4年生は社会科で長野県について学んできました。そのまとめとして、11月28日(木)に長野県庁と善光寺の見学に行きました。
〖長野県庁〗
◆屋上 → 知事室 → 議場
11月末としては暖かい日差しの中、屋上で長野県の歴史について説明を受けました。その後、屋上からの景色を眺めていた子どもたちがふと気づいたのは、フェンスの外側にあるレール。窓ふきクレーン用のものだそうです。大人だと見逃してしまうようなものを映す子どもたちの目。着眼点に感心します。
そして、知事室に移動する途中で見つけたものは、20万を超える県章で埋め尽くされた、エレベーターの銀色の扉。これは"隠れた名所"かもしれません。
見学日の午後も議会が開かれた議場。開会は年4回で、①仕事 ②お金の使い方 ③きまりについてなどが話し合われることがわかりました。
議場で「ここは何に使うか分かりますか?」と示されたスペース。4年生は「うーん、何だろう?」・・・なかなか正解が出ません。答えは『車いす用の場所』だそうで、制限なく誰もが傍聴できるような工夫がありました。
県庁には多くの部局があり、知事、議員、職員の方々が、県民のくらしのために働いてくださっていることを学びました。
〖善光寺〗
まず本堂でお参りをしてから、山門にかかる額の「鳩」を探しました。
「あった!あった!」と喜ぶ4年生。「善」の字も牛の顔、でした。
大香炉やぬれ仏、六地蔵も見てきましたが、教材の画像で見るのと、実際に見るのとでは、その大きさ、迫力がとても違います。
外国からの観光客も多く、私たちもオーストラリアから来たという方と話しました。英語学習の成果が少しは出せたでしょうか・・・。
事前学習で学んだこととの照らし合わせはもちろんですが、状況に応じてどのように行動したらよいかを学ぶこともできました。お仕事中のみなさんがいるところ、多くの観光客で賑わうところでの立ち居振る舞いが、来年の宿泊研修にいかされるといいなと思います。
◆帰校途中で立ち寄った姨捨SAで
善光寺 山門
社会科で産業を学ぶ5年生。11月29日(金)はNTPトヨタ信州より3名の社員さんに来校いただき、車の製造工程や経済、環境との関わりについて理解を深める出前授業を行いました。
◆クラス全員で三択クイズに挑戦。予想的中なるか!
この50年でわたしたちの生活は大きく変化し、豊かさと便利さを得た一方で環境破壊の問題も深刻化。「二酸化炭素を排出しない」「低燃費」といった特徴を持つ"環境にやさしい車"の開発、生産が進んでいます。
主流のハイブリッドカーや水素を電気に変えて走る車が紹介されると、これらが登場する新しいCM「電気で走るトヨタ」を見たことがある生徒もいました。
『カーアンドエコゲーム』では、一人ひとりが自動車工場の経営者になり、環境問題に配慮しながらクルマ作りをして利益を上げるために奮闘。5年1組では最終的に2000万円以上の利益を上げた生徒がおり、社員さんからは「この金額は中々見たことがない。すばらしいです」とお褒めの言葉をいただきました。
◆アドバイスをもらいながらゲームを進め(↑)、1~3位の発表(↓)
授業の終わりには、自分がすぐに取り組めるSDGs活動を考えました。節水、節電、リサイクル、ごみを減らす、おやつを減らす(⁉)などの"宣言"、ぜひ実践していきましょう。
くらしと密接にかかわる自動車産業に従事する人々の工夫や努力を教えてくださったトヨタ社員のみなさん、ありがとうございました。
〈5年生の感想〉
・水素だけで走る車もあってすごいと思った。空気を汚さない、こういう車がもっとたくさん走るようになったらいいと思う。
・ゲームは、利益を上げることと環境への影響に気をつけること、両方のバランスを取ることが難しかった。
・今もそれなりにむだのない生活を心がけているけれど、今日の授業の内容を家で話し、みんなで少しでも、「むだ」や「もったいない」を少なくしていこうと思う。
プレゼントまで、ありがとうございました
11月28日(木)、7~9年生とこの学年に関わる教職員120名あまりを対象に、学外の先生を招いてメディアリテラシーについての授業を行いました。
「子どもとメディア信州」よりメディアインストラクターの吉崎浩一先生から、「電子メディアを正しく使おう~ネットの怖さを知る~」というテーマでご講話いただきました。
メディアリテラシーとは「正しく使いこなせる力」のこと
「宿題や課題をまったくやらない人」と「勉強もするがネットにもそれなりの時間をかける人」では、テストの点数が変わらないという研究結果がある。学力低下が心配なら、ネット、SNSはやめるべき----
吉崎先生は冒頭から、ネット依存や間違った使い方がもたらす怖さを率直に説き、「被害者、また加害者になる可能性は誰にでもあり、そうしたことが原因で自分や親、周囲の人が不幸になることのないように。行動範囲、生活範囲がどんどん拡大していく前に、正しく、上手にメディアと関わる力を養って」と呼びかけました。
【今回のまとめ】
・真偽や善悪の判断ができないなら、使用・利用を一旦やめる
・他者が嫌がることをするのはいじめを通り越して「犯罪」である
・利用規約をよく理解せず、自分で責任を取れないことはしない
・もしトラブルがあったら、早く相談機関に連絡すること
講話のあと、9年生のある生徒は、「私たちにとって、ネットは切っても切り離せないもの。そうした"社会"の中で生きていくことが当たり前だからこそ、吉崎先生の話は自分事として捉えることができた。情報と機器の危険性を理解し、しっかり考えたうえで使いたい」と話していました。
〈巣山教頭より〉
本校ではメディアリテラシーに関する授業を年2回実施しています。7~9年生のみなさんは、吉崎先生の今日の話をどう受け止めたでしょうか。才教生対象の利用実態アンケートの結果を見ると、少し残念に思うところもありました。
iPadやご家族所有のスマートフォンなどで外の世界と簡単に繋がれること自体が悪いのではありません。本校で学ぶ意義、機器使用に関するルールはどういった目的でつくられたのかを今一度よく考え、正しく活用できる人になってほしいです。
ひとの性について正しく学び、望ましい行動がとれるようにすることをねらいとした性教育授業を行いました。
3~9年生を対象に学年ごと異なるテーマを設定し、今年も助産師の石井美恵子先生が命の大切さを教えてくださいました。
11月26日(火)、5年生の授業では、妊娠と出産についてスライド教材を使った説明が行われた後、等身大の赤ちゃん人形を使い、重さを体感したり適切な抱き方を教わったりました。曲げた自分の腕に人形の首をしっかり乗せ、「意外と重いんだね」「手足がこんなに小さいよ」と言いながら、笑顔で上手にあやすように抱っこしていました。
他の学年でも、「心と体の変化、性の多様性(7年生)」、「お互いを尊重した付き合い方と性被害(8年生)」など、自分と他者を守るために知っておくべきことがたくさん示されました。
ここまで3週かけてすべての授業を行ってくださった石井先生、ありがとうございました。
2年の上島千茅くんが、2024年度第2回実用数学技能検定の準2級に挑戦、見事1回で合格しました。
8月末に学校で実施した際、「時間を最後まで使って、やり切ったと思う。結果が楽しみ」と話していた上島くん。しっかりと対策をして臨んだ嬉しい結果が届きました。
準2級の試験内容は、およそ中学3年から高校1年の履修内容とされています。数学検定・算数検定のホームページによれば、「簡単な構造物の設計や計算ができる」「斜めの長さを計算できる」「身の回りの事象を数学的に説明できる」などとあります。
このほど、改めて上島くんに話を聞いたところ、「(準2級に合格しようと)がんばった結果が出て嬉しい。8級、7級・・・とレベルが上がっていくけれど、今までで一番緊張したのは4級を受けたとき。理由は、証明の記述が初めてだったから。その後からは、今回の準2級の記述問題でもどきどきしなくなりました」と堂々と答えてくれました。
昼休みには元気に外遊びも楽しんでいる上島くん。話をした日も、友達とサッカーをしていたとのことですが、ふとした時にも数学的な思考になることが多いらしく、「ゴールまでに直角三角形がふたつあるとして、5:4:3という感じで距離と高さ、軌道を考えていた」と・・・!
誕生日のプレゼントに関数電卓をリクエストするほど、算数・数学が大好きだという上島くん。愛読書は軒並み数学関係の書籍で、学校でも読書の時間を利用して楽しく読み進めているそうです。
お気に入りの公式はあるのかと尋ねると、「オイラーの等式!」と即答。「シンプルで、むだがなくて、きれいな式だなと、ぼくは思っているんだけど」
紙の端に、さらりと書いてくれました。(画像の左半分)
次は2級合格を目指して勉強に励んでいて、単なる公式の暗記ではなく、数学的帰納法、不等式の証明など記述問題に備えているそうです。
本文で紹介した以外にも、いろいろな数式や知識を披露してくれた上島くん
日本語の総合的な能力を測る「日本語検定」。令和6年度第1回検定を受けた兼村祐希さん(2年)が、同検定の個人表彰をいただきました。協賛社などが設置する4種類の個人表彰のうち、兼村さんは読売新聞社賞7級の最優秀賞を受賞。10月8日(火)には日本語検定協賛社である東京書籍の担当者の方々が来校され、巣山教頭と担任も同席して賞状伝達式を行いました。
7級は初挑戦、「自信はあったけど、本当に満点が取れてびっくりした」と結果を振り返りました。
(写真左から)学級担任、兼村さん、教頭、東京書籍関東支社のお2人
伝達式に同席した巣山教頭は「ミスなく解くというのは、とても大変なことですね」と言葉をかけ、日本語検定を受けようと思ったきっかけを尋ねました。すると、「普段使っている言葉だけど、いろいろな言葉の意味を調べるうちに日本語はおもしろいなと思うようになった。以前、友達が受けてすごい賞をもらっていたから、私も頑張ってみようと思った」と兼村さん。「次の級も合格(認定)したいです」と、意欲的です。
★兼村さんの「受賞者のことば」が、日本語検定ホームページ内に掲載されています。
11月20・21日の2日にわたり、5年生の宿泊研修がありました。
初日、本校でははじめての訪問先となった日本製鉄の名古屋製鉄所では、スラブと呼ばれる厚さ25㎝の鉄のかたまりが切断される様子などを見学。大迫力の製造過程に、生徒たちは興奮している様子でした。
(上:超巨大な高炉マンテルを見学中)
2日目は、トヨタ産業技術記念館へ。動力織機からスタートしたトヨタの歴史と自動車部品の製造工程を見学しました。また、あいち航空ミュージアムでは、飛行の仕組みを学ぶことができました。幸運なことに5年生が到着したタイミングで、その日に展示飛行を終えた「ブルーインパルス」に遭遇しました。
学年主任の先生は、「周囲への思いやりを意識しながら過ごした研修を終え、生徒たちは一回り成長したように感じる。この経験を日々の学校生活の中で活かしてくれることを切に願っている」と話しています。
展示機の中で笑顔を見せる5年生(あいち航空ミュージアム)
STEAM授業で防災・減災について学んでいる6年生。被災時の困りごとにも理解を深めているところですが、そこはもちろん「食」に関わることも含まれます。有事の際は、いつでも、どこでも、なんでも食べたいものが手に入らないことは想像に難くありません。
しかし、そうした状況でも頼りになるのが保存食。その保存食づくりの学習の一環として11月19日(火)、「道の駅・いまい恵みの里」でリンゴの収穫を含む校外授業を行いました。
猛暑の影響か豊作とは言えないそうですが、本当にありがたいことに一人5個ずつ収穫させていただきました。天候に恵まれたものの、最高気温は10度に達しないという寒い日でしたが、畑ではみんな楽しく、節度を守って活動することができました。
加工場ではリンゴがジュースやジャムになる過程の一部を知ることができました。このリンゴに限ったことではありませんが、たくさんの手をかけて育てられた農作物などの食べ物を大切にする気持ち、農業を営む方への感謝の気持ちも強くなったと思います。この日の学びを、今後予定しているジャム作りにしっかり還元していきます。生徒に大切な機会をくださった道の駅と加工場のみなさん、ありがとうございました。
6学年主任の先生によれば、学校に戻るバスの中では、収穫したリンゴを一生懸命磨く姿が...。教室にはピカピカと光るリンゴが並んだとのことです。
11月14日(木)、3年生が社会科「地域の安全を守る~火事からまちを守る」という学習の一環で、学校の目の前にある芳川消防署を見学。当日の様子を、3年生担任・社会科の先生にうかがいました。
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「消防署の1日の流れ」を説明してもらっている最中、突然無線が入り、緊急出動がかかりました。署員、隊員のみなさんは生徒が並んでいる横で準備を整え、あっという間に救急車に乗り込み、サイレンを鳴らして出動していきました。(思えば、私は2年前も、見学中に目の前で救急車が出動する貴重な場面に立ち会っていました)
いつ起こるかわからない事故や救急対応。なので、署員、隊員のみなさんは24時間勤務の3交代制で職務にあたり、私たちが勉強や仕事をしていない時間でも町の安全を守るために日夜活動しています。この仕事に携わるみなさんに対する感謝の気持ちが、一層強くなりました。
それから、庁舎の中と消防車の仕組みを見学。庁舎内では、「もし才教学園で火事が起こったら、どのように連絡が入り、どう出動するか」と、自分たちの視点でとらえやすい説明をお聞きしました。
そして、隊員が実際に防火服を着て、空気ボンベを装着する様子まで見ることもできました。一人前の消防士になるためには、2分以内の着装が目標だそう。子どもたちの視線が集まる中で緊張感ある時間だったと思いますが、今年採用されたばかりというその方は見事2分を切り、子どもたちも拍手喝采でした。
また、子ども達の関心が強い「消防車の秘密」。何本も収納されている消防用ホースは長さ20mで、しっかりと巻かれすぐに取り出せるようになっています。どんな時でも慌てず活動するための工夫が、様々な装置に隠されていました。
芳川消防署の皆様のおかげで、有意義な見学となりました。ご協力ありがとうございました。
11月16日(土)、4年生が「長野県フェスティバル」を開催しました。
前半は、県の特産品、自然や観光名所などについてのグループ発表。自分たちで調べ得た情報を、自作のスライドを使ってカテゴリー別に紹介しました。「温泉」グループは温泉の泉質や効能、入浴時に注意すべきことをまとめてあったり、「松本城」グループは天守現存の理由を構造の特徴から調べてあったりと、観覧くださった保護者のみなさんをうならせる発表が相次ぎました。
そして、この発表を踏まえた「○×クイズ」に4年生とその保護者、来年「フェスティバル」を行う3年生がみんなで挑戦し、大変盛り上がりました。
その後はお祭りの屋台よろしく、グループごとに設けたブースを保護者と3年生が見て回りました。前半の発表よりも近い距離で、パズルや射的、魚釣りといったミニゲームなど"お楽しみ"も取り混ぜながら、より詳しい情報を発信。さまざまなオリジナルパンフレットや塗り絵があったりする中、おいしいアップルパイの作り方や信州サーモンを使った料理のレシピカードなどは大人気でした。保護者の方からは、「家で絶対作ってみます!」「料理のレパートリーが増えそう」といった声が聞かれました。
お忙しい中、足を運んでくださったみなさま、ありがとうございました。
1学期から総合の時間を使い、また、社会・国語など教科横断的な学習を進めて準備してきた4年生。個々のプレゼンは3学期に改めて予定しているとのことで、そちらも楽しみです。
【4年生を担当する先生から】
最初のグループ発表「なぜ?なぜ?長野県」は、緊張のせいかみんな早口になってしまいましたが、一人ひとりがしっかりと思い思いのプレゼンを届けられたようです。各ブースで配布するパンフレットやゲームは、試行錯誤しながらも自分たちが楽しんで製作に取り組みました。"フェスティバル"らしく、参加者の方々にも楽しんでいただけたのなら、子ども達の喜びもひとしおだと思います。たくさんの方々にご協力いただいたことに感謝しています。