本校のSTEAM教育アドバイザーでmath channnel代表の横山明日希先生によるグラフアート製作の授業が1月20日(金)に行われました。
7年生は「desmos」というアプリを使い、例えば"y=2x"が作り出す線がどのようにグラフ上に現れるのかをスライドやタブレットで確認。横山先生は曲線や波のような線が描けることをデモンストレーションで示して下さり、7年生はその後、思い思いのアート製作に入りました。数学の新しい面と出会えた7年生は、休憩時間も惜しいと言わんばかりに、夢中でタブレットに向かっていました。
これまでに履修している関数は比例・反比例までですが、二次関数や三角関数といったものを使えば曲線もある程度は思いのまま。範囲を指定すれば必要なところだけに線を表すことができ、直線と曲線をつなげて一本の線にすることも可能です。まだ学習していない関数も使うことができたので、ずいぶん自由な・・・もとい、複雑な数式を作って先生を驚かせるといった場面も見られました。
短い時間の中でも、複雑な幾何学模様、偶然にできた線を生かしてできた動物の顔など様々な作品ができ、横山先生から「まるで宇宙のような絵だ」と評された子も。
「これならいける!」と思って入力した式が全然違う場所に出てしまい、一生懸命に式の数字を変えたり変域を改めたりと試行錯誤の繰り返し。しかし、7年生はそれさえも楽しんでいるようでした。
授業には本校の数学科教員も全員参加しました。横山先生の授業補助というかたちでしたが、気づけば先生方も制作に没頭する姿があり、専門性を駆使した作品を生徒たちに披露してくれました。
数学科主任は、「子どもたちの興味関心を大いに引き出す授業になった。こうした視覚からのアプローチが、これから学ぶ関数分野の入口を広く開けてくれたと思います」と話していました。
また、生徒と教員が一緒に課題解決に取り組む姿は、STEAMの新しい方向性を見出す機会にもなりました。
横山先生からアドバイスを受ける生徒
7年生の作品。消しゴムは角を落とし「使いかけ」にするこだわり。