7月14日(水)午前、キャリア教育の一環として行われている「LIVE先達」がありました。今回は国立病院機構まつもと医療センター(松本市村井町)より、医師・院長 小池祥一郎様と感染管理認定看護師 今西みずほ様にお越しいただき、7年生から9年生が医療現場の最前線で働く方の「生の声」をお聞きしました。
世界で最初に発症が確認されてから1年半以上。日本国内での感染がなかなか抑え込められていない中、医師・看護師のみなさんが緊張の中で実に様々な対策を講じて診療にあたっていることが、お二人のお話からまざまざと感じられました。
他にも感染症にまつわる近現代医学のあゆみや地域医療連携の実態など具体的なデータなどもスライドで提示していただき、生徒たちは時折メモを取りながら真剣に話を聞いていました。
この講演は、コロナ禍で医療に従事するみなさんに感謝の思いを伝えようと3月より活動している「かけはしプロジェクト」の協力で実現しました。(小池院長は本校の生徒たちが送った励ましのメッセージをすべて読んで下さったそうです!)
今後も大変な状況は続くと思いますが、私たちの健康を守るのと同じように、ご自身の命と体も守って下さい。医療従事者のみなさんやそのご家族、関係者のみなさんに改めて心からの敬意と感謝を表します。
〈生徒の感想〉
私は長い間病院にお世話になっています。入退院や受診のたびに診察してくれる医師や看護師さんに強く憧れ、将来医療系の仕事に就くことを目指しています。小池院長先生の説明はとても詳しく、勉強になりました。コロナだけでなくインフルエンザなどにも触れていましたが、いまだに結核が危険な病気であると分かりました。「コロナの発生当初は未知のウイルスでよくわからないことが多かった。しかし、学習することで多くのことが分かるようになる」という話を聞き、学ぶことがいかに重要かを教わりました。
―9年男子
看護師さんの仕事の様子をうかがい、患者さんが快適に過ごせるようベッドシーツのしわひとつにも気を遣っていると知りました。コロナの患者さんや家族、医療機関への誹謗中傷を報道で見ることがありますが、間違った情報を信じて不用意に他者を傷つけることのないようにしたいです。
―9年女子
院内のゾーニングや個室内の空気を外に漏らさないための陰圧装置の使用など徹底した感染対策の様子が分かりました。マスクやフェイスシールド越しのコミュニケ―ション(声のトーン、しぐさ)に気を付けてもいるそうです。体のことに加え精神的な面でも不安を抱える患者さんにとって、話をしっかり聞いてもらえること、サポートしてもらえることはとても心強いと思います。
―9年女子
小池院長先生の講話。様々な資料の中にはコロナに感染した患者さんの肺の画像も。
看護師の今西先生。院内の感染対策や医師、看護師の思いを動画にまとめてくださいました。