式を知らなくても大丈夫」
「失敗なんてないから、何でもやってみて」
先生方のその言葉通り、生徒たちはDesmosに式を入力しながら、まずは「棒人間」の描画にトライ。その最中も、画面上に現れるさまざまな線や曲線を楽しんでいた8年生。式を少し変えるだけで線の形や位置が変わるので、「こんな形になった!」「ここを工夫したらもっときれいになるかも」と、試行錯誤を重ねながら作品づくりに取り組む姿が見られました。
「描きたい線はイメージできているけれど、どうすればいいの?」
こんな時には横山先生、沼先生に積極的に声をかけ、解決策を見出していきました。

作品は実にさまざま。
アニメに登場するキャラクターに奮闘する生徒もいれば、宇宙を感じさせる幾何学模様を直感的に描く生徒もいて、ノージャンルの創作活動となりました。。既存の風景写真をトレースする猛者も現れ、横山先生も「これは初めてですね!」と。
そして、同じモチーフでも、アプローチは一人ひとり違います。線の組み合わせ方、式の工夫の仕方、――そこには確かな個性が表れていました。
数学的な思考と創造性が自然に結びつき、教科の枠を越えて「論理」と「感性」が出会う時間となりました。STEAM教育の可能性を改めて感じる、充実した授業となりました。
横山先生、沼先生、ありがとうございました。
★生徒の作品の一部(途中経過含む)



お父さん お母さんのための"教え方"講座「もじ」と「かず」~実践編~
"「もじ」と「かず」に興味を持ち始めたらどうしたらいいのか"
"小学校に入学するまでに何をしたらいいのか"
そんな疑問にお答えする講座です。
今回の実践編では、文字と数の学習方法を、実践を交えながらお伝えします。
ご家庭で即実践できる内容ですので是非ご参加ください。
(講座終了後、お勧め教材の販売会も予定しております。)
日時:3月14日(土)10:00~11:30(受付9:30~)
講師:古幡 教諭
対象:未就学児の保護者(お子様の同伴は可能です。)
お子様もお連れいただけます!
保護者の方が受講されている間、年中・年少のお子さんは「あそびパーク」にご参加ください。
(「あそびパーク」は、保護者の方が安心して講座に参加できることを目的としておりますので、「あそびパーク」への参加は、保護者の方が講座にご参加いただいているご家庭に限らせていただきます。)
詳細はこちらから
■いよいよ実習...迫力の操縦体験
7年生は4グループに分かれ、インストラクターのみなさんの指導のもと、操縦に挑戦しました。
順番にコントローラーを握り、軽量のトイドローンを自分の前方に飛ばして元の位置まで戻す練習を始めた7年生。「うまい、うまい!」と声をかけられ、体育館は笑顔と拍手にあふれました。

しばらくトイドローンを使った後は、空撮用やFPVタイプなどが登場。目の前にセットされた大きく高価な機体に「不安です...」とこぼす生徒もいましたが、ドローンパイロットとして上手に飛ばしていました。トイタイプと異なり、体育館には力強い羽音が響き、機体から生まれる風が顔や手に伝わってきました。カメラ搭載機に向かって元気にアピールする生徒、その様子を手元のコントローラー画面で見る操縦者もにっこり。
映像や "空気の動き"まで体感できる迫力に、生徒たちからは思わず歓声が上がります。一部グループではFPVドローンの映像を専用ゴーグルで視聴もでき、「まるで自分がドローンに乗っているようだった」と、目を輝かせた7年生。
こうした大型機の操縦を通じ、ドローン操作には技術だけでなく、安全への十分な配慮が必要であることを、身をもって体験する機会にもなりました。
原様からは、「みなさんが学んできた防災や日々の安全にも生かせるドローン技術を、身近に感じてもらえたら嬉しい」とのお言葉をいただき、最後には、空撮用機体で集合写真も撮影。思い出深い締めくくりとなりました。
最先端技術に触れると同時に、安全意識や社会とのつながりについて考える貴重な学びの機会をありがとうございました。

7年生とASOLAB.スタッフのみなさん全員で!(画像提供:株式会社ASOLAB.様 ドローンで撮影)
■生徒の感想
・初めての操縦で不安はあったけれど、思ったより操作しやすかった。
・ゴーグルで見る映像は鮮明で、本当に飛んでいる感覚になった。
・災害現場などで活用されていることは知っていた。将来、資格を取って自在に操縦できるようになってみたい。
■巣山教頭より
ASOLAB.様が令和8年度から行う教育プログラムを、普段からお付き合いがある関係で一番初めにやらせていただけたことに本当に感謝している。身近になりつつ、しかし、あまりよく知らなかったドローンについて、生徒だけでなく教員(大人)も深く学ぶ機会となった。講義を聞く7年生の真剣な眼差し、実際にドローンを操作する際に見せた屈託のない笑顔が印象に残っている。
教頭として、STEAMにおける新たなテクノロジーやコラボレーション先に触れる機会を得るためのアンテナを 、一段高くしていきたい。
おまけ:集合写真撮影中!
7年生を対象にしたSTEAM出前授業、「ドローン安全体験学習プログラム」を2月25日に行いました。
本授業は株式会社ASOLAB.様のご協力により開催され、当日は教育用トイドローン20機も寄贈していただきました。心より御礼申し上げます。


株式会社ASOLAB.代表 原数幸様
さまざまな機体を使ったアソラボの事業や、ドローンの特徴などを教えてくださった奥田さん
■安全講習 〜正しく知る〜
はじめに、逸見先生から安全講習と操縦レクチャーが行われました。
講習では、ドローンでできること(空撮・測量など)、機体や飛行の仕組み、操縦に関わる決まり(航空法の存在、免許の必要性、安全配慮の重要性)があることを教わりました。
そして、ドローンの操作はコントローラーで行い、2本のスティックで浮上・降下、前進・後進、回転を制御します。
便利で可能性の広い技術である一方、安全への責任が伴うことを理解する大切な内容に、生徒は真剣に耳を傾けていました。
★(2)へ続きます
7~9年生の体育、2月20日(金)は空手の授業を行いました。
今年も、学校法人信学会理事長・小林経明先生を講師としてお迎えしました。9年生にとってはこれで3回目の指導となります。
小林先生のお手本を間近で見ながら、最もポピュラーな型『平安』に挑戦。左右どちらの足を軸にして体の向きを変えるのかに戸惑う場面も見られましたが、姿勢や動きの意味を意識しつつ、全員で繰り返し練習に取り組みました。
授業の後半は2人一組で組手にも。小林先生に助言いただきながら、相手の攻撃を流すように、受けと払いの動きを体になじませていきました。

授業の最後は30本の正拳突きで締めくくり、集中力と力強さを実感する時間となりました。3回分の学びの積み重ねを感じながら、技術だけでなく礼節や心の成長も育む貴重な授業となりました。
カラフル軍手にかわいい絵柄が施された「軍手ィ」を、今年も1年生にプレゼントしていただきました。
信州大学繊維学部(上田市)の学生サークル『ハナサカ軍手ィプロジェクト』の矢野さん、小幡さん、山本さんが本校を訪れ、子ども用の「ちび軍手ィ」を一人ひとりに手渡してくださいました。
軍手ィをさっそく手にはめてみる子どもたち。ほっぺにあててみたり、友達と見せ合ったりと、その表情はにこにこ笑顔でいっぱいです。
その後は、みんなで「じゃんけん列車」。 1両、2両、4両...と増えていき、最後はながーい1本の列車に。笑顔と歓声に包まれ、心も体もぽかぽかと温まるひとときとなりました。

1年生からは、お礼の気持ちを込めて「チャレンジ」「ありがとうの花」の2曲を披露。元気いっぱいの歌声で、感謝の思いをしっかり届けられたと思います。
楽しい時間はあっという間に過ぎ、お別れの時間。やさしいお兄さん、お姉さんに軍手ィをつけたまま大きく手を振ってお別れの挨拶をしていた1年生でした。
贈呈式の直後は体育の授業。
「つけたまま縄跳びしたい!」
「でも汚したくないなぁ...」
そんな声があちこちから聞こえ、うれしさの余韻がしばらく続いていました。
矢野さん、小幡さん、山本さん、心温まる贈り物と楽しい時間を、本当にありがとうございました。
↓おまけのひとコマ。教室でもこのとおり!