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「被害者にも加害者にもならないで」メディアリテラシー講話

 SNSの正しい利用について学ぶメディアリテラシー講話を6月6日(水)に行いました。松本警察署スクールサポーターの吉田さんから、「簡単に利用できるSNSだからこそ、簡単に被害者にも加害者にもなり得る」「子どもにも大人にもSNSを適切に利用する責任がある」といった趣旨のお話をお聞きしました。
 講話ではほかにも、子どもにも自分で心身を守る権利がある/簡単に大金を手にできるようなバイト募集はありえない/迷惑行為や不適切な行動は他者が見ていることを忘れないで―など、注意しなければならないことを教えていただきました。
 管内でも多くの事案があるそうで、日頃報道などで目にしていることは、すぐ身近にある現実なのだと実感しました。そして、14歳ともなれば、例えば「闇バイト」に加担したことが分かれば逮捕にいたると聞き、生徒はドキッとしたような表情も見せていました。


 吉田さんは、ご自身が車の運転中に遭遇した危険な場面も話題に挙げました。
 冬、雪道を歩いていた学生グループの中の1人が転倒。吉田さんはとっさにブレーキをかけ停車しましたが、学生たちは転倒した子の動画撮影に夢中で、車の存在には気づいていない様子だったそうです。
「この場合、まずは救助と安全な場所への移動が最優先。大きな事故になっていたかも、と大変怖い思いをした」といい、「"なんとなく"・"面白いから"・"軽い気持ちで"した行為が、どれだけ多くの人に迷惑をかけることになるかを考えていない。過ちの責任は自分にあり、子どもだから許されるものではありません」と、厳しいお話もされました。これは、公私関係なく、いつでもあてはまることです。


 生徒代表者はお礼とともに、「SNSに振り回されない判断力と知識を持って、犯罪に巻き込まれないようにしたい。家族ともしっかり相談したい」と挨拶。
 ある生徒は、教材動画(SNSで知り合った人から、自分のプライバシーが不特定多数の人の目に触れることになった)に顔をしかめたと言い、「自分はそうやって人と会うことはしないと思うが、相手の存在、考えていることとかが嘘か本当かわからないと、とても不安」と話していました。
 時間の最後、まとめのお話にあった「ネット利用に必要な3つの力=判断力・自制力・責任力」をしっかり養って、安全かつ楽しく利用できるよう努めたいです。

「みなさんのような小中学生も、いつ犯罪に巻き込まれるかわからない」と吉田さん

メモを取りながら話を聞く生徒