1. ホーム
  2. さいきょう祭レポート
  3. 2023度版
  4. 2年 劇『昔話法廷 白雪姫』

2年 劇『昔話法廷 白雪姫』

2年 劇『昔話法廷 白雪姫』

投稿日:2023.12.23

 白雪姫と王妃が、"毒りんごによる殺人事件"をめぐってお互いに主張し合う様子は見ごたえ十分でした。ひとりひとりの衣装や法廷セットの完成度の高さ、これらはまさに、私がこだわってほしいと思っているディテールの部分です。
 裁判官や弁護人、検察官たちの姿は、「そうそう、中世ヨーロッパはこういう感じだ」と、容易に想像できるほど仕上がりでした。保護者のみなさんの協力があったからこそ、あの完璧な世界観を生み出せたのだろうと思います。
 「2年生でここまでの劇を見せてくれるのか」と、私を感心させたその大きな理由は、まだ裁判たるものを詳しく知らなかったとしても、その雰囲気をしっかり伝えてくれていたからです。裁判に関わる人たちの立ち居振る舞い、弁護士然たるもの、という話し方はあっぱれでした。加えて言えば、傍聴席で裁判の成り行きを見ていた村人たち。本来は発言を認められる立場ではないのですが、証言台に立つ王妃と白雪姫に同調や反駁(はんばく)の声を上げる様子は目を見張るものがありました。もちろん、セリフがない部分での演技も雰囲気づくりには重要なこと。ただそこにいるのではなく、裁判に集中している群衆の役割をしっかり務めあげたことは称賛に値します。
 白雪姫と王妃の諍いのシーンもそうですが、ひとつひとつの場面が折り重なった2年生の劇は、今思い返しても、「見逃していい場面はどこにもなかった」と言えるくらい濃密な作品です。


DSC_8159.jpgDSC_8167.jpgDSC_8173.jpgDSC_8180.jpgDSC_8182.jpgDSC_8210.jpgDSC_7628.jpg