投稿日:2023.12.23
ここで1日の流れがつくられるといっても過言ではないかもしれませんが、その大切な演目を担ってくれた1年生には、「今年もありがとう、よく頑張ったね」という思いでいっぱいです。
壮大なテーマ、地球環境の問題、貧困や格差といった悲しく辛いことがたくさんある現代社会に希望を見出せるような、強いメッセージ性がありました。折りしも、このさいきょう祭の少し前、イスラエル軍によるガザ侵攻が始まり、いろいろと問題を抱えている世界の国々において、今後、子どもたちには共生する力が求められてくると感じています。それは、自然と共に生きる力であったり、差別なく周りの人と過ごしていくことだったり。1年生が発信したことは、大人や社会に対する問いかけであり、大きな意味があります。
学校生活でも大なり小なりさまざまな壁にあたるかもしれませんが、そのたびにこの日のステージを、このときの気持ちを思い出し、成長の糧にしてほしいと思います。
よく通る歌声と群読で私たちを魅了た1年生の衣装も、注目すべきものでした。お家の方と一緒に作った、きょうだいの使った服をリメイクした―など、ご家庭のあたたかい協力に感謝しています。
子どもたちのセリフとリンクしたスライドや、楽しく活気ある指揮から見て取れるように、先生たちの努力や熱量というものもありありと伝わってきました。
6歳、7歳の子どもたちが、前を向いてしっかり立っていられること、最初の発声のタイミングを合わせること、数人が同じリズムで話すことは一朝一夕にはできないことです。迷いなく、さらっとやっているように見えるかもしれませんが、それができる高いスキルをこの学校生活の中で身に付けてきたということもわかってほしい・・・校長としてはそんな思いもあって、客席から熱い拍手を送りました。