12月2日(土)、「STEAM教育実践発表会」を行いました。STEAM教育は、Society5.0の創造社会に向けて21世紀型スキルを高めようと、本校では2021年から導入しています。発表会は今回が初めてであり、教育関係者と保護者の皆様に、3~8年生(小学3年から中学2年)のSTEAM型授業をご覧いただきました。
【3年】美しい側転にちょうせんだ!
動作解析アプリ「プレポス」を使って、側転の様子を撮影。動画を再生し自分の動きを確認しては、きれいなフォームで側転を成功させられるように練習を重ねていました。
【4年】長野県フェスティバル
半年以上をかけて学習してきた、長野県の風土や食などについてのグループ発表。一人ひとりが「観光PR大使」となってプレゼンを行いました。オリジナルのキャラクターを登場させたり、調べたことを丁寧にまとめたこだわりのスライドも披露したりしました。
【5年】SAIKYO programmers
社会科「日本の工業生産」や自動車工場見学で得た学びと、プログラミング「ブロックで自動運転車を作り走らせる」課題等を合わせた発表で、グループごとに制作した車の走行タイムや軌跡を競いました。
こうした教科横断的な学びも、STEAM型授業の特徴です。
【6年】防災 私たちにできること
1学期、東北への研修旅行で東日本大震災発生時の様子について学習してきた6年生。12月1日は学生ボランティア団体・IVUSAのみなさんが来校し、宮崎先生から防災に関する基調講話を聴いたほか、学生のみなさんと避難所開設の"作戦会議"を行いました。
発表当日は、ダンボールベッドの組み立てのほか、作戦会議の内容を反映させてお年寄りや小さな子どもがいる家族を想定した避難所づくりを行いました。
下の画像は、簡易ベッドを組み立てる6年生。フラップ付きのゴミ箱は、見学のみなさんだけでなく、IVUSAのみなさんも驚くほどの出来映えでした。
【7年】星空プログラミング
単なる星座紹介ではなく、自分たちの思いや注目してほしいポイントをふんだんに盛り込んだオリジナルのプラネタリウムを作成中です。作品は、松本市教育文化センターの施設を使い、13日(火)に実際に投影することが決まっており、そのリハーサルとして、ナレーション練習などを行いました。
【8年】音楽に潜む数学を体験
数学と音楽を融合させ、iPadアプリ「ガレージバンド」を使って美しい和音の構造に理論的にアプローチしました。図形を用いて音を視覚的に捉えることは、音符や楽譜を追うのとは一味違う楽しさがあり、刺激的だったようです。
12月4日(月)から、校内1~3階で「さいきょうミュージアム」を開催中です。
この企画は、昨年度より始まった新しい試みです。生徒たちが学年を超えて作品を見合うことを通して感じたことや学んだことを、これからの様々な学習に生かしてくれるように・・・と願い、作品を展示しています。
また、他の人が手がけた作品を見て、自分ではできなかった表現や思いつかないような発想に触れ、「多様性の理解」を深めたり「ひらめく力」を高めたりすることも期待しています。
図工・美術科担当教員からは、「できばえだけでなく、課題に向き合い、限られた時間で完成を目指した作者のがんばり、表現にこめられた思い、こだわり、苦労のあとなどを、それぞれのコーナーや作品から読み取っていただければ」と話していました。
ぜひ、ゆっくりとご鑑賞ください。
生徒会の体育委員会が主催するスポーツマッチが11月29日(水)に開催されました。
競技はバレーボールとドッジボールの球技2種目で、5年生と6年生の回、7~9年生の回に分けて行われました。
運動に親しむこと、体力向上を目的として企画されたスポーツマッチ。異なる学年との対戦が組まれ、「9年生は強いけど、なんとか勝ちたい(8年生)」、「やっぱり優勝を目指します!(9年生)」など、様々な思いで競技に臨んだようです。
ナイスプレーも連発で、その度にコート内ではハイタッチや円陣を組んでいた生徒たち。応援している生徒たちからも感嘆の声が上がり、手を叩いて喜ぶ姿が見られました。
クラスが一致団結した企画、みんな真剣に、そしていい笑顔でチームスポーツの醍醐味を味わうことができたと思います。
運営のためてきぱきと動いていた体育委員のみなさん、おつかれさまでした。
速球を避けたり受けたり・・・ドッジボールに張り切る生徒たち
バレーボールも楽しくプレー。無邪気な笑顔も見せてくれました
5年生の社会科出前授業「トヨタ未来スクール」が、11月28日(水)に行われました。トヨタの技術を学ぶことはもちろん、同社が作るエコカーや私たちのくらし、経済、地球環境のことまで幅広く考える、内容もりだくさんの授業でした。
はじめに環境に関するクイズが出題されたのですが、難問がひしめく中、みんなよく健闘していました。こうした分野の知識は、これからの時代を生き抜くうえでもっと吸収していきたいですね。
そして、講義と合わせて行われた「カー&エコゲーム」は、環境に配慮しつつクルマの開発や生産をして、一番収益をあげるのは誰かを競うもの。みんな夢中で取り組み、社長としての手腕を発揮しました。成績上位者の発表時には、「お金を稼いで環境も守っていてすごい」など様々な声が上がりました。1位の生徒は2000万円以上の利益と環境への配慮もピカイチで、トヨタ販売店の方から経営のコツを問われ、少し照れながらも自身が気をつけたことを発表する一幕がありました。
7月に、宿泊研修でトヨタ産業技術記念館を見学させていただいた5年生。あれから約5カ月になりますが、このスクールで環境と産業のつながりに対する理解が深まり、とても価値ある2時間でした。
楽しい授業を提供してくださったトヨタ自動車販売店と関係者のみなさん、ありがとうございました。
SDGsに対する積極的な取り組みのお話もありました
「カーアンドエコゲーム」1位 おめでとう!
こんなステキなプレゼントまで!
11月20日から22日までの3日間、3~9年生を対象に、学年ごとの性教育授業を行いました。助産師の石井美恵子先生を講師にお迎えし、命の尊厳にかかわる大切な内容をご指導いただきました。
22日(水)、5年生の授業は『命の誕生』がテーマでした。石井先生から渡された黒い画用紙を天井に向けてみると、小さな小さな光の点が。これが卵子の大きさだと教わり、受精後は母親の胎内で成長していくという話にしっかり耳を傾けていました。
また、短時間ではありましたが、人形を使った演習も行いました。赤ちゃん人形は、身長、体重、手足の大きさなどが新生児そっくり。石井先生の「本当の赤ちゃんだと思って接してみましょう」の声がけに、少し緊張した表情で顔つきで抱っこに挑戦。「意外と重いんだね」「自分もこんなに小さかったのか」とつぶやきながら、首がガクンと反らないよう慎重に抱きかかえていました。
石井先生は、「みなさんが生まれてきたこと、そして、みなさんが今こうして元気に生活できていることは、当たり前のことではない。妊娠、出産は、お母さんも赤ちゃんも命がけなんだということを覚えておいてください」と話していました。
他学年では、「"付き合う"とはどういうことか・性の触れ合い(9年)」、「思春期の心と体(6年生)」などについての授業をしていただきました。
養護教諭と事前に打ち合わせをし、子ども達の発達段階に応じた内容を準備して下さっている石井先生。専門家の知見から、正しい知識と考え方を理解できる機会をいただき、ありがとうございました。
【生徒の感想】
・成長して大人になるための準備「思春期」のことについて学びました。変化していくことは必要なことだと思いますが、それが例えば極端なダイエットや食事制限をしてしまうと、自分のためにならないし、いつか授かる新しい命のためにもならないと、親からも言われています。心と体の変化を大切にしたいです。(6年生)
・自分の体のことで疑問に思っていたことが分かってよかったです。私は今、よく食べ、よく動くことはできていますが、寝る時間が少し遅くなってしまうので気をつけたいです。寝る前の1時間は、iPadやテレビを見ないようにします。(4年生)
・「体と心が一致しない人が本当にいるのか。いても少しだろう」と思っていましたが、世界にはいろいろな人がいるということを教えていただき、そういう人のことも考えて行動しなくてはいけないと思いました。(7年)
デリケートな内容を丁寧に話す石井先生
「卵子ってこんなに小さいの!?」(5年生)
緊張しつつも笑顔で赤ちゃん人形を抱く5年生
11月16日(木)、道の駅「今井恵みの里」で6年生がリンゴの収穫体験を行いました。
道の駅に併設されたリンゴ畑では、晩成種の「サンふじ」が赤く色づいていました。担当者の方から、このリンゴは近くの小学校の生徒のみなさんが摘心をしたりして育ててきたものであるというお話を聞きました。今年は夏の異常高温や霜などによる被害も重なり、贈答用となる見た目のいい果実は少ないのだそうです。
厳しい自然条件の中での管理、手入れは大変だったと思いますが、丁寧に育てられた実を、6年生は「どれにしようかな・・・」とじっくり見定め、1人1個ずつ収穫しました。このような機会をいただき、とてもありがたく思います。
畑をあとにした生徒たちは、加工場へ向かいました。ここでは、何よりも地域の農家の人たちの「もったいない」の声を活かした商品開発を行っているそうです。主な商品はジュースやジャム、ゼリーや乾燥チップ。最近は、急速冷凍技術を利用してピューレなども作っているとのこと。そして、加工品の中でも大人気のアップルパイは、製造途中のものを見せていただきました。
リンゴ収穫体験を含むこの活動は、災害等について学んでいる6年生のSTEAM授業の一環として行われました。県の特産品のひとつであるリンゴを例にとり、贈答用にならない規格の物であっても簡単に廃棄するのではなく、「保存食」として有効活用できる道があることへの理解が深まりました。
「今井恵みの里」のみなさん、ありがとうございました。
【生徒の感想】
・収穫した大きなりんごを、家族みんなでおいしく食べることができた。食品ロスの観点からも、食べ物を保存食として有効活用していける方法を見つけてみたい。
・りんごは、芯に近い部分が黄色い方が甘くておいしいそうです。加工用のいろいろなレシピがあるので、私はいつか甘酸っぱいジャムを作りたいです。
・工場では、りんごのいたんだ部分を除いてたくさんの加工食品を作っていた。むだがなくすごいと思った。
リンゴがたわわに実る畑で説明を聞く6年生
農産物は、生食以外にも一定期間の保存がきく方法がたくさん
STEAM教育実践発表会
このたび、教育関係者を対象とした「STEAM教育実践発表会」を計画いたしました。
Society5.0の創造社会に向けて、本校では2021年からSTEAM教育を導入し、21世紀型スキルを高めています。
今回は小学校3年生から中学2年生までのSTEAM型授業をご覧いただけます。
ご来校をお待ちしております。
日時:12月2日(土) 9:45~11:40
場所:才教学園小学校・中学校
対象:教育関係者 (在校生保護者の方の参観は可能です。)
お申込み:以下のフォームか、添付案内に記載のQRコードからお申し込みください。
自由見学、自由解散の形式ですので、お気軽にご参加ください。
おはじきにけん玉、折り紙、お手玉、あやとり・・・日本の伝統的な遊びですが、どれも懐かしさを感じるとともに、どこか新鮮味がある------そんな気がしませんか。
11月15日(水)午後、1年生の学年行事「むかしの遊びを楽しむ会」があり、生徒とその祖父母やご家族のみなさんがにぎやかで楽しい時間を過ごしました。
冒頭にあげたような遊びはよく知っているものながら、1年生は「あれ、うまくできないー」と、なんだかもどかしさを感じているような場面もありました。・・・が、そこで祖父母のみなさんから"ちょっとしたコツ"を教えてもらいました。ときに二人羽織のようにして同じ方向から遊び方を伝授してもらった1年生。かんぽっくりや竹馬のような「ひも付きの1本歯の下駄」に挑戦した子は、最初は足を乗せるのにも苦戦していましたが、ものの1分でどんどん歩けるようになっていました。嬉々として遊ぶ1年生の無邪気さに、会場のだれもが目尻を下げていた1時間でした。
いろんなおもちゃを器用に使いこなし、遊び方を優しく教えてくださるご家族のみなさんの中には、『名人』もたくさんいらっしゃいました。「すごい!」「あんな風にやってみたいな」と、拍手を送り、キラキラした尊敬のまなざしを向けていた1年生です。
担任の先生から「2年生ではけん玉の検定がありますよ」と聞いて、がぜんやる気を出した生徒もいるようです。ぜひ、ご家庭でも一緒に練習に励んでいただければと思います。
このように大盛況の「楽しむ会」になったのも、ご来校いただいたみなさんのおかげです。
大勢のご参加、本当にありがとうございました。
【1年生の感想】
・おじいちゃんとやったけん玉が一番楽しかった。
・あやとりでおばあちゃんから上手に糸を取れてうれしかった。
・めんこが全然狙ったところに行かなくて、全然違う方へ飛んで行ったしまったけど、何回もできてよかった。
じょうずに教えてもらえて、上達も早い!
交代しながら仲良く。大人気の紙風船
中間テストから約2カ月。2学期の期末テストが、今日と明日の2日間にわたって行われています。9年生にとっては3回目の総合テストです。期末テストは範囲も広く、技能教科もあるため大変ですが、授業で日々学んできたこと、また、授業のみならず放課後に開室している「学習質問室・SaGaSS」などを利用して真摯に学習に取り組んできた成果を、余すことなく発揮する機会です。5~9年の生徒のみなさんには、妥協せずに試験問題と向き合い、最後までやり切ってほしいと思います。
「はじめ!」 号令を聞くやいなや、問題用紙を開き鉛筆を走らせる9年生(11/15、1時間目)