12月10日(火)、3年社会科の「地域の安全を守る~事件や事故からまちを守る」学習の一環で、学校から東へ500mほどの所にある村井・寿交番を見学しました。
警察の仕事は大きく6つに分かれていて、そのうちのひとつ「地域警察」という役割の中に、交番があります。その交番の仕事も、「パトロール」「巡回連絡」「道案内」「落とし物の保管と返却」など細かく分かれていると教えてもらいました。
子ども達が強く興味を魅かれたのは、『警察官のもちもの』。本物の警棒、警察手帳、手錠などを見せていただきました。また、交番とパトカーの内部を見たり、犯人と対峙するためのヘルメットや防護盾(シールド)に触ったりと、貴重な機会でした。
「将来、まちを守るために一緒に仕事ができたら嬉しい」
警察の方は、3年生の見学をこのような言葉で締めてくださり、全員でピシッと敬礼をしてあっという間の1時間でした。
村井・寿交番の皆様、お忙しい中、見学へのご協力をありがとうございました。
★見学こぼれ話★
①村井・寿交番が管轄するこの地域は、他と比べて1日の出動回数がやや多いそう。しかし、3年生が訪れた時間帯の出動はなく、「こういう日が多いといいのですが...」とおっしゃっていたのが印象的でした。
②「消防署は24時間勤務3班交代制だった。交番も同じかな?」という子ども達の疑問。ここまでの学習と比べるような内容です。社会科では、「見る」「聞く」は当然、「比較する」こともキーワードのひとつであり、子どもたちに必要なスキルだと思っているので、私はこの疑問に触れられて嬉しく思いました。(ちなみに、交番も消防署と同じ勤務体制とのことでした)
[ 12/14(土)]避難所づくり
体育館で割り当てられたスペースを使い、避難所設営が始まりました。テープや道具類を使わない組み立て式のダンボールベッドを組み立て、体育館にあるもの・使えるものを持ち寄って、前日の"作戦会議"の内容を協力してかたちにしていきます。
パーソナルスペース以外にも、ごみ捨て場や情報掲示板などのパブリックスペースの使い方も自分たちで考えました。
6年生とIVUSA様との企画は今年で4年目。もしものときは、これらの学びを活かして地域防災に貢献できるようになるといいなと思います。
ここで、初日の講義で「みなさんへのお願い」として宮﨑先生が仰っていたことを・・・。
「避難生活が負担になるなどして、能登での災害関連死は230人を超え、今も厳しい生活を余儀なくされている方たちが多い。復旧・復興をしっかり進めていくためには、そういう方たち、地域のことを少しでも話題にして忘れないこと。みなさんがそうやって思いを寄せることも大切な支援であることを意識してほしい」
IVUSAのみなさん、今年もありがとうございました。
〈6年生の感想〉
・災害で直接命を落とした人より、「関連死」の方が多いと聞いて驚いた。
・IVUSAのみなさんの能登での活動を画像、動画で見せてもらった。しっかりした知識と勇気が必要なことで、すごいと思った。
・避難所づくりは設計図通りにいかない部分もあったが、その場その場でみんなで助け合い、変えていくこともできた。
・能登のニュースはテレビで見ることもあるが、以前ほど多くない。宮﨑先生が言っていたように、自分にもできることがあるなら、家族で話したいと思う。
年間を通して防災について学んでいる6年生が、NPO法人「国際ボランティア学生協会」(以降、IVUSA)のみなさんと避難所について考える授業を行いました。
[ 12/13(金)]座学と"作戦会議"
IVUSA理事・宮﨑先生は、ボランティア活動について「困りごとを解消するためにできることを考え、普段のくらしを幸せにするための行動」と説明。「豊かな自然環境があるからこそ災害も起きてしまう」とし、今年1月に地震で大きな被害を受けた能登半島での活動について紹介してくださいました。同地域では9月の豪雨で仮設住宅が浸水し、長期にわたる断水の影響も相まって生活の再建が難しい状況が続いています。
こうした中で欠かせないのが避難所です。6年生と学生のみなさんは8つの班に分かれ、「高齢者」「乳幼児」など4つのシチュエーションを想定して避難所づくりを計画。宮崎先生が話されたように、困っている人達ができるだけ暮らしやすい避難所運営について話し合いました。
12月中旬、授業時間を使いスポーツマッチを開催しました。これは生徒会企画のひとつで、Ⅱ・Ⅲ期生(5年生から9年生)がミニゲームなどをローテーション形式で楽しみました。
グラウンドではチーム対抗リレーで大盛り上がり。練習時間には、バトンの受け渡しに精を出したり、走順を確認したり・・・。実走では、後続チームが追い抜きに成功するたび、歓声があがっていました。
体育館でも、ドッジボール、大縄飛び、さいころピンポンリレーなど、いずれも男女混合で元気に体を動かしました。
生徒たちからは「思いっきりやれて楽しかった」「寒いグラウンドから体育館に入って、大きなヒーターに癒された」「みんなで大きな声を出して動いたら、気持ちがすっきり!」といった声が聞かれました。
運営は体育委員会と生徒会本部が担い、5・6年生は12日(木)、7~9年生は13日(金)に実施。日差しも弱く予想外の寒風の中、当初の予定を変更しての活動でしたが、大きなケガなく終えることができてよかったと思います。みなさん、おつかれさまでした!
◇スポーツマッチ=5・6年生(2024年12月12日)
★運営にあたる9年生
12月11日(水)、5~9年生が参集して生徒総会を行いました。
生徒会長をはじめとする本部役員や委員長(9年生)を中心に準備を進め、この1年間に実施したさまざまな活動を振り返りました。
議案書は事前に学級単位で読み合わせを行い、各委員会への質問を募っていました。寄せられた質問に対し、委員長らは丁寧に回答。すべての議案が承認され、この活動報告をもって現生徒会は任期満了となりました。ここまで、本当におつかれさまでした。
◇各委員会の報告に"承認"の挙手
総会の終わりには、小松校長から9年生に労いの言葉がかけられ、「スムーズな運営に必要な3つの力」についてお話がありました。
①傾聴力-- 人の話をよく聞く(聴く)
②判断力-- 議論、意見を交わし、物事を見極める
③実行力-- 計画したことをやり遂げる
これからは、活動を引き継いだ8年生がリーダーです。
才教の教育理念のもとに全校で取り組んでいること、培ってきた伝統を維持し、より良い学校にしていくための課題をはっきりさせ、生徒会活動に取り組んでくれることでしょう。
〖表彰〗
●令和6年度2学期 学校長賞特別賞
三澤桜來さん(5年)、佐藤くるみさん(6年)、上原実桜さん(7年)、新保芙佑香さん(8年)、伏見真人くん(9年)
※校内定期テスト成績優秀者
●第21回クイズ税金百科
第3位 才教学園中学校Bチーム=等々力円果さん、安永理沙さん
※「国税の窓特別番組"中学生対抗 クイズ税金百科"」
●第43回全国中学生人権作文コンテスト長野県大会
優秀賞 山田梨乃さん(9年)
奨励賞 比田井絢翔さん(9年)
※両名とも松本地区予選最優秀賞
●中学生税についての作文
長野県納税貯蓄連合会会長賞 渡邊了介くん(8年)
※昨年に続き入賞
●「小さな親切」運動作文コンクール/中学生の部
金賞 横山祐奈さん(7年)
銀賞 務台紗代さん(7年)
●第25回長野県こども新聞コンクール
奨励賞 湯淺創太くん(3年)
※昨年に続き入賞。今年は「松本タイムスリップ新聞2」として松本にあった『遊園地』にフォーカス
●第23回ドコモ未来ミュージアム
デジタル絵画部門小学校1~2年生の部
ドコモ未来大賞ゴールド 伊藤百音さん(2年)
※昨年(第22回)に続き入賞
◎みなさん、おめでとうございます!
◇ホームルーム
生徒に通知票など大切な書類が渡りました。廊下で短い面談をしながら、また、教室内にてみんなの前で・・・など形式はさまざまですが、先生たちは生徒一人ひとりの努力を認める声がけをして手渡しました。開いて見れば評定に目が行きがちですが、先生からかけられた言葉やコメントを大切にしてほしいと思います。
保護者の皆様も、通知票でここまでの経過を歩みをともに振り返り、3学期のスタートが良いものになるようサポートをお願いいたします。
ホームルームの時間は、学級・学年単位で冬休みを過ごす上での注意事項を確認したり、「2学期に一番印象的だったこと」「3学期に頑張りたいこと」などを発表したり、歌やダンスで楽しむ様子なども見られました。
◇18日のようす
12月18日(水)は令和6年度2学期の最終登校日でした。朝の会のあとは一斉清掃を行い、1時間ほどかけて校内をきれいにしました。
終業式、ホームルームを行い半日で下校となったこの午後から、年をまたぐ休みに入ります。規則正しい生活を心がけ、事件、事故などに遭わないよう気をつけて過ごしましょう。
保護者の皆様には、いつもご理解ご協力をいただきありがとうございます。充実した冬休みになるよう、ご家庭でもお子様方をしっかり見守っていただき、ご指導をお願いいたします。
◇終業式 〖校長講話〗
さまざまな行事、イベントが盛り沢山だった2学期を乗り切りました。冬期休業を経て迎える3学期は、みなさんが1年間学んできたことの結果を示すとき。それに向けて準備を進めて下さい。
さて、先日、本校を3年前に卒業した生徒が難関大に合格したことを報告に来てくれました。私が「将来どんな仕事に就きたい?」と聞くと、その答えの延長線上、「才教学園で学び続けた、"世のため、人のため"になる仕事がしたい」と言いました。本校での学びを礎に進学し、いずれ社会に飛び立っていくたくましさを感じ、とても嬉しくなりました。
そこでみなさんに問います。才教の教育理念にある、『気高い志』とは何でしょうか。世のため、人のため。世の中を正しい方向に導くため。人を笑顔にするため。そのために学びを深める場所が、ここ才教学園です。今日も歌った校歌にあるとおり、みなさんは大地の子であり、光の子であり、希望の子。私は、そんなみなさんが他者の心を大切にし、他者を労わり、将来、世の一隅を照らす人になってくれることを願っています。
そして、受験を控えた9年生のみなさんに伝えたいこと、それは、「絶対に悔いを残すな」ということです。
「一年の計は元旦にあり」といいますが、才教学園で学ぶことの意味、いま自分がすべきことをしっかり考えましょう。
9年生の校歌伴奏も今回が最後。3学期からは8年生が引き継ぎます
12月6日(金)、生徒会ディベートが行われました。
ディベートは5~8年で学級ごとに開催され、9年生がファシリテーター(進行やサポートをする役)を務めました。
『リモート授業は学校での対面授業よりも、学力向上に効果的である』をテーマに、肯定派と否定派に分かれて活発に意見を戦わせました。
◎肯定派(リモート授業が効果的)の意見
・自分のいる場所で集中して取り組める
・通学その他にかける時間を短縮し、学習時間が確保できる
・スライドや画像の共有ができて便利
・先生や黒板が見やすい位置にカメラなどの配信機器を設置できる
◎否定派(対面授業が効果的)の意見
・実験や実技教科はやはり対面で行われるべき
・直接登校することで生活リズムが整うし、対面で集中した方が知識の定着のためによい
・家など学校ではないところでは、集中を妨げるものが多い
・リモートでは疎外感を感じたり、画面の画像を保存(スクリーンショット)して満足したりしそう
それぞれの主張を発表したあとは、質疑応答、自由発言の時間があり、肯定派も否定派も熟慮して自分たちの主張を述べていました。記録係もグループ内での意見を速やかにまとめるなど、それぞれの役割をしっかり果たしていました。
各教室を巡回してディベートの様子を見た現生徒会役員は、「コロナでリモートと対面(の授業)を両方経験したからこそ、どちらの意見も持っていると思う。無作為に肯定派、否定派に分けられた中で一人ひとりが発言の機会を持ち、論破ではなく相手を納得させられる話し合いのスキルが高くなると思う」と話していました。
◆8年生の話し合いを見守る現会長の安藤さん(後列)