今年度から、日本速読協会のソフトを使用した「速読」の授業がスタートしました。
速読を取り入れるのは、才教学園11年目にして初めての試みです。学習塾等での速読の導入は珍しくはないですが、学校としてこれほど大人数で取り組んでいる例は初めてだそうです。
速読の授業は、一人一台のパソコンを使って行います。まずは眼底筋肉をほぐす画像を見ます。また頭の中で文字を読み上げない「視読(しどく)」という読み方を練習します。初回の授業は、慣れない目の使い方や「文字を読まないこと」という指示に戸惑いを見せていました。
しかしすぐに、パソコンが得意な子が困っている子を常に気遣う姿、開始五分前には進んでファイルを配りパソコンの前に座る姿が見られるようになりました。問題を間違えてしまった時の悔しがる表情は真剣そのものです。
まだまだ始まったばかりですが、子ども達の積極的な姿にこちらの期待も高まります。
速読は、読書をする速度を上げるだけでなく、文章の理解力を速めることが狙いです。読書量そのものが増え、テストでは問題を読む時間が短縮され、その分解答する時間を確保することができます。しかし「魔法の杖」ではありませんので、上手に活用して、努力してほしいと思います。
速読は、「世のため人のためになる高い学力」を身につけるのに、大いに役立つはずです。着実にトレーニングを続けてほしいと願っています。