4月8日(月)から、また新たな学校生活が始まりました。春休み中はどことなくひんやりしていた校内も、生徒の元気な声があちこちで聞こえてくると一気にあたたかさが増すようです。
朝、背中のランドセルが大きく見える1年生を、9年生が昇降口でお出迎え。先を歩いてそれぞれの教室へと案内していきます。「はじめて」がいっぱいの1年生が、優しく声をかける上級生に、しっかり挨拶をしていた姿もほほえましく感じられました。
【始業式・校長講話】
令和6年度出発の日にあたり、歴史家・小説家である司馬遼太郎さんの随筆、「21世紀に生きる君たちへ」を題材に話をします。この作品の前半では自然との共存について述べていますが、今日、みなさんへは後半の部分のことをお伝えしようと思います。
これからの時代を生きるみなさんにとって大事なことは何か。それは、「自分に厳しく、相手に優しい自己を確立すること」です。例えば、みなさんは今、便利なものに飲み込まれていませんか? ゲームや動画に時間を費やしていませんか? 自分に厳しくなければ、発展した世界を生きていくことはできない・・・司馬遼太郎は、そのように説いています。また、人間同士が支え合うことの大切さにも触れ、こうした「厳しさと優しさが確立された、頼もしい人になりなさい」と締めくくっています。
もう一度言います。自分に厳しく、他人に優しく、という気持ちを忘れずに、一回りも二回りも成長できるよう、共にがんばりましょう。