社会科で「健康なくらしとまちづくり」について学んでいる4年生が9月、ごみ処理場と浄水場の見学に行きました。
■9月14日(木)松本クリーンセンター(松本市島内)
家庭でも学校でも毎日のように出ているごみ。学校では掃除のたびに1階に集められていますが、収集車でクリーンセンターへと運ばれたごみの「その後」を、センターの可燃ごみ処理棟の中から見学しました。
プラットホームに投入されたごみは、大きなクレーンで引き上げられ焼却炉へ。その焼却炉は普段2基が稼働していますが、切り替わりのタイミングで3基から炎が上がっているところを運よく見ることができました。
担当の方から、「燃えるゴミの中に、スプーンやフォーク、鍋などが混ざっていることがある」という話がありました。そうしたものが入ってしまうと、炉が痛む原因にもなるそう。本来は入らないはずなのに、炉内で燃やされ真っ黒になった金属製品の実物を見て、分別の重要性も意識した4年生です。
そして、ごみを焼却するときに発生する灰やガスのことについて。有害な成分が含まれたガスがそのまま空気中に放たれると、重大な健康被害を生む可能性があります。それを防止する設備、「バグフィルター」のしくみを教えていただきました。熱や化学物質に強いフィルターでろ過されたガスは、無害なものとなってあの高い煙突から出ているということが分かりました。
引率した先生は、「普段見ることができないところの見学を通じて、ごみの削減やリサイクルへの意識が高まったはず。これを機に、家庭でもごみの分別などについて話題にしてもらえたら」と話していました。
※(2)「水はどこから」へつづく
効率よく燃やす工夫:クレーンでゴミをつかんでは落とし、まんべんなく混ぜる(見えにくいですが)
「可燃ごみ」に混入していた金属製品
排出ガスをきれいにするバグフィルターの説明を聞く4年生