才教だから身についた 物事に立ち向かう力
平成29年度卒業 慶應義塾大学 環境情報学部
7年間通った才教には、あふれるほどの思い出があります。最も印象深いことは、9年生の時の「さいきょう祭」でピアノの伴奏役に抜擢されたことです。「ハレルヤ」と全校合唱の曲を、私のピアノ伴奏で披露しました。
この体験での達成感が私にもたらしたものは、「自分の力で、みんなの役に立つことができたという喜び」です。同時に"逃げない力"が身についたと自負しています。私はもともと引っ込み思案な性格で、人前で話すことが苦手でした。体育祭の応援練習など大きな声でやらなければならないことに、苦しさを感じた時もありました。でも仲間や先生方、周りで見守り、育ててくれる人がいるという才教の環境が力となって、立ち向かうことができたのです。
大学は、第一志望に入学することができました。文系・理系の両方で学べる学部を選びました。ここで様々な人と出会って、もっと視野を広げたい。将来は、才教で確かなものにした「人のためになりたい」という目標を持って、自分が望まれている分野で、私の能力が最も発揮できる道を見つけようと考えています。
殻を打ち破り表現する 本気を引き出す才教
平成28年度卒業 東北大学 工学部 建築・社会環境工学科
才教では年間を通して多くの活動があり、それぞれの役割を果たしていくことで自信を得ました。私は9年生の「さいきょう祭」で指揮者の役割を担ったことが、一番深く心に刻まれています。前年に先輩のリーダーシップをとる姿を見て、その積極性に憧れ立候補しました。ラストチャンスであり、思い出に残るだろうと思ったのです。
やってみると、歌声を揃えることの苦労がありました。歌声だけでなく、皆が向かう気持ちを一つの方向にまとめていくことが難しかったのですが、最後に成果を発表できました。皆の前に出て全員に届くように話をし、時には聴き、また、相手のことを思いやり、自分が言われたら嫌だなと思うことは言わないようにするなど、対話の経験が自分の成長に繋がったと思います。
才教学園小学校への入学を希望したのは「才教なら周りのみんなと切磋琢磨して行ける環境がある」と感じたからです。大学を選ぶにあたり、学力はもとより、「大学へ進学する際のやる気」や「優れた能力」をより深くはかる、様々な入試方式をとっている東北大学を志望し、入学しました。
大学では建築土木を学び、震災をはじめとする災害時や緊急時の暮らしの研究や、都市で生活するストレスの研究などから、より良い環境を創っていく仕事に携わりたいと考えています。
才教で挨拶の重みを体得 将来は県政に携わる道へ
平成29年度卒業 早稲田大学 政治経済学部 政治学科
才教で学んで自身の財産になったことは、挨拶の重要性です。挨拶は人との会話の前に必ず行い、触れ合う第一声。コミュニケーションの始まりでもあり、互いの印象が決まる大切なものです。
9年生の「さいきょう祭」開会式では私がオープニングの挨拶を行いました。全校生徒や先生方の前で、荘厳な雰囲気の中、真っ暗な中でピンスポットを浴びて「Power of smiles ~つなげよう!みんなの心へ~」というスローガンを発表しました。
挨拶に重きを置く才教には、挨拶週間や挨拶強化期間があります。ロビーに並んで登校した仲間に挨拶をすると、互いに気持ちよく一日を始めることができることを学びました。生徒会三役としても、心を込めた挨拶で全校に呼び掛けることができました。
このたび、高校2年の時に初めて足を踏み入れ、一目ぼれした早稲田大学に入学できました。これは、才教学園に目標を具体的に定められる仕組みがあり、頑張れたから。日々学力をアップデートでき、学年総合3位の結果を出せました。特に政治学、またそれに関連する経済学や数学などの幅広い学問を修め、将来へのアドバンテージにしたいです。そして見据えている将来像は、自分が長野県政に携わること。生まれ育った長野への、ゆるぎない思いがあるのです。
楽しい体験の中に成果 人のために協力すること
平成28年度卒業 東京藝術大学 美術学部 先端芸術表現学科
才教の仲間は、皆とにかく個性的です。サッカーなどスポーツが得意な仲間は「大会に出てこのチームに勝ったよ」など、自分の知らない世界を広げてくれました。また、バイオリンが弾けたり、自分の知らない音楽を教えてくれたりする友人の、様々な世界を垣間見ることができて、とにかく楽しく刺激的でした。
才教で培った表現する力、協力して作り上げることの面白さを土台に、大学ではバンドでの音楽活動を深めたり、美術の世界をさらに広めていきたいと考えています。
才教で過ごした9年間の様々な体験、そのすべてが印象深く、多くのことを学びました。8年生の「さいきょう祭」では、BGMのギターを弾きました。この経験で、人に向けて演奏することの楽しさを知りました。この年、大道具・小道具を作るリーダーも任され、皆で協力して階段や動物の柵などをダンボールで作り、経験値となりました。
9年生の時には、5年生から8年生の演奏のために、楽器を用意する役割を担いました。カスタネットからグランドピアノ、それまで触ったことのない楽器まで、計画的に一つ一つ配置を考え、組み立てるなどして用意するのです。20人ほどの生徒が一丸となって行うことができた充実の瞬間でした。大きな目標に向かって、皆で協力して作り上げて行くことは、自分の糧となっています。