7月11日(木)、1~5校時にわたり体育委員会主催のスポーツマッチが行われました。
5~9年で学年ごとに1時間ずつがスポーツマッチにあてがわれ、ドッジボールとドッジボールの派生競技「タスケ」でめいっぱい体を動かしました。スピードのあるボールを投げる子、ボールをうまく避ける子、果敢にキャッチする子、パス回しで相手に揺さぶりをかける作戦など、チームスポーツの醍醐味でもある仲間とのコミュニケーションも存分に楽しめたようです。勝っても負けても笑顔いっぱい、ナイスプレーの連続でした。
学期末、「体力向上」「運動に取り組む機会をつくる」と計画されたスポーツマッチ。企画・運営の中心となった体育委員会のスマートな統率力もすばらしかったです。みなさん、おつかれさまでした。
今学期の登校もわずかとなった7月10日、松本警察署の方をお招きし、5・6年生を対象にした非行防止教室を行いました。
万引きや泥棒は、れっきとした犯罪。たとえそれらをしたのが子どもだとしても、深く考えずにとった行動だとしても、罪に問われることがあると教わりました。人のものや学校のものを壊したり、何かに落書きしたりすることは器物損壊罪、直接・間接に関わらず誰かを傷つけるのは傷害罪―など、犯罪行為の事例と量刑にまつわる説明もありました。
「夏休みは、気持ちが大きくなったり緩んだりすることがある。自分も、家族や周りの人も傷つけず、正しく生きてほしい」と話したスクールサポーターの吉田さん。映像教材でも、「一度でも罪を犯すと、周囲の信用を失うなど自分が一番の被害者になる」という話がありました。
社会のルールを守ることは言うまでもありませんが、それに加えて「なぜルールを守らなければいけないのか」ということもしっかり考える1時間になりました。
卓球部
松本会場での団体戦は、男子9名、女子5名が出場。男子は予選リーグを突破し、決勝リーグに進みましたが、15校中9校に与えられる中信大会への切符はつかめませんでした。しかし、7年生(中1)が8戦8勝の活躍で、次につながる結果を得ることができました。
団体戦の翌週は男子8名、女子5名が出場した個人戦。団体戦の悔しさを胸に、9年生は「個人で中信大会へ」と意気込みましたが、勝ち星はあげられず・・・。7年生・丸山くんは年上の選手相手に健闘、ベスト32に入り中信大会に進みました。なお、丸山くんは、松本市ベスト16の選手に2ゲーム先取されるも3ゲーム奪取で逆転勝ちし、2回戦へ。第1シードの選手にストレートで敗れこそしましたが、中1で中信ベスト32は立派な成績です。
他校の選手と闘う中で、「あと1点、あと1ゲーム、あと1試合をどう取りきって勝つか」が、チームや個々の戦績につながってくることを改めて感じました。
9年生はこの大会を最後に引退となりましたが、この部で培った力を持ち味に、様々な局面を乗り越えてほしいです。
(卓球部顧問)
(画像内、赤いユニフォームが才教学園卓球部の選手)
【結果】
2024年度中信地区中学校体育大会
◎6月9日(土)松本会場①団体戦/安曇野市ANCアリーナ
男子 決勝リーグ11位、女子 予選リーグ敗退
◎6月16日(日)松本会場②個人戦/塩尻市ユメックスアリーナ
男子 丸山由真(中1) ベスト32
◎6月30(日) 中信大会個人戦/安曇野市穂高総合体育館
男子 丸山由真(中1) ベスト32
7月2日(火)、交通安全教室を行いました。全校を3グループに分け、登下校時や普段の生活において守るべき交通安全の基礎を教わりました。
自転車安全講習/4年
松本市役所交通部の方は、講話の冒頭で1枚のだまし絵を提示。「なぜそのようなことをするのだろう?」その理由は、「ひとつのことに集中すると、全体の中で見落とすものがある」からだそう。信号機の3色ライトの並び順、歩行者用信号の赤と青はどちらが上か・・・並び方を問われると、正解と不正解は半々くらい。毎日見ているようでも、意外と覚えていないことに驚いた4年生です。 「普段から意識しているかどうかが大事」という話でしたが、どうしてその順番・位置なのかを聞いて納得の表情。帰ってから、ご家庭でそのわけをお聞きになった保護者の方もいらっしゃるのではないかと思います。
話は変わり、昨年、松本で起きた事故について。けがの報告があったものが約800件、物損(けがには至らない)事故は約8200件と、全部で9,000件にのぼり、一日あたり250件の事故が起きていることに! 20歳以下、高校生が多数との話ですが、そもそもこの地域で自転車を利用者するが人が多いことも一因のようです。とはいえ、数年後にはその年齢に到達する4年生は、真剣に耳を傾けていました。
このほか、1~3年生は「交通ルールと道路の安全な渡り方」について、5年生以上は交通ルール全般、安全な歩行や自転車等の利用、保険の話にいたるまで、たくさんの話をしていただきました。
「道路を使うのは自分だけではない。みんながきちんとルールを守れば事故は防げる。急いでいても、いったん"止まる"、しっかり周りを"見る"、安全だといえるまで"待つ"」ことを心がけて」という約束を、しっかり守りたいと思います。
松本市役所交通部と交通安全教育支援センターのみなさん、ありがとうございました。
交通安全教室担当より
自分の身を守るため、そして、周りの人を守るためにも、思いやりの心を持って、今後の交通マナーの向上に努めてほしい。
今回の話の中心、「とまる・みる・まつ」を忘れないこと。歩くとき、自転車に乗るとき、お家の人の車に乗るときも、です!
標識は、その色にもきちんと意味がある
自分の「利き目」はどっちだろう?
6月27日(木)、松本市教頭会教育課程委員会8名の先生方が視察のため来校されました。一行は、まず本校の教頭から学校の概要説明を受け、1~4年生のEE(Everyday English)と、5時間目の授業を参観されました。
EEでは4年生の教室へ。英語・日本語・対象物など担任が示す様々なピクチャーカードを見て生徒が元気に発音するアクテビティや、マーク先生と生徒のやりとりをご覧いただきました。
5時間目は、教頭の案内のもと、1階から5階まで隈なく校舎を廻りました。
9年生は英語Oralの授業。ネパールにいる先生とのiPadを通じた英会話レッスン中でした。また、5年生は焼き窯を使った陶芸作品に向けて、粘土を練っていました。ボールなら直径15センチほどの大きさのかたまりです。空気を抜くために机に勢いよく叩きつけるにぎやかな音が響いていました。
終了後は、教頭が質問に答えつつ、お互いに懇談となりました。
参加された先生方からは、子ども達の授業に臨む様子に高い評価をいただいたほか、3Fを中心としたアートな雰囲気、Ⅱ・Ⅲ期の受検に向けての掲示物等に関心を持たれたようでした。
今回のように、多くの方に才教学園に関心を持っていただき、ご案内できたらと思っています。
この6月に運動部が参加した大会について、顧問の先生方からの報告です。
硬式テニス部
「第51回全国中学生テニス選手権大会(団体戦)」に男子9名で出場。9年生を中心に、5月末の体育祭にかかる活動の間を縫って練習をしてきました。
出場した4校中4位で、目標としていた北信越大会への出場は叶いませんでした。この大会をもって9年生が引退しますが、テニスを通じて得られた体力や精神力が、これからの人生に役立つことを願います。
【結果】第51回全国中学生テニス選手権大会
2024年6月9日(日) 会場:扇子田運動公園(松本市波田)
男子団体4位・予選リーグ敗退
バスケットボール部
中信地区大会へは、男子8名、女子12名で出場しました。目標としていた「一回戦突破」はならず、9年生はこれが最後の試合となりました。7・8年生が多い男子チームは、来年度も同じメンバーを中心に大会出場の予定です。バスケ部の今後の活躍にご期待ください。7月には、卒業生も参加して引退試合を行います。
【結果】
中信地区中学校体育大会
2024年6月8日(土)
女子 会場:大町中学校
①塩尻西部 74 - 20 才教学園
②波田・信明 98 - 7 才教学園
男子 会場:豊科北中学校
①波田 100 - 30 才教学園
②豊科北 104 - 35 才教学園
インターネットの安全利用を呼びかける松本警察署の出張講話が6月12日(水)に行われました。3・4年生が、ネットに関わる被害を未然に防ぐために気を付けなくてはいけないことを、松本警察署の方から教わりました。
今年ももう数回、来校してくださっているスクールサポーターの吉田さんは、「子どもでも犯罪に巻き込まれることはある。学校でこうした話をするのは、みんなや、みんなの周りの人が悲しい思いをしないようにするため。今日の話をしっかり聞いて、心に留めて、自分から危険に近づくことがないように」と、優しく、真剣に生徒に話しかけました。
吉田さんがネット絡みの事件の話をすると、子どもたちからは「こわい」と声が上がりました。例えば、オンラインゲームをし続け、大人になってから重大な犯罪を起こし逮捕されてしまった人がいること。ほかにも、「課金を許してくれなかったから」という理由で、子どもが親に暴力をふるって警察が出動したこと。管内でも同じような事案が起きているといいます。
保護者や周囲の人から「もともとこんな危険な行為をする子じゃなかった」・・・こう言われる若者のこれまでを生活を紐解いてみると、低年齢の内から暴力的なオンラインゲームに触れていたことが分かったそう。もちろん、ゲームが悪いというわけでも、すべてのプレーヤ--が犯罪を起こすわけでもありません。しかし、少しずつでも、成長期の脳に刻まれ続けた危険な情報やストレスが、あるとき犯罪というかたちとなって表に出てしまうことがあるそうです。
「タブレットやスマホの使用、SNS利用に関するルールを守ることが、自分の身を守ることになる」と吉田さん。学校で子どもたちが聞いた話は、ご家庭にも届いていると思います。子どもと大人が一緒に考え、ネット利用が楽しく安全なものであるよう願います。
6月10日に開催した、卒業生による「進路ガイダンス特別編」。
7~9年生対象の "オンライン座談会"で話を聞かせてくれたのは、花村怜海さん(2021年度卒業)と姉の美海さん(2018年度卒業)です。
現在、松本県ケ丘高校探究科に籍を置きながら、文部科学省の制度を活用してオーストラリアの高校に留学中の怜海さん。一方、立命館大学文学部在籍中の美海さんは、同大学のサポートを受けてカナダ留学の経験があります。
中学卒業後の進路は共に県ケ丘高校探究科。中学校課程の生徒たちにとって、まだあまり馴染みがない同科のことや、留学に至った経緯など共通のテーマを盛り込んでのプレゼンでした。
怜海さんは、松本県ケ丘高校探究科について/留学のきっかけと文科省の留学制度『トビタテ!留学JAPAN』/オーストラリアでの生活(ホストファミリー、高校生活など)について話してくれました。
姉の影響に加え、本校での英語Oral(オンライン英語授業)も海外留学を目指す一因となったそうです。そして、「人とふれあう素晴らしさを知ることができた。留学をきっかけに、周囲や物事に対して積極的になれるようになった」と、ホストファミリーとの交流や高校生活を通じて変化した自身についても言及しました。
美海さんからは、留学制度が充実している立命館大学のこと、留学先のブリティッシュ・コロンビア大学についての話題などが。
「中学生の頃の短期留学で、英語をあまり使わず、受け身だったことが悔しくて」と留学を志したそうで、過去の経験への、ある種"リベンジ"として、日本茶をたしなみ交流する「& tea」というサークルを立ち上げたというエピソードを披露。また、「多民族国家のカナダでは、例えば"Where are you from?といった質問はしない方がいい」といった、実生活に基づく知見がうかがえる話が語られました。
1人20分、パワーポイントを用いたお話の後は、質疑応答です。海外留学に興味のある生徒が多く、留学に必要な英語力や費用のことまで、少々踏み込んだ質問もありましたが、2人は誠実かつ具体的に答えてくれました。
最後に校長先生が2人に声を掛け、感謝の思いを伝えました。チャレンジ精神を称賛しつつ、「立派に成長したね」と、かつての教え子の元気な姿がうれしい様子でした。
ガイダンスを聞いた生徒からは、「自分には縁がないと思っていた留学が、ぐっと身近なものになった」、「同じ学校の先輩の活躍は励みになる」、「2人のプレゼン力がすごかった」といった感想が寄せられました。卒業生の口から語られる話は、何事にも変え難い説得力がありました。
怜海さんの申し出により実現した企画ですが、当日は2人とも正規の授業日。下校してすぐ、怜海さんはオーストラリアのホストファミリー宅から、美海さんは京都から、Google Meetを使いリモートでのガイダンスとなりました。
なお、美海さんは来年(令和7年度)、教育実習で才教学園に来ることになっています。そちらも楽しみですね。
怜海さん、美海さん、ありがとうございました。
6月8日(土)、生徒、教職員、保護者全体が関わって「もしも」に備える訓練を行いました。
①不審者対応訓練
学校に無断で入ってきたあやしい人を発見した、と想定したときの行動を確認する訓練。授業に臨んでいる時間か、休み時間か。自分がいる場所はどこか。先生は近くにいるか・・・様々なシチュエーションがありそうです。校内放送で不審者情報が流れると同時に、先生たちは生徒に、「ドアの内カギをかけて!」と声をかけ、廊下から見えないところで待機するように指示。先生たちはさすまたなどを持ち寄り、不審者確保に向かいました。
校内放送で呼びかける教頭の声はいつもより早口で緊張感がありましたが、数分後、あやしい人が確保されたとの放送が流れると、ほっとしたような表情を浮かべた生徒たち。訓練とはいえ、高い当事者意識がそうさせていたのかなと思います。
②シェイクアウト訓練
「まず低く、頭を守り、動かない」・・・地震発生時の初期行動は身についているでしょうか。揺れで自分が倒れる前にできることは何か、重大なケガを防ぐためにどうしたらいいかといった、安全対策のための訓練です。ひょっとしたら、みんなが驚いて騒いでいる中で校内放送の呼びかけも聞こえない、それに、放送設備が使えなくなってしまっているといったことも十分あり得ます。
生徒は机の下にすばやく身を隠し、机の脚をしっかり持って揺れに備えられていましたが、決して大げさではなく、「命を守るために自分ができること」を学ぶ大切な時間となりました。
③地震発生からの引き渡し(引き取り)訓練
有事の際、保護者が到着し生徒を引き渡すまでの教職員の動きと対応の仕方、また、保護者のみなさんには安全に来校、帰宅していただくことを目的に行いました。
待機場所を大きく2か所に分け、先生方は手際よく引き渡し体制を整えていきます。通学が広範囲にわたり、きょうだい関係も多い中、保護者のみなさんは誘導の指示などをしっかり聞いてくださり、スムーズな下校となりました。しかし、災害発生時には、保護者のみなさんにおいても、交通や連絡手段が限られることがあります。単なる「お迎え」ではなく、今回のようにはいかない可能性を視野に、ご家庭でも防災について話し合っていただけたらと思います。
保護者のみなさん、ご協力ありがとうございました。
防犯用のさすまたを手に教室を飛び出す先生