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インタビュー

卒業生 インタビュー2024

「世のため人のため」の精神を胸に世界の平和や安寧に貢献したい

令和2年度卒業 東京大学 教養学部 文科三類

才教では、あいさつや掃除など基本的なことを当たり前にすることを学びました。「凡事徹底」と言われ、当時は面倒だと思うこともありましたが、労を惜しまない精神が自然と身に付き、あいさつは相手との心が近づくきっかけとなっています。また、チャレンジ精神も才教の指針の一つです。私も8年次に新聞社主催の学生記者海外派遣に参加したり、舞台の全体統括など多くの挑戦を通じて、自ら踏み出す一歩が選択肢を増やすということを学びました。
在学中、思い出深いのは9年次のさいきょう祭で歌った谷川俊太郎作詞の「春に」という合唱曲です。複雑な思春期の気持ちを描いた歌詞に共感を覚え、指揮者に立候補しました。込められた意味を考えながら学年全員で努力を重ね、当日は客席からの大きな拍手に胸が震えました。コロナ禍で苦労した1年だったこともあり、9年間の集大成となった大切な思い出です。
大学では昭和の戦史を学びたいと考えています。その分野の権威といわれる先生がいることも同学を目指すきっかけの一つになりました。また、1・2年で一般教養を横断的に学べることも東大の魅力です。興味の幅を広げ、将来は記者・ジャーナリストとして世界で困窮する人々の声を発信したいと考えています。報道の力を信じ、才教で学んだ「世のため人のため」の精神のもと、世界の平和や安寧に貢献できる仕事をしたいと心に決めています。

卒業生 インタビュー2024

自分を成長させてくれた素晴らしき出会いと挑戦できる環境

令和2年度卒業 慶應義塾大学 法学部 法律学科

才教学園では目標であり尊敬できる多くの先輩方との出会いがありました。9学年が一つの校舎で学ぶ環境は珍しく、私は日常的に年の離れた先輩とすれ違うことができる学び舎が大好きでした。首都圏の高校に進学したのも、親しくしていただいた先輩のアドバイスがあったからです。今もその繋がりは続いており、素敵な縁をくれた才教学園には感謝の気持ちでいっぱいです。
在学中は副生徒会長、体育祭実行委員長、さいきょう祭副実行委員長、吹奏楽部部長など多くの責任ある役割を担いました。はじめは良く言えばがむしゃらに、悪く言えば独りよがりなリーダーが「真のリーダー像」であると勘違いし、一人で抱え込んで空回りしてしまう場面もありました。しかし経験を重ねるうちに集団の中でどう動くべきかを客観的に捉える力が身についたと感じています。失敗しても再びチャレンジできる温かな環境のおかげで人間的にも大きく成長できました。
大学では国際刑事法について学び、世界の平和に国際法や条約の研究から携わっていきたいです。どのような仕事に就きたいかは決まっていませんが、才教時代にスピーチをする機会に恵まれ、言葉を伝えることの難しさと同時に楽しさも知ったため、伝えることを仕事にできたら幸せだなとも考えています。仕事に限らず、将来は才教学園の教えでもある「世のため、人のため」に動き、世の中に良い影響を与えることのできる人間でありたいです。

卒業生 インタビュー2024

才教で育まれた人間力を武器に自分にしかできない挑戦を

令和2年度卒業 慶應義塾大学 理工学部 学門B

在学中、深く思い出に残っているのはプレゼンテーションコンテストとさいきょう祭です。コンテストでは小学4、5、6年生で本選へ勝ち抜き、小道具やPowerPointのスライドに趣向をこらして、観客を楽しませること、人に物事を伝えるとは何たるかなど社会に必須の能力を小学生のうちから磨きました。またさいきょう祭では8年次の「美女と野獣」で仲間と舞台を創りあげる喜びを味わい、9年次は生徒会長として、コロナ禍での学園祭をいかに魅力あるものにできるか話し合った事を鮮明に記憶しています。
才教学園ではリーダーシップとプレゼン力、何事にも「全力で楽しむ」というメンタリティが身に付きました。レベルの高い仲間と切磋琢磨し、自分の本質が形成されたのは才教学園時代であると感じています。
大学では人工知能、CG、VRを学び、社会の根底にある先端技術を習得したいと考えています。同時に広い教養や語学力も身に付け、将来は既成の枠組みにとどまらない視点から、すべての人が便利に楽しく暮らす助けになるような事業を立ち上げたいと考えています。
「自分らしい、自分にしかできないことで社会を変えたい」。そう考えることの素晴らしさを教えてくれたのは学園での9年間があったからこそ。また、9年間を共に過ごした仲間とは深い絆があり、再会すると家族のような安心感があります。このようなかけがえのない仲間との出会いも私の財産です。

卒業生 インタビュー2024

才教だからこそ身についた 志を曲げず貫徹する精神

令和元年度卒業 名古屋大学 医学部 医学科

才教学園での一番の思い出は、個性や才能あふれる友人たちとの交流です。私は中学2年生からの転入であったにもかかわらず、生涯にわたる親友や仲間ができたと考えています。ドイツ語で仲間たちとベートーベンの「歓喜の歌」(第九)を歌ったことも、強く印象に残る一生の思い出です。
才教学園には「才教の心得」という高潔で明確なビジョンがあり、気高い志と自らの芯をもった人が多くいます。その環境に身を置いていたからこそ、私も自身の志を持ち、それを曲げず貫徹する精神が身についたと考えています。また、先生方も自らの芯を持っており、勉強だけでなく日常の中でも多くのことを学ばせていただきました。例えば、先生が誰よりも楽しく授業をしている姿は、当然のことではありますが「仕事は楽しんで行うものだ」ということを教えてくれました。その姿は今も心に刻まれ、私自身に大きな影響を与えてくれています。
才教学園での学びや仲間からの刺激のおかげで、県外の高校を受験する勇気が得られ、さらにレベルの高い環境の中でも屈することなく立ち向かい、大学受験を突破することができたと考えています。大学では、領域にとらわれず興味の赴くまま教養を深めると同時に、研究員としての道も視野に入れながら専門となる医学を追究していきたいと考えています。そして将来は、社会における自身の意義を見つけ、能力と照らし合わせながら社会に貢献していきたいです。

卒業生 インタビュー2024

それぞれの夢に向かい、さらなる高みを目指して

左から
令和元年度卒業 松本深志高等学校卒 信州大学 医学部医学科
令和元年度卒業 松本深志高等学校卒 信州大学 医学部医学科
令和元年度卒業 松本深志高等学校卒 一橋大学 社会学部

─才教学園在学中、一番思い出に残っていることは何ですか?

横水)9年次の修学旅行です。オーストラリアで、一人ずつ各家庭に泊まらせてもらうホームステイを経験しました。姉妹校であるパークトン小との交流も印象的でした。

前島)私も横水さんと同じオーストラリアへの旅行です。緊張してうまく英語も話せずいましたが、最終日に「あなたはちゃんと英語を聞き取れているから自信を持って」と声をかけていただき「もっと積極的になっていいんだ」と前向きな気持ちになれました。

赤澤)私はさいきょう祭です。毎年、合唱でピアノ伴奏を担当してきましたが、9年次に歌った「第九」は特に思い出深いです。中学3学年全員の歌声を支える伴奏ができるか不安でしたが、壮大な合唱とピアノが調和し、なにものにも代え難い達成感がありました。

─才教学園で身についたことは何ですか?

横水)あいさつを当たり前にする姿勢です。大人になっても必要なマナーを幼いころから育んでいただけたことに感謝しています。また、勉強に対する姿勢や好奇心は才教で得られたものです。恵まれた環境で学び、勉強が好きという気持ちがあるため今も前向きに多くのことを吸収できています

前島)少人数のため頑張っている仲間の姿を自然と目にする機会が多く、切磋琢磨する中で勉強する習慣が身につきました。先生からも「良い成績を取るためではなく将来世のために働いて生きていく。そのために今勉学に励むのだ」と教えていただき、いまその言葉の意味を痛感しています。

赤澤)私も努力を続ける姿勢が身につきました。勉強はもちろん日常生活でも常に自分を高めるために努力が続けられるようになりました。これは人生を理想に近づけていくためにも非常に重要な力だと感じています。

─今春入学する大学ではどのようなことを学びたいですか?

前島)信大では長野県の地域医療について深く学ぶことができます。高齢化が進む社会の中で、どのような形の地域医療が望ましいのか考えていきたいです。

横水)地域医療はこれから大きな課題だよね。私も医学を中心に学びつつ、文化や宗教、言語学などの知識も習得していきたいです。

赤澤)哲学に興味はありますが、今は一つに絞るというよりさまざまな学問に興味がある段階のため幅広く学べる社会学部を選びました。多くの分野を学び世界を広げたいです。

─将来の夢や自身の将来像を教えてください。

前島)人が生きる上で重要な「心身共に健康であること」をサポートし、患者さんが前向きに自分らしく生きることのできる医療を提供できる医師を目指します。

横水)患者さんに優しく、一人でも多くの人々を救うことができる医師になりたい。海外で働くことも視野に入れていて、その際は才教で培った経験も生かしていきたいです。

赤澤)大学での学びを通じて研究対象を見つけ、学びを深めるために大学院へ進みたいです。自身が夢中になれる研究対象を見つけ、最終的には教授として教鞭をとることが夢です。