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中3修学旅行(オーストラリア ケアンズ)

投稿日:2015.04.21

中学校 第Ⅱ期 第Ⅲ期

 


4月13日~17日、中学3年生は、オーストラリアケアンズに修学旅行に行きました。


 


才教学園の修学旅行はただの思い出作りの旅行ではなく、社会人が行う合宿研修のような旅行です。数か月前からの事前学習で設定した調査課題と自らに課した成長課題を持って出発し、旅行中の数々の体験を通して、両方の課題の答えを見つけ実感します。高い志を持った人になるための高い大きなハードルです。


 


バスで学校を出て5時間かけて成田空港に到着。出国審査を済ませ搭乗待ちの間、早速インタビューを始める生徒もいました。搭乗後、CAが敢えて英語で話しかけてきたり、機内アナウンスも英語で、否が応でもオーストラリアへの気持ちが高まりました。


 


ケアンズ1日目の行程は、パームコーブビーチの散策→キュランダ観光列車→キュランダ村の散策→レインフォレスト(アボリジニーの文化の見学、熱帯雨林の見学)→スカイレール体験でした。天候にも恵まれ、オーストラリアの自然・文化・歴史を全身で感じた初日でした。



夕食後は恒例の反省会です。自分自身の1日の行動を振り返りました。「人の話を聞くときの態度はどうだったか。 あたりまえのことをあたりまえに出来ていたか。責任を持った行動がとれていたか。」 改善すべき具体的な行動をしおりに書き込みました。



先生から「この修学旅行は1つでも2つでも成長できるチャンスだ。両親からもらったチャンスであることを忘れないで、自らの殻を破ってほしい。」と話がありました。生徒の決意表明では「英語にひるまずに、コミュニケーションをとります。」、「明日は積極的に動き、成功体験をこの場で語ります。」、「まわりの様子を見て動かず、自分が雰囲気をつくれるように動きます。」と前向きで熱意に溢れた言葉が聞かれました。気づけば2時間が経っていました。


 


ケアンズ2日目は、セントラルショッピングセンターで午前10時から午後4時までかけてインタビュー活動を行いました。
最初から全員がうまく会話ができたわけではありませんでした。話しかけても話したいことが伝わらない、インタビューを断られ、諦めてしまいそうになっていた姿もありました。「話しかけることが怖い」と口にし、表情が暗くなっている生徒もいました。しかし、自らを奮い立たせ、笑顔での挨拶から始め、何人もの人に接するうちに、相手の目を見て身振り手振りを交えて話すことが出来るようになりました。目標の一人30人は全員成し遂げ、最高は121人にインタビューした生徒もいました。



引率する教員も生徒たちの姿勢から、挑戦すること、自分の限界を設定しないことの大切さを学ばせてもらいました。やり遂げた全員、すばらしい姿でした。



さらに、活動中に現地のご婦人から、「この学生の皆さんは礼儀正しく素晴らしい。」とお褒めの言葉をいただきました。学ぶ一方ではなく、逆に日本人としての奥ゆかしさ礼儀正しさを良い形で伝えることができました。


 


ケアンズ3日目は、現地の大学生との交流(ケアンズの街を散策)→グリーン島へ行きました。世界遺産のグレートバリアリーフの美しい海に入り、自然を肌で感じることができました。



最終日の反省会は、1分間スピーチです。「笑顔、相づち、目を見て話すこと、相手を気遣うことがどれだけ大切かわかった。」「拙い英語を一生懸命聞いて下さり、オーストラリアの地で愛をもらいました。その愛と感謝を今度は自分が伝えたい。」「まわりの様子を見ることができる余裕をつくるには、まず自分が自分のことを積極的にやらないといけないことに気づいた」「『オーストラリアの人は日本人を愛しています。』と言ってくれた。日本人ひとり一人の小さな心がけが世界中に広がっていることがわかり日本人としての誇りを感じた。誇りを持って生きていきたい。」など、各自の気づきや成長したことを述べ、今後の決意に溢れたスピーチでした。



締めくくりに校長先生から、「君たちは、大人になると常に新しい環境に置かれ続けるということを覚えていて欲しい。その時にどう行動できるのか、今回の日々の反省が生きてくる。礼儀正しさ、チャレンジ精神、勇気、自分自身への愛情を思い出すことで、その時の行動を決定することが出来るはず。今まで経験したことのないことに挑み、振り返って、新しい自分を発見できた。これは原点に立てたということ。」と総括がありました。更に、来たるべき将来の社会についての説明があり、「いざという時に力になるのは、どれだけ学んだかということ。貪欲に学びなさい。」という話がありました。



翌日、昼発の飛行機で帰路につきました。
深夜帰校した時に、見違えるほど逞しく、自信を持った表情に変わった生徒の様子を見て、保護者の皆様も我が子の成長を実感されたと思います。


今回学んだことは生徒達の今後の人生に必ず活きてくるはずです。教員一同、無事に引率できたことに安堵しつつ、生徒の確実な成長に大きな達成感を抱いた修学旅行となりました。