11月7日(土)、中学2年生が「乗鞍の魅力発信」をテーマにプロジェクト学習発表会を行いました。当日は乗鞍グリーンツーリズム推進協議会より宮崎さん、ガイドの宇賀神さん、保護者の皆さんが来校され、生徒たちが考えた観光促進、集客につながる提案を聞いてくださいました。
2年生は、8月27日から1泊2日で自然体験プログラムとして乗鞍を訪れています。登山、トレッキングなどグループ行動を通して協調性を養うとともに、乗鞍一帯に観光客を誘致するためのプロジェクト学習の調査をしました。発表会まではそこから2か月ほど期間がありましたが、さいきょう祭をはさみ、11月に入ってからは時間の許す限り放課後遅くまで残って準備を進めました。
提案には、写真コンテストの開催・一口おやきを作って売り出す・現地の小学生をボランティアガイドにした観光案内等があり、自分たちで考えたゆるキャラのイラストなどを紹介する班もありました。
講評では、宮崎さんより「私も乗鞍について忘れかけていたことを思い出すことができた。是非この提案から乗鞍の集客につなげていきたい。」と嬉しい言葉をいただきました、また、校長先生からも「各班が自分たちで生み出した提案、プランに愛情をもつことができていた。多くの班が高齢者、外国人など集客したいターゲットが決まっていたことは素晴らしい。」とお話がありました。
ことばや図表、イラストなどを使ったわかりやすい発表は、小学4年生の時から行っているプレゼンテーションコンテストで培ってきた力です。この経験が更なる糧となって、修学旅行とその報告会に向け、弾みがついたことでしょう。
クビワコウモリをゆるキャラに。
10月31日(土)、「第11回さいきょう祭」をキッセイ文化ホールで行い、児童生徒は歌や合奏、ミュージカルなどの様々な演目を披露しました。
今年も大勢の皆さんが来場され、会場はほぼ満席でした。そのような場でも臆することなく堂々と発表する児童生徒に、何度もあたたかい拍手をいただきました。
「最高の舞台を作り上げる」という使命感・責任感を持ち、一丸となって練習に取り組んできたこの3か月。児童生徒一人ひとりが力を発揮し、大舞台に立つことの楽しさや素晴らしさを体験しました。
さいきょう祭レポートでは、その様子をプログラムごとに紹介していきます。
どうぞお楽しみに!
女子テニス部が健闘、北信越大会出場を決める
9月19日に行われた第4回全国選抜中学校テニス大会(松本市、信州スカイパークテニスコート)において、女子テニス部が団体で準優勝の成果を収めました。どの試合も決して楽なものではありませんでしたが、一人ひとりが役割をしっかりと果たし、全員で掴み取った勝利でした。
試合後のほっとした笑顔がとても印象的でした。
現在の部員は9名。中学2年生を中心に、自分たちで日々のトレーニングメニューを考え、連携を大切にし、お互いのプレーのいいところや注意すべきところを教え合って、信頼を高めながら練習に励んでいます。試合のときの応援も、学年の区別なく一致団結して戦っています。
今回の結果を受けて、女子テニス部は11月7日(土)に富山市岩瀬スポーツ公園で行われる同大会北信越予選大会の出場が決定しました。強豪チームが揃う中、ここで上位2校に入れば全国大会への切符を手にすることになります。
みなさんの更なる健闘と躍進をお祈りします!
9月24日(木)、小中学校全学年を対象に交通安全教室を行いました。道路というありふれた場所に潜むたくさんの危険。自分が、被害者とならないだけでなく、加害者にならないように広く俯瞰的な視野を養うための交通安全教室です。単に「危ない」「注意しなさい」というのではく、「なぜ危ないのか」「どうして注意しなくてはいけないのか」を、指導員のみなさんから改めて教えていただきました。
小学1年生から3年生は信号機のある交差点での注意点について、4年生は自転車運転免許の取得に向けて正しい乗り方や点検の仕方について説明を受けました。5年生以上は、自動車の内輪差による巻込みの危険性を認知し、安全な歩行と自転車の乗り方を学びました。
校庭で行われた衝突実験では、車にはねられたダミー人形の様子を見た生徒たちに緊張が走りました。人形をはねる車に同乗した先生からは「心臓のドキドキが止まりません…」と生々しいお話がありました。もし人形が生身の人間、それも自分だったらどうなるか…。事故の怖さを感じずにはいられません。
内輪差は、車が曲がる時に前輪より後輪が内側に入り込む現象です。車体が長くなるほど内輪差も大きくなるため、交差点で信号待ちをしている人がトラックやバスと接触する事故が起きています。予測できる事故は避けることができると考えて、自分が被害に遭わないようにすることが大切です。
交通ルールを守るのに、大人、子どもの区別はありません。普段の歩き方、自転車や車の運転について家庭でも話し合い、事故防止につながることを願います。
9月30日(水)、ドイツに拠点を置くWhite Horse Theatreによる英語劇の鑑賞会を行いました。この劇団はヨーロッパ最大の訪問型教育劇団として世界各国を回り、英語を母国語としない人たちも楽しめる公演を展開しています。本校では昨年に続き2度目の公演で、児童・生徒が生きた英語を聞くよい機会となりました。
小1~3年生は「The Tail of Susie Squirrel」、小4~6年生は「The Princess and the Soldier」、中学生は「Honesty」という劇をそれぞれ鑑賞しました。劇中の会話は日常生活で使用する表現が盛りだくさんで、笑ったり驚いたりしながらどんどん引き込まれ、客席まで入ってくる俳優のみなさんと掛け合いをする場面もありました。
「演じる」「表現する」という点では、工夫された舞台装置や演出、小道具にも目がいき、俳優の表情や動き方に魅せられました。
劇後には、俳優さんたちに積極的に質問をして交流を深めました。およそ一年間の世界公演を始めるまでの練習期間はたった1か月だけということや、演技をするときにはまず自分が楽しむこと、そして観客全員がステージを見ることができるように心がけている…など、月末に行われるさいきょう祭への参考になる答えをたくさんいただき、児童生徒のモチベーションのアップにもつながったと思います。
本物の英語に触れる体験は、通常の英語の授業やEveryday English(小学生が毎日行う英語の授業)とは一味違う学びとなりました。児童・生徒にとって、英語の学習意欲が高まり、小中一貫で行っている英語指導にも効果的な役割を果たした鑑賞会でした。
中学3年の御子柴彩菜さんが、9月19日(土)に行われた第29回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール全国大会の弦楽器部門・中学生の部にヴァイオリンで出場し、ヴィターリ作曲の「シャコンヌ」を演奏し、見事入選を果たしました。
「毎日の練習は欠かさず行いました。コンクールでは、演奏前は緊張しなかったけれど、本番中になぜか頭が真っ白になってしまいました。練習の時のように弾けず悔しい思いもあるけれど、結果を残すことができてよかった。」と入選の喜びを話してくれました。
有名な先生に「あなたのことを応援したい!」と声をかけてもらいアドバイスをしていただいたことや、大きな舞台で自分を見つめ直せたことがとても貴重な経験となり、「音楽の道で最前線を行く人になりたい」という自分の夢に一歩近づいたと言えます。
御子柴さんは、これからもいろいろなジャンルにおいて、どんなことでもチャンスがあれば挑戦したいと意欲的で、12月に行われる入賞者披露演奏会では「200%の力を出して気持ちよく演奏したい。」と笑顔で話していました。
入賞者披露演奏会は、12月26日(土)・27日(日)に東京・サントリーホールで開催されます。
御子柴彩菜さん(中学3年)が、第29回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール全国大会(9月19日・東京)に出場します。御子柴さんは昨年も同コンクール全国大会に出場しており、今月2日に行われた群馬本選を経て、2年連続での全国大会を決めました。曲はトマソ・アントニオ・ヴィターリ作曲の「シャコンヌ」です。
ヴァイオリンを始めて丸7年になる御子柴さんは、「ただ楽器を弾いてもきれいな音は出てくれません。ヴァイオリンと気持ちを通い合わせることは難しいけれど、それが大きな魅力でもあり、好きなところです。」と話してくれました。好きな演奏家は、小さい頃に直接話したこともあるチェロ奏者のフリッツ・ドレシャル氏。ヴァイオリンでは、ティボール・コヴァーチ氏やフォルクハルト・シュトイデ氏らの演奏に、感動したり刺激を受けたりするそうです。
「大会では、聴いて下さるみなさんに感謝の気持ちを込め、きれいな曲だな、聴いてよかったなと思ってもらえる演奏を目指します。」と話してくれた御子柴さん。全国大会では演奏に一層磨きをかけ、美しい音色を響かせてくれることでしょう。健闘をお祈りします。
7月18日(土)、1学期終業式が行われました。
まず校長先生から、「長い休みは、前の学期の復習をして新たな学期に向けた準備をする時期です。夏休み中は1学期の復習と2学期の準備をしっかりとしてください。また、休み中は普段の生活リズムを維持することが大切です。早寝早起きをし、いつも勉強している時間に勉強し、ボーッと過ごすことなく、同じ生活を維持できるようにしてください。脳も新鮮な生ものです。使わないと腐ってしまいます。動かして、働かせてください。」という学期まとめの話がありました。
さらに、夏休み中の終戦記念日に際し、「今年は戦後70年目の年にあたります。戦争の現実をしっかり受け止めてください。多くの人が亡くなり、多くの人の努力のおかげで今があることを感じてください。多くの人の血と汗と涙のおかげで安心して勉強できる今の環境に感謝してください。」と子どもたちへ語りかけました。
「夏休みも目で見て耳で聞いて、手足体でたくさんのことを感じて、元気に学校へ戻ってきてください。」と2学期への期待を込めてお話してくださいました。
次に、夏休みの過ごし方について生徒指導部長の先生の話がありました。
最後に、1学期の頑張りを讃えた学校長賞の表彰を行いました。中学校総合成績優秀者6名、卓球部中信大会出場1名、平田駅清掃活動2名が特別賞として表彰されました。
7月10日(金)、中学校生徒会と小学校CAPの代表が、ネパール大地震被害への支援のために集めた募金を寄託しました。
ネパールをM7.8の大地震が襲ったのは4月25日。連日の報道でその被害の大きさが伝えられてきました。
かねてより本校の中学生がネパールの学生と文通で交流をしていることもあり、この地震による被害の一助にとの思いから、生徒会およびCAPが中心となって5月の体育祭から6月にかけて募金を呼びかけ、約19万円が寄せられました。
この日は文通のコーディネーターを務めて下さっている湯本さん(グローバル教育支援センター)が来校され、生徒会長の福井君が「ネパールの子どもたちの教育環境整備のために役立ててほしい」と募金を手渡しました。
今なお地震による被害で大変な思いをされている方が多いと思いますが、1日も早い復興を願うばかりです。
募金にご協力いただいたみなさん、本当にありがとうございました。
6月17日(水)~18日(木)、中学1年生は、一泊二日のキャンプに行ってきました。場所は乗鞍の NORTHSTAR いうキャンプ施設で、外国人スタッフが多く在籍します。
このキャンプの目的は、
・英語を「体で学ぶ」ことができる環境の中で、外国語を使ってコミュニケーションを取ることの面白さを体験し、今後の外国語学習に生かす。
・自然体験活動(アクティビティ)を通して、勇気、自己実現力、コミュニケーション力や協調性、創造力を養う。
・集団生活、活動を通して倫理観(規律)、愛(思いやり)、自立心・責任感を養い、協力することを学ぶ。
で、1週間前から事前学習をして臨みました。
施設に到着すると、外国人スタッフの方達が笑顔で出迎えてくれました。子ども達は最初は緊張して表情もこわばっていましたが、「迷ったらGO!」という合言葉を胸に一人一人がチャレンジ精神を発揮して、英会話に挑んでいました。
最初は言っていることが理解できなかったり、伝わらなかったりして苦労していましたが、少しずつ耳も慣れてくると、終盤には冗談を言って談笑する姿も見られました。
活動では、英語でのアイスブレイクやハイキング、英語を使ったゲームなど盛りだくさんのプログラムでしたが、メインの活動はロープスコースというアクティビティです。これは「5メートルほどの網を全員がわたる」、「畳一枚分の板に10人乗る」、「手をつないだまま全員でロープを渡る」などのいくつかの課題が出され、チームで協力しながら解決を目指します。
ここで一番大切なのは、信頼とコミュニケーションです。最初は各自ばらばらでうまくいかず、時には言い争いになることもありました。解決に向けて腹を割って意見交換するうちに、徐々に互いの信頼が増していき、協力し合って課題がクリアできたときには抱き合って喜んでいました。
このキャンプで培った信頼関係やコミュニケーション力、チャレンジ精神が、再来年のオーストラリア修学旅行を始め、今後の学校生活にも生かされていくことと思います。