生徒会・体育委員会主催の「スポーツマッチ」が、11月の終わりに行われました。体を動かし体力向上を図ることが目的のひとつです。また、一方で、運動能力に関わらず誰もが楽しめる「ゆるスポーツ」の紹介と体験もテーマに含まれていました。
5年生から9年生まで、学年別に授業1時間分が割り当てられ、生徒たちは気ぜわしい学期末に穏やかな時間を過ごすことができたようです。
今回の企画で紹介されたいくつかの「ゆるスポーツ」の中には、魚のブリを模したぬいぐるみを脇にはさみ、ハンドボールのルールで行う「ハンぎょボール」という競技がありました。
必須アイテムとなる魚は体育委員のお手製、ルールはドッジボール寄りにアレンジして行われました。振りかぶって投げようとするのですが、思うように腕を動かせないため、あらぬ方向にボールが飛んで行ったり、中々人に当てることができなかったりと、苦戦する姿も見られました。時折、速く的確なボールを投げて相手をアウトにできたときには歓声を上げ、みんな笑顔で参加していました。
脇にはさんでいた「魚」がこちら↑
さいころの出目で走る距離が変わるリレー競技。チーム対抗なので、大きい目が出るとちょっと悔しそうに全力疾走。
5年生と7年生を対象とした「薬物乱用防止教室」を12月1日(木)に実施しました。薬剤師の高田弘子先生を講師に迎え、喫煙、飲酒、危険ドラッグ等が体に及ぼす様々な害についてお話しいただきました。
成長期を迎えた頃から10代、20代と若いうちに喫煙や飲酒等を始めてしまうと、それらの依存性・常習性の強さから「なくてはならないもの」になってしまう可能性があります。タバコやお酒のおかげで一定のストレス等から解放されることはあるかもしれませんが、長く続ければ、「脳が縮んで認知機能の低下につながったり、発がんリスクが非常に高くなったりと、いい影響は1つもない」と髙田先生。危険ドラッグや麻薬などについても、興味本位で安易に手を出してしまうと人生が台無しになるということを、丁寧に説いてくださいました。
また、市販の頭痛鎮痛剤や風邪薬も、予防等で服用することが多くなれば、それは「薬物乱用」と位置付けられるそうです。薬が毒になってしまっては本末転倒。用法・容量を守って正しく服用することが大切です。
タバコ、お酒、危険ドラッグなどに自分から近づかず、もし勧められてもためらいなく「No」と断れる人になりましょう。
学校薬剤師の高田先生
3年生から9年生までを対象にした性教育授業がこの11月に行われました。
日にちと時間を分けた講座、各回で講師を務めてくださったのは、助産師の石井美恵子先生です。内容も学年によって異なり、性の多様性、思春期を迎える心とからだのようす、命の大切さなどについて、スライドを交えながらわかりやすくお話いただきました。
石井先生、ありがとうございました。
〈生徒の感想から〉
■2年生のときに「自分の生い立ち」について発表したけれど、それは自分が生まれてからの話でした。命が始まってから、1か月、4か月・・・お母さんのお腹の中にいるときのことは全然知りませんでした。石井先生から、お腹の中でどんな生活をしていたのか、どんな風に食事をしていたのか、1か月でどのくらい大きくなっていたのか、お母さんのどこから産まれてきたのかを教えてもらえてよかったです。(3年生)
■今回の授業を受けて、「感情の波が大きくなる」ことは変なことではないと分かり安心しました。以前に比べ、いざというときに不安になったり足が竦んだりするようになったりと、心が弱くなったと思っていましたが、それは別に弱くなったわけではないと知り、気持ちがとても楽になりました。(7年生)
■デートDVについて教えていただきました。メール系のアプリや日常生活を送る上で、付き合っている・付き合っていないに関わらず、周囲に配慮する必要がある内容だと思いました。交際以前に、家族や友人に対して倫理や道徳に基づいた関わり方を大切にするべきだと思いました。(8年生)
多岐にわたるテーマをわかりやすく説明してくださった石井先生(11月21日、9年生の授業から)
4年生の恒例行事となった「長野県フェスティバル」。社会科の授業を通じ、自分たちが暮らす長野県のことについて学んだ生徒たちが11月19日(土)、保護者と3年生を前に長野県の新しい特産物や観光プランを発表しました。
3~4人のグループで、お客さんを入れ替えながら繰り返し発表に臨んだ4年生。才教ダイアリーでも担任が触れていますが、「自分が紹介したい場所を実際に訪れ、記録となる写真を撮ってくる」というミッションも完遂。現地の風景や、名物を笑顔でほおばる様子などがモニターに映し出されると、「おいしそう!」「ぼくも食べたくなってきた」とうらやましがる3年生の声が聞こえ、なんとも微笑ましい瞬間でした。
また、タブレットで作成したスライド、縄文時代の住居を模したわら葺きのセットなどは渾身の出来映え。保護者のみなさんからは感嘆の声が聞こえました。発表が終わった後、保護者から声をかけられて質問に答えていた生徒もおり、「一方的に伝えて終わり」ではなく、ここが生きたコミュニケーションの場であるのだなということも印象的でした。
タブレットの活用やプレゼンテーションの仕方は随所に工夫がみられ、STEAM教育に関わる学びとして生徒自ら作り上げた「長野県フェスティバル」は、大成功に終わりました。
4年生のみなさん、お疲れ様でした。
保護者のみなさん、ご来場ありがとうございました。
どのブースも活気ある発表
壁新聞もずらり
5年生は、「トヨタ技術産業記念館」の見学、STEAM授業「自動運転の実現」と自動車に関連する学習を進めてきました。
11月17日(木)に行われたトヨタ未来スクールでは、環境と自動車産業の関わりを学ぶことを目的にクイズやゲームで理解を深めました。中でも、子どもたちがひときわ夢中で取り組んでいたのが、iPadを用いて個別に行う「カーアンドエコゲーム」です。自動車会社の経営者として製品開発と環境のバランスを取りながら高利益を目指すものなのですが、このゲームを通じて、環境に配慮した設備投資や投資による電気自動車の開発、車を作る工程で大量にエネルギーを使うことなどを知りました。
「社長」となった生徒たちからは「環境設備と社会貢献がパーフェクトです!」「利益が2000万円になりました!」と報告が相次ぎ、楽しみながら学習することができました。
ご指導いただいたトヨタ自動車のみなさん、ありがとうございました。
来たる3学期のプレゼンテーションコンテストは、学年で扱うテーマが「未来の車」となる予定です。今回の学びをもとに、「国の特徴に合わせた自動車」「SDGs(持続可能な開発目標)に合わせた自動車」「人々の生活をより豊かにする自動車」などワクワクする発表にしてくれることでしょう。
三択クイズもありました
カーアンドエコゲームの真っ最中
6年生がSTEAM授業の一環として11月18日(金)、松本市内にある『道の駅今井恵みの里』へ行きました。目的は、「保存食づくり」のためのリンゴ狩りと、その活動を通じて「食材に対するありがたみ」を学ぶことです。
"駅長"さんから、品種についての説明や収穫の仕方などを丁寧に説明いただいた後は、いよいよリンゴの収穫です。子どもたちは「より良い」リンゴを求めて、正味三十分間、果樹園の中を歩き回りました。
その後に向かったのは、「保存食製作工場」です。工場に近づくにつれ、果実の甘い匂いが濃く漂ってきて、子どもたちの興味関心はぐんぐん高まっていきました。工場の中では、果物が加工される様子を食い入るように見ていました。
今井恵みの里のみなさん、お世話になりありがとうございました。次のステップ、保存食づくりへの挑戦でもご協力いただきますが、よろしくお願いします。
帰校時、自分が収穫した5つのリンゴを宝物のように抱いていた6年生。そのような姿から、「食材に対するありがたみ」を得ることができたように思われます。担任の先生は、今後予定している保存食づくりも見据え、「初の試みなのでうまくいくかどうかは未知数・・・ですが、皆で力を合わせて、良い結果で締めくくりたい」と話していました。
収穫時期を迎えたリンゴ、どれを選んでもおいしそうです。
こちらで作っている商品のひとつ、リンゴのドライチップス
リンゴを手に集合写真(撮影時のみマスクを外しています)
11月3日(木)、18回目の「さいきょう祭」を行いました。
当日は多くの保護者の皆様、ご来賓の方々にご来場いただき、誠にありがとうございました。
昨今の情勢を踏まえながらも、今回は2年ぶりに来賓の方をお招きし、人数制限をしない中での開催としました。このように開催できましたのも、日頃より皆様にご理解ご協力いただいているおかげと、さいきょう祭実行委員ならびに教職員一同、心より御礼申し上げます。
また、キッセイ文化ホールスタッフの皆様、音響/ジューク様、照明/長野三光様、写真撮影/山田様、動画撮影/信州映像舎様には、リハーサル・ゲネプロ・本番と幾日にもわたって生徒たちにプロの技術をご提供いただき本当にありがとうございました。朝早くから来場者の誘導に携わっていただいた保護者会の皆様にも感謝しております。
小松校長の言葉を借りれば、「さいきょう祭は"総合芸術"」。
皆様の目に、今年のさいきょう祭はどのように映ったでしょうか。
昨日10月31日は、本番同様の通し稽古=ゲネプロを行いました。
学校から運んできた楽器や大道具をトラックからおろし、オーケストラピット部分の椅子を外したり、ステージに山台を設置したり、照明のプログラミングをしたりという作業は生徒の集合前から行われています。ホールの使用は10時から、となっていても、開場(8時)直後から先生たちとキッセイ文化ホールスタッフのみなさんの準備は始まっています。もちろん、ゲネプロ後は一旦すべてをもとに戻す、という作業もあります・・・。
2回の会場リハーサルを経てのゲネプロでは、それぞれの演目で子どもたちがまた成長した様子が見て取れました。時間の都合上、当日は他の演目を見ることができない場合もあるので、練習の空き時間を利用してゲネプロのステージ鑑賞をしていた学年もありました。
本番まであと2日。はやる気持ちを抑えつつ、当日の舞台で最大限の表現力を発揮できるようにと、今日も校内では歌声が響いていました。
大ホールの仕込み作業をするスタッフのみなさんと先生たち。照明やバミリをリハーサル開始に間に合うよう準備しています。
衣装を着て他学年の演目を鑑賞中(7年生)
『第九』を再び…!(9年生)
社会科の学習の一環として、小学3年生が農家の方からお話を聞く授業が10月18日に行われました。きゅうりといちごの生産にまつわる仕事の内容、作物を育てるときの工夫や収穫した作物の流通など、たくさんのことを教えていただきました。
きゅうりの栽培では、まず接ぎ木苗について説明がありました。病気に強いかぼちゃの苗(台木)に接がれたきゅうりの苗が、順調に生長していく様子を映像で見た3年生は、「あ、本当だ。下はかぼちゃだ」と思わず声を上げていました。それから、きゅうりを収穫する時に使う便利道具も見せていただきました。二股に分かれた所に刃がついているもので、片手でも短時間で多く収穫することができるそうです。
いちごは、「夏秋いちご」と呼ばれるもので、冬から春先にできるものとは種類が違うとのこと。お話の冒頭、その日の朝に収穫されたいちごを見せていただいたのですが、整然と箱の中に収まったいちごは、まるで宝石のよう。「きれい」「食べたくなっちゃうね」とそわそわする気持ちを隠せません。
一番忙しい収穫期は、午前4時起き。しかし、収穫期とそうでない時とでは、1日のタイムスケジュールがかなり違うらしく、「1年を通して仕事量が平均的になるようにしています」という農家さんの仕事の話を、子ども達は興味深そうに聞いていました。このいちごが卸されるケーキ屋さんの名前を知っている子もいて、自分達の生活とのつながりを感じているようでした。
あっという間に1時間が経ち、まだまだ質問をしたい様子でしたが、授業は終了。たくさんのメモを誇らしげに見せながら、「いろいろなことがよく分かったよ」とうれしそうに言ってきた子もいました。
農業に従事されている方から直接お話を聞き、子ども達は普段の授業だけでは味わえないより深い学習をすることができました。
きゅうり栽培の説明に興味津々
いちごの摘花など、具体的なことまでわかりやすいお話でした
とれたてのいちご「いいにおいがする!」