伝統と文化の尊重の意味もあって必修となっている武道ですが、本校では空手の授業を実施しています。11月20日(火)は、学校理事、そして空手の有段者である小林経明先生が来校し、学年ごとの特別指導を行ってくださいました。直接人と接する「組み」ではなく「型(かた)」の演習なので、必要なのは自分の体と気持ち。生徒たちは体育館に入ると裸足になって準備を整えました。 7年生は、「騎馬立ち」の姿勢から、拳を交互に前に出す「突き」や相手の攻撃を受けて交わす「下段払い」など、その場でできる基本技を中心に教わりました。初めは見よう見まねでぎこちない動きでしたが、徐々に体運びを意識した動きができるようになっていきました。 8年生と9年生は、昨年習ったことに「鉄槌」「手刀打ち」などを加え、攻撃してくる相手を想定した防御(受け)から、自分の攻撃に移れるような流れのある「平安初段」を教えていただきました。お手本として空手の経験のある先生、生徒と小林先生が組んで見せてくれた模範演技はスローな動きの中にもさすがのキレがありました。 授業を終えて、生徒からは「難しさと楽しさの両方を感じられて、いい経験になった。」「来年もぜひやりたい。」と言った声がありました。 日中は比較的暖かかったこともあり、指導が終わるころにはいい汗をかけた生徒も多かったようです。本格的に履修するには短すぎる時間ですが、「礼に始まり礼に終わる」という武道の大切な所作と複数の「形」の習得に精を尽くしました。
7年生
8年生
9年生