12月13日(月)、6年生が防災教育の一環で避難所づくりを行いました。この授業のために、学生ボランティア団体・IVUSA(東京)より理事の宮崎猛志先生と所属する学生の皆さんが来校し、6年生と一緒に取り組んで下さいました。
1学期にオンラインミーティングがありましたが、直接お会いするのは初めてのこと。10グループに分かれ、まずは自己紹介や研修旅行で石巻市を訪れたときの感想を発表しました。
その後、会場を体育館に移し、避難所の設営活動が始まりました。各グループに「高齢者がいる家族」「女性だけの家族」といった特徴が与えられたほか、共有部分として学習スペースや更衣室、掲示板やゴミ捨て場の設置などの課題が出されました。
6年生は自分たちができることは何かを考え、限られた物資を使いながらグループの状況に応じた生活空間の設営に奮闘。IVUSAの皆さんと相談しながら、高齢者・障害を有する人がいる家族のために必要なもの、小さい子どもがいる家族のためにあったら便利だと思うものなどを準備したり作ったりしました。
・大きなビニール袋に破った紙を入れ、羽布団の代わりにする
・ブースの四方を囲っても車いすが通れるように間口を広くとり、シンプルなスペースづくりを心がける
・子どものために広めの遊び場や簡単な遊具を設置する
・目の不自由な方が伝って歩くためのロープを張る
プライバシーに配慮しながら、感染症や衛生面における対策も忘れずに避難所づくりは進められました。
中には「実用性があって癒しにもなるものがあったら」と、自分がそこで生活をすることまで考え、抱き枕風のものを作ったグループもありました。
制限時間いっぱいまで避難所づくりを行った後は、みんなでブースをひとつずつ回って特徴や工夫を発表し合いました。IVUSAの皆さん、校長や教頭らも、6年生の提案と実践に感心していました。
年間を通じて防災学習に取り組んでいる6年生。研修旅行の経験も記憶に新しいところですが、至る所に思いやりが垣間見えた避難所づくりでした。いつ、どこで起こるかわからない災害。「もしも」のときに慌てず、考え、判断し、行動し、生き抜くための手段を、今回の授業から学ぶことができたと思います。
IVUSAの宮崎先生と学生のみなさん、大切な体験をさせていただきありがとうございました。
「乳幼児がいる」「車いすを使う人がいる」など家族形態に応じたアイデアを出し合い、共有スペースの担当を決定
「その場にあるもの」をフル活用した生活空間づくり
スペース内で工夫したところなどをグループごとにプレゼン