11月3日(木)、18回目の「さいきょう祭」を行いました。
当日は多くの保護者の皆様、ご来賓の方々にご来場いただき、誠にありがとうございました。
昨今の情勢を踏まえながらも、今回は2年ぶりに来賓の方をお招きし、人数制限をしない中での開催としました。このように開催できましたのも、日頃より皆様にご理解ご協力いただいているおかげと、さいきょう祭実行委員ならびに教職員一同、心より御礼申し上げます。
また、キッセイ文化ホールスタッフの皆様、音響/ジューク様、照明/長野三光様、写真撮影/山田様、動画撮影/信州映像舎様には、リハーサル・ゲネプロ・本番と幾日にもわたって生徒たちにプロの技術をご提供いただき本当にありがとうございました。朝早くから来場者の誘導に携わっていただいた保護者会の皆様にも感謝しております。
小松校長の言葉を借りれば、「さいきょう祭は"総合芸術"」。
皆様の目に、今年のさいきょう祭はどのように映ったでしょうか。
昨日10月31日は、本番同様の通し稽古=ゲネプロを行いました。
学校から運んできた楽器や大道具をトラックからおろし、オーケストラピット部分の椅子を外したり、ステージに山台を設置したり、照明のプログラミングをしたりという作業は生徒の集合前から行われています。ホールの使用は10時から、となっていても、開場(8時)直後から先生たちとキッセイ文化ホールスタッフのみなさんの準備は始まっています。もちろん、ゲネプロ後は一旦すべてをもとに戻す、という作業もあります・・・。
2回の会場リハーサルを経てのゲネプロでは、それぞれの演目で子どもたちがまた成長した様子が見て取れました。時間の都合上、当日は他の演目を見ることができない場合もあるので、練習の空き時間を利用してゲネプロのステージ鑑賞をしていた学年もありました。
本番まであと2日。はやる気持ちを抑えつつ、当日の舞台で最大限の表現力を発揮できるようにと、今日も校内では歌声が響いていました。
大ホールの仕込み作業をするスタッフのみなさんと先生たち。照明やバミリをリハーサル開始に間に合うよう準備しています。
衣装を着て他学年の演目を鑑賞中(7年生)
『第九』を再び…!(9年生)
社会科の学習の一環として、小学3年生が農家の方からお話を聞く授業が10月18日に行われました。きゅうりといちごの生産にまつわる仕事の内容、作物を育てるときの工夫や収穫した作物の流通など、たくさんのことを教えていただきました。
きゅうりの栽培では、まず接ぎ木苗について説明がありました。病気に強いかぼちゃの苗(台木)に接がれたきゅうりの苗が、順調に生長していく様子を映像で見た3年生は、「あ、本当だ。下はかぼちゃだ」と思わず声を上げていました。それから、きゅうりを収穫する時に使う便利道具も見せていただきました。二股に分かれた所に刃がついているもので、片手でも短時間で多く収穫することができるそうです。
いちごは、「夏秋いちご」と呼ばれるもので、冬から春先にできるものとは種類が違うとのこと。お話の冒頭、その日の朝に収穫されたいちごを見せていただいたのですが、整然と箱の中に収まったいちごは、まるで宝石のよう。「きれい」「食べたくなっちゃうね」とそわそわする気持ちを隠せません。
一番忙しい収穫期は、午前4時起き。しかし、収穫期とそうでない時とでは、1日のタイムスケジュールがかなり違うらしく、「1年を通して仕事量が平均的になるようにしています」という農家さんの仕事の話を、子ども達は興味深そうに聞いていました。このいちごが卸されるケーキ屋さんの名前を知っている子もいて、自分達の生活とのつながりを感じているようでした。
あっという間に1時間が経ち、まだまだ質問をしたい様子でしたが、授業は終了。たくさんのメモを誇らしげに見せながら、「いろいろなことがよく分かったよ」とうれしそうに言ってきた子もいました。
農業に従事されている方から直接お話を聞き、子ども達は普段の授業だけでは味わえないより深い学習をすることができました。
きゅうり栽培の説明に興味津々
いちごの摘花など、具体的なことまでわかりやすいお話でした
とれたてのいちご「いいにおいがする!」
令和4年度第1回日本語検定を受け認定者となった本校の生徒3名が、個人表彰を受賞しました。1~7級の認定者の中から成績優秀者に贈られるもので、3人はいずれも7級を受検し、得点率100%という結果で読売新聞社賞最優秀賞をいただきました。
10月18日(火)には伝達式が行われ、教頭と担任が見守る中、校長から賞状を手渡された3人は、「少し緊張しました」と言いつつも朗らかな笑顔。校長は「みなさんが大人になり、自分の夢をかなえたりいろんな人とコミュニケーションをとったりする上で、日本語はとても大切な言語。これからもさらに上を目指し頑張って」と励ましの言葉をかけました。
賞状と共に贈られた盾に、布施谷さんは「勉強机の上に飾ろうかな」と照れたように話していました。
【令和4年度第1回日本語検定】
個人表彰
読売新聞社賞 7級 最優秀賞 3名
久保田陽佳(小3)
布施谷碧衣(小3)
熊谷誠之輔(小2)
みなさん、おめでとうございます。
(写真:前列左から)熊谷くん、久保田さん、布施谷さん ※撮影時のみマスクを外しています
第18回 さいきょう祭
スローガン つ な ぐ
今年も各学年、合唱部、吹奏楽部の演目のみの開催ですが、子ども達は様々な制約がある中で、最高の舞台にしようと練習に励んでおります。
今年度は来場制限を行いませんが、各ご家庭で感染予防対策を行っていただくようお願いいたします。
今回のさいきょう祭も子ども達にとってより良い成長の機会になることを願っております。
日時:令和4年11月3日(祝)
開場: 9:30
開演:10:00
場所:キッセイ文化ホール(大ホール)
演目順については、PDFファイル(第18回 さいきょう祭プログラム(簡易版))をご参照ください。
ご来場の皆様へ ―お願いとご注意―
<駐車場の利用について>
◆当日、総合体育館で「松本市民体操祭(2000人規模)」が開催されます。
P2駐車場(体育館西側)は体操祭の参加者のみ駐車可能となりますので、さいきょう祭の来場者はP1駐車場(体育館南側 約300台)もしくは、近くのコインパーキング等をご利用ください。P1駐車場の入り口では、関係者であることの証明として、係員が立っている場合は、さいきょう祭チケットを必ず提示してください。(P2駐車場は体操祭の駐車許可証がないと入れません。また、詰めて駐車されるそうなので、16:30頃までは車を出すことができません。ご迷惑をかけないよう絶対にP2駐車場への駐車はお控えくださいますようお願いいたします。)
<感染予防対策について>
ご来場の皆様におかれましては、通常の感染症対策と同様に、新型コロナウイルス感染拡大予防の趣旨をご理解いただき、以下のことについてご協力のほどお願いいたします。
さいきょう祭の成功に向け、生徒およびご家族、ご来場予定の皆様には体調管理に努めていただきますようお願いいたします。
◆入場にはチケット(無料)が必要です。
◆入場時にチケットと所定の「健康チェックカード」をご提出いただきます。
◆マスクの着用(咳エチケット)、手洗い、手指消毒など、ご自身での感染予防対策をお願いいたします。
◆会場内の数箇所に消毒液を設置しますのでご利用ください。
◆万が一、発熱・咳などの症状がある場合、体調にご不安のある方は、くれぐれもご無理なさらないようお願いいたします。発熱や体調が優れない方のご入場をお断りする場合がございますので、予めご了承ください。なお、会場内で気分が悪くなった場合は、速やかに近くの教職員までお申し出ください。
◆ご来場の皆様、会場スタッフ、業者の方、生徒・教職員への感染防止を考慮し、教職員は基本的にマスクを着用して対応いたします。
ご不明な点は学校(電話0263-58-0311)までお問い合わせください。
皆様のご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
第18回 さいきょう祭ポスター
10月14日(金)、第18回さいきょう祭の校内リハーサルがあり、演目のタイム計測、照明台本やここまでの進度確認が行われました。どのクラスも一生懸命練習しているようです。
終日立ち会った校長先生は、「成功の予感しかしません」とのこと。
昇降口近くのカウントダウンボードは、「本番まで20日」を示しています(14日現在)。
11月3日まで、よりよい演目を目指して練習が続けられます。
校内リハーサルのようす
今年のテーマ「つなぐ」を発表する実行委員(7月に撮影)
練習風景が写真で綴られるカウントダウンボード
防災学習2日目。身近にあるものや自分たちで動かせるものを使って体育館で「避難所づくり」を行いました。
・プライバシーを守るための工夫
・共同スペースを利用するときのルールとその周知
・館内の動線の確保
・小さな子どもとその保護者、高齢の方、特別な配慮が必要な方など、皆が安心して過ごせる場所であること
「○○だったらいいのになぁ」「○○みたいになっていると便利」といった理想をかたちにしていった6年生。
避難所が完成した後、宮崎さんからは、「今日のみなさんのようにてきぱき動く人達は、周りを明るく元気にするし、日常に戻るまでの大きな原動力になります。困りごとを少しでも解消しようと知恵を出し合った今回の活動をきっかけに、普段から思いやりの気持ちを大切にしてください。」と講評をいただきました。
地震災害や気象災害、それらが引き起こす様々な被害への備えについてしっかり考える機会をくださったIVUSAの皆さん、ありがとうございました。
◆生徒の感想◆
(避難所づくり)
●高齢者がいることを想定して、必要最低限のものを置いて空間を広く使い、その場にあるもので作った手すりを取り付けました。先生たちから『日常に近く過ごしやすそう』と言ってもらえて嬉しかったです。
●「誰もが使いやすいように」「どうしたら気持ちのよい環境になるか」を考えました。共同のゴミ捨て場を作りルールを書いた紙を貼りましたが、IVUSAの方から「目の不自由な方がいたら?」と聞かれたので、みんなで考えてルールを読み上げる音声を流すようにしました。
●3時間(授業で確保した時間)でできるか心配でしたが、意見の衝突もなく、最後まで協力し合うことができました。
◆6学年主任から◆
今年の6年学年STEAMは、「未来の『命』を救え!~才教レスキュー隊~」と題し、防災・減災をテーマとして「災害に直面したとき、自分は何ができるのか」を探究する学習を行っています。
IVUSAの皆さんと協同して避難所づくりに取り組んだこの体験は、必ず今後の糧となります。今年度の学びはもちろん、これからの生活に生かせるよう邁進していくつもりです。
ダンボールベッドの上にマットを乗せ、支柱カバーを枕代わりに。
ダンボール端材でスリッパを作る生徒も。
6年生が作った避難所に、「居心地がいい」と4年生。
9月30日、10月1日の2日にわたり、6年生が防災・減災学習ワークショップを行いました。講師は、IVUSA(NPO法人国際ボランティア学生協会・東京)理事の宮崎猛志先生と、協会に所属する学生9名の皆さんです。
初日、まずは防災・減災についてのレクチャーがありました。自然災害のこと、もしそうした災害が起きたときに被害を少しでも減らすための取り組み「減災アクション」のことなどについて宮崎先生のお話から理解を深めました。また、ボランティアは決して難しいことではなく、例えば小さな子どもと遊んであげることや、家で日常的にしているお手伝いのようなことも、立派なボランティア活動になるということを教えていただきました。
午後の授業は、2日目の「避難所づくり」の準備に充てられました。様々な事情を抱えた人が集まってくる避難所には何が必要か、どのような設備があればみんなが快適に利用できるかなど、考慮すべきことがたくさんあります。混乱の中で、今の自分たちでもできることは何か、アイデアを出し合いました。
◆生徒の感想◆
(宮崎先生の講話を聴いて)
●一番印象に残ったのは、「自分達にもできることがある」ということです。災害が起こり前にできる限りの備えをして、もしものときは誰かの相談にのったりプラスになるような声がけをしたり、私にできることをしようと思います。
●ボランティア活動=人助けや災害支援と、遠いものだと思っていましたが、宮崎先生の話を聞いて、ボランティアが身近なものになりました。大変なこともたくさんあると思いますが、困っている人を見たらためらわずに助けたいと思います。
(避難所設営の話し合いから)
●IVUSAの皆さんが私たちの発言や会話をちゃんと聞いて、それをふまえて質問や意見を出してくださったので、みんなの思いや考えがすべて詰まった避難所づくりができました。本当の現場で体験して分かった不便さなどを話していただいたことで「ここを直せばいい」と気づき、人の意見を取り入れることの大切さが改めてわかりました。
●活動時、班に入って下さった学生の方がとてもやさしく接してくれ、笑顔の力を実感しました。
災害とボランティア活動について話す宮崎先生
IVUSAのみなさんにアドバイスをもらいながら話し合う6年生