4月9日(土)、生徒会主催のオリエンテーションがあり、第Ⅱ期に進級した5年生に向けて、委員会と部活動の紹介が行われました。新型コロナウイルスの感染対策として、オリエンテーションはGoogleMeetを活用して実施され、直接発表を行う9年生や一部の部員を除いた5年生以上の生徒は、各教室で動画を視聴するかたちで参加しました。
どの発表も、5年生への働きかけとしてわかりやすさと創意工夫にあふれていました。
5年生を代表して、内山雄介くんは「委員会では学校や人の役に立てるように、また、部活では自分に合うものを見つけ全力で取り組みたい。初めてのことに戸惑う場面があると思うけれど、頼りになる先輩方についていきたい」と挨拶。
6年生から9年生にとっては、各委員会の目標や取り組み方について再認識する場でもありました。Ⅱ・Ⅲ期生には、自分が生徒会組織の一員であることを自覚するとともに、興味のある部活動においてもたくさんの経験をして活躍することを期待しています。
委員会紹介(上:報道委員会、下:衛生委員会)
部活動紹介(上:美術部、下:競技かるた部)
5年生代表者挨拶(上)、教室参加のⅡ期生(下)
4月8日(金)、始業式と日を同じくして進級式が行われ、5年生は「Ⅱ期生」、9年生は「Ⅲ期生」としてのスタートをきりました。
時間を分けて行われたそれぞれの式で、小松校長は笑顔で進級を祝い、生徒への大きな期待を寄せる式辞を述べました。
9年生は、『最上級生の証』となる青いネクタイを校長から授与されました。生徒を代表し、滝澤勇輝くんは「進級式という場をご用意いただきありがとうございます。才教学園のⅢ期生として、青いネクタイをすることに誇りを持ち、後輩たちの見本となるよう心がけて行動します」と宣言。
真新しい制服を着た5年生からは、百瀬ひよりさんと奥原暉子さんの2名が挨拶。「憧れだった先輩方に近づけた嬉しさと、Ⅰ期生の頃より責任ある行動をとらなければと強く感じている。いろいろなことに挑戦し、新たな可能性を見つけたい(百瀬さん)」、「この4年間で、私たちは協力し合い、最後まで諦めずやり通せるように成長してきた。Ⅱ期生となった今からは自立を意識し、先生に頼り過ぎずに自分たちでできることをやっていきたい(奥原さん)」と、Ⅱ期生として目指す姿や理想や自身の決意を朗々と発表しました。
Ⅱ期生の進級式は、従来保護者の皆さんにご参加いただいていた経緯から動画撮影も行い、YouTubeでの配信(期間限定)としました。
凛とした顔つきで式に臨む9年生
青いネクタイをつけて記念撮影(9年生)
Ⅱ期生(5年生)の進級式。配信の最後は保護者の皆さんに笑顔で手を振りました。
4月7日(木)、令和4年度入学式を行いました。今年も新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、規模を縮小しての開催です。
保護者の皆さんと教職員に見守られ、新入生は晴れ晴れとした顔で式に臨みました。
小松校長は式で、「才教生が追い求め、理想とするのは、"学ぶ喜びを知る人・気高い志を抱く人・未来を共創する人"。貪欲に、謙虚に、色々なことに興味関心を持って学び続ければ、その学びは皆さんの将来の夢を叶えてくれる大きな力なるはずです。そして、いずれは世の中の幸せのため、人の笑顔のために、自分の才能や可能性をどう役立てればよいかを考えられる人に成長してください」と激励。
新入生代表挨拶を務めた安永理人くん(1年)は、体育祭で活躍する姉の姿を見て自分も早く通いたいと思うようになったといい、「将来は宇宙ステーションを作り、そこでする実験をたくさんの人に見てもらいたい。そのためには勉強を頑張り、友達もたくさん作って体を動かしたり読書をしたりしたい」と学校生活への抱負を話しました。
内山文楓さん(9年)は、「私たち在校生は、皆さんの入学を心待ちにしていました」と歓迎の言葉を述べ、「挑戦し、学び、考えることの繰り返しが私たちを強くします。挑戦できる環境がある才教学園で、三大行事に一生懸命取り組むこと、仲間と協力することを大切にしてほしい」と優しく呼びかけました。
新入生のみなさん、あらためまして、入学おめでとうございます。
また、新入生へのあたたかいメッセージをお寄せくださった皆様、お祝いのお花を届けてくださった関係各社の皆様、舞台に素敵ないけばなをお贈りくださった草月流草月会「アトリエ里楓」の皆様をはじめ、心をお寄せくださった皆様に感謝いたします。
先生からリボンをつけてもらう新入生
新入生と在校生の代表者による挨拶
式後、クラスごとの記念撮影
卒業式式辞では、小松校長が「芽吹き始めたばかりの志をどのように成長させるかは、今後の皆さんの生き様にかかっています。様々な制約の中で、より充実した学校生活のために創意工夫を重ね困難を乗り越えた経験は、皆さんの大きな財産であり、人生を切り拓く原動力となるはず。才教生としての自信と誇りを持ち、新たな風を肌に受け、明日へ向かって、未来に向かってください。」と述べました。
在校生代表送辞は滝澤勇輝くん(8年)。「体育祭での先輩方の前向きで真剣な眼差しが、私を含め、どれほどの後輩を奮い立たせたでしょう。熱い魂のぶつかり合いを間近に感じたタイヤ取り。勝負の後、互いを慮った笑顔は、まるで逆境に咲く花のようでした。『していることは違っても、ひとつひとつの行動全てが成功につながる』と教えてくれた先輩方には、感謝でいっぱいです。どんなに遠いところにいても、才教学園という大きな空を思い出してください。先輩方が高い志を持ち、輝き続けることを祈念します。」と挨拶。
卒業生代表答辞では坪根 龍惺くん(9年)が登壇。「新型コロナウイルスは私達の学校生活から様々なものを奪いましたが、今までよりも感謝について考えるきっかけとなった」と、学校生活を支えてくれた全ての方への感謝と卒業の日を迎えられた幸せを吐露し、「それぞれの道を歩み始める私たちは、必死に勉強し、もがき、自分達の『正解』を探します。そしていつか、見つかったそれぞれの『正解』と共に、また集まることができれば嬉しいです。今日ここに全員は揃っていませんが、在校生の皆さんが才教学園をもっと素晴らしいものにしてくれると期待しています。」と述べました。
※この9学年にとって最後となった本年度のさいきょう祭で、RADWIMPSの『正解』を合唱しました。
卒業証書授与
卒業生代表答辞
保護者と教職員の拍手に送られる9年生、最後の記念撮影。
3月16日(水)、まつもと市民芸術館において令和3年度中学校卒業証書授与式・小学校課程修了式を行いました。
卒業生、修了生のみなさん、おめでとうございました。
感染症対策として、今年も卒業生、修了生と保護者および教職員が参加というかたちをとりました。
子ども達を支え、励ましてくださった保護者の皆様、日頃より本校の活動にご理解ご協力くださる皆様方に、心からの敬意を表し、ここに感謝申し上げます。
修了生を代表し、松井 那奈さん(6年)は本年度のさいきょう祭を振り返り、「憧れだったミュージカル。必要な衣装や道具は自分達で考え準備をし、セリフやダンスの案を出し合い、たくさん話し合い、長い時間をかけてみんなで作り上げました。私は、演出係長という大役を任され、プレッシャーに押し潰されそうになったときもありましたが、悩んでいたときに練習に付き合ってくれた仲間がいたから乗り越えられたと思います。考えや想いがぶつかったこともありましたが、本番に向かうときは、みんな同じ方向を向いていたと感じています。」と述べました。
②へつづく
校長から小学校課程修了証書を受け取る6年生
修了生代表者による「感謝の言葉」
生徒会が主催する『9年生を送る会』が3月14日(月)に行われ、5年生以上が参加しました。
各学年や応援委員会からの動画メッセージやこれまでの学校生活を振り替えるムービーが流れ、9年生はその1シーン1シーンに顔をほころばせながら視聴。さいきょう祭で披露した演目の一部を見事に再演し、「よく寝て、勉強して、楽しもう!」「すばらしい才教にしてね」などと書かれたボードを掲げ、後輩へ最後のメッセージを届けました。
会の終わりには、新生徒会長が9年生に感謝と激励の言葉を送り、「これからは自分たちが才教を引っ張っていきます」と力強く宣言しました。
さて、会の進行中、裏では8年生が数々のサプライズを用意していました。9年生不在の教室で1時間ほどをかけ、卒業を祝うメッセージを黒板いっぱいに施し、一人ひとりへの「贈り物」として、紙で作った花のブーケ(7年生作)、校章のフェニックスをプリントしたオリジナルマスク、応援委員会が発表で使用したボードを机上にセット。閉会後、教室に戻った9年生は、これらのサプライズに「すごい!」「嬉しい!」「こんな風にしてもらって、この黒板を消せないです!」と声を上げて喜んでいました。
昨年、一昨年はコロナの影響により開催を見送った経緯があり、今年は開催できるだろうかとの不安を抱えつつ、「何らかの形で9年生に感謝の思いを伝えたい」「先輩たちに喜んでほしい」と、8年生が知恵を出し合い準備を進めてきました。5~7年生は各教室のモニターでライブ配信を視聴する形をとり、ひとつの場所に生徒が揃っての開催とはなりませんでしたが、校長先生からは「講堂の装飾を含め、実にあたたかさを感じる9送会だった」とお言葉がありました。
おそらく自分たちも直接参加したかったであろう8年生。進行、演出のため会場に配された生徒もいましたが、多くはサプライズを準備したり、各教室を巡回して通信状況を確認したりと忙しく動きまわっていました。短期間での準備は苦労もあったと思いますが、9年生のためにありがとうございました。
後輩からのメッセージを見る9年生
9年生もお礼として演目を披露
8年生のみなさん、お疲れ様でした!
令和3年度3学期終業式はYouTubeLive配信で行われ、生徒は各教室のモニターを通じ式に臨みました。校長は講話の冒頭で「こうした形でできることも喜ばしいが、やはり講堂に集まり、みなさんの顔を見られる日が一日でも早く来ることを願う」と前置き、本年度最後の登校をした各学年に向けてメッセージを届けました。
【学校長講話】
この1年、みなさんはどんな目標をたて、どんな成果を勝ち得たでしょうか。春休みにはこれまでの振り返りを行い、新たな目標を持ち、希望に満ちた令和4年度を迎えられるよう努力しましょう。
1年生へ
4月から3階での生活となります。交流の増える先輩たちの姿を見ながら、どう生活していくかを学ぶと同時に、後輩=1年生に「才教学園とはこういうところ、才教生はこうするんだよ」ということを伝えて下さい。みなさんの活躍を期待しています。
2年生へ
4月から編成が変わり、1クラスの人数が多くなります。今までできなかったことができるようになる一方、もしかしたらトラブルも多くなるかもしれません。ですが、そうしたことから目をそらさず、先生や友達、家族の力を借りて問題をクリアしていって下さい。
3年生へ
3階がいい場所になるかは、Ⅰ期リーダーのみなさんの両肩にかかっていると言っても過言ではありません。課題は「けじめ」と心得て、2年生の面倒を見つつ、リーダーとして努力を続けて下さい。その場その場で意識を変えて適応し活躍してくれることを願います。
4年生へ
Ⅱ期では授業時間が長くなり、学期ごとの試験もあるので、今まで以上に計画的に学習を。大きく変わる学校生活に早く慣れ、Ⅱ期メンバーとして学校を盛り上げて下さい。新しい制服を着て、少し大人っぽくなったみなさんに4月に会えることが楽しみです。
5年生へ
本校は9年制ですが、小学校課程最高学年であることを自覚し、後輩たちをまとめるのは自分達だという気概をもって過ごしましょう。6年生は、研修旅行や進級判定試験など行事も盛りだくさんで忙しい。準備を怠らず、充実した1年になるよう歩み進めて下さい。
7年生へ
8年生には毎年同じことを伝えています。一つの組織がまとまり、よくなるかどうかはNo.2の働きがカギとなります。トップである9年生を支え、1~7年生をまとめ、さらに良い学校にしていくために頑張ってくれることを大いに期待しています。
8年生へ
次期トップの学年になるみなさんが企画した「9年生を送る会」は、素晴らしいものでした。心のこもった会を見て私は、「みなさんに任せて大丈夫」と確信しました。昨日の卒業式では前生徒会長が8年生に向けて、そして学校に向けてエールを贈ってくれました。先輩達が築いてきたものにみなさんが新たな価値を付け加え、一致団結して学校をまとめてくれることを願っています。
3月2日(水)、第17回プレゼンテーションコンテスト本選が行われ、2月の予選を突破した5年生から8年生の12名がそれぞれの思いや考えを発表しました。審査の結果、優秀賞4名とその中から最優秀賞が決まりました。
第17回プレゼンテーションコンテスト審査結果
◆優秀賞
5年 小松雅治くん「世界のエネルギーをクリーンエネルギーに!」
6年 松井那奈さん「備えあれば憂いなし~キャンプ用品が命を繋ぐ~」
7年 加藤慈子さん「繋ぐ」
8年 有田美羽さん「赤ちゃんに未来を」
◆最優秀賞(優秀賞受賞者から選出)
8年 有田美羽さん
最優秀賞の有田さんは、冒頭で「みなさんは、自分が生まれてきたことを当たり前だと思っていませんか」と問いかけ、一人でも多くの低出生体重児を救いたいという志を抱くに至ったきっかけを話しました。小さく生まれてきた自分を助けてくれた医師たちへの感謝の思いを率直に語った有田さん。「過酷な労働環境の下で働く新生児科医は、赤ちゃんや母親にとっては本当に必要な存在だ」と強調し、「私は助ける側にまわりたい。決して簡単な道のりではないが、助けたいという思いで壁を乗り越え、自分が目指す未来に向かって歩みを進めたい」と力強く訴えました。
感染状況を考慮し無観客開催となった本選はYouTubeライブ配信され、発表者以外の生徒は各教室でこの模様を視聴しました。限定公開ではありましたが、ご視聴くださった保護者の皆様、ありがとうございました。
本選出場者のタイトル一覧(発表順)
5年生:水を大切にしよう! / 世界のエネルギーをクリーンエネルギーに! / 7億人を救う
6年生:非常用持ち出し袋を作ろう! / 備えあれば憂いなし~キャンプ用品が命を繋ぐ~ / 災害で起こるパニックに備えよう!
7年生:繋ぐ / 明日への道 / 戦争を知る方法
8年生:赤ちゃんに未来を / 薬と治療の未来 / 志のみつけ方教えます
最優秀賞の有田さん
優秀賞(写真上から)小松くん、松井さん、加藤さん
今回のファイナリストのみなさん
テレビ松本ケーブルビジョンが主催する第23回立体アート作品展において、本校より3名が入賞しました。最高賞の松本市教育委員会賞の比田井さんのコメントや、入賞作品の写真を紹介します。
みなさん、おめでとうございます!
第23回テレビ松本小・中学生立体アート作品展
◆松本市教育委員会賞
比田井絢翔さん(6年)「終点まで、あと少し。」
◆金賞/小学生の部
小山聡介くん(3年)「とうめいモンスター」
◆銀賞/小学生の部
相場芽生さん(6年)「インゲンマ目」
受賞のお知らせを聞いたときの気持ちを教えてください
比田井さん:昨年は『白ねずみ』という作品で松本市美術館賞をいただきましたが、同じ学校の先輩が作った『キャベツ』を見て、1枚1枚の葉を作る根気に圧倒されました。それを越えたいと頑張って作った作品で最高賞をいただくことができて、とても嬉しかったです。
作品のアイデアやタイトルの着想はどこから得ましたか
比田井さん:「ほとんどの人には必要ないけれど、誰かにとって、なくてはならない場所」というイメージで、『小さな場所を守り続けているキノコ』とそこをこよなく愛する数人、バス停の物語を想像したら、自然とこの(作品の)ようになりました。
作品を作る上でこだわったところなどはありますか
比田井さん:見えにくい部分ですが、キノコの傘の内側のひだを作るのに苦労しました。傘から落ちそうなしずくは透明なニスを垂らして表現し、土台の苔は紙粘土を削って作った粉をふんわりとかけています。少し高さのある作品で芯に針金も使っていますが、紙粘土が重力に負けてつぶれてしまわないようにするのが大変でした。
写真上の左から)小山くん、比田井さん、相場さん― 2/15 学校長から賞状伝達 ※撮影時のみマスクを外しています
比田井さんの作品「終点まで、あと少し。」(高さ約8㎝)
上)小山くん「とうめいモンスター」、下)相場さん「インゲンマ目」
1月31日より、校内プレゼンテーションコンテストの予選が始まりました。持ち時間は6分、テーマも5年生から8年生までで学年別に決められ、PowerPointやkeynote、スライドなどを用いて、自身で調べ考察したことや思っていることを発表します。
例年は保護者の皆さんにご来校いただき、クラスごとの代表者を選ぶ審査をお願いしているのですが、続くコロナの影響・感染拡大予防の面から直接の参観・参加は中止としました。その代わり、初の試みとして、各クラスでの個人やグループの発表を撮影し、保護者の皆さんには動画の限定配信を行う形式に変更しました。
初日の発表は『私の志』がテーマの8年生。将来の夢や、今の自分が目指すものを具体的に示しました。
「3、4歳の頃に好きだったこと、憧れたことを一旦は将来の目標に据えたが、いつしかそのことは忘れていた。しかし、面談で担任から言われたひとことをきっかけに想いが再燃。かつての自分がそうだったように、誰かに憧れを持ってもらえるような職業に携わりたい。」
「小さい頃からものを作ることに親しんでいた。自分で創意工夫を凝らしていくうちに、自分が生み出したものを通じて他者の心を和ませられるようになりたいと考えるようになった。」
クラスメイトの発表に耳を傾け、フィードバック(コメント)も丁寧に記入していました。メッセージ性、考察の適切さ、わかりやすさなどを審査基準に、今後クラスごとに代表者が決まっていく予定です。
本選も例年通りの形式での開催ではありませんが、予選を突破したみなさんのブラッシュアップされたプレゼンテーションが見られるのではないかと思います。
自分の思いを伝える発表者
機器の操作補助、撮影も生徒が担っていました