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6年 ミュージカル『西遊記』

6年 ミュージカル『西遊記』

投稿日:2023.01.24

 不死身で元気、怖いもの知らずの暴れん坊...その気質が災いして、長い間、岩に閉じ込められていた孫悟空。近くを通りがかった三蔵法師にも、「お願いだから助けてくれ」と生意気に頼み込むありさまです。三蔵法師の慈悲に触れ、冗談で人を笑わすお茶目な馬たちに助けられ、悟空は500年ぶりに体の自由を取り戻します。猪八戒、沙悟浄を相次いで仲間に加え、ありがたい経典をいただきに天竺へと旅を続ける一行。行く手には妖怪変化の類や荒ぶる川など様々な困難が次々と現れますが、知恵を絞り、力を合わせ、それらを乗り越えていく悟空たち。金角と銀角の呼びかけに応じてひょうたんに吸い込まれてしまったときには、悟空の機転で難を脱し、逆に金角たちをひょうたんの中へ閉じ込めることに成功。
 しかし、最後に待ち受けていたのは、最大の敵である羅刹女でした。かつては悟空と親友だった牛魔王を言葉巧みに操って戦わせます。自分が騙されていたと知った牛魔王でしたが、悟空との戦いの末に過去の誤解は解け、友情を確かめ合いました。
 物語も佳境に入り、天竺にたどり着いた一行でしたが・・・授かった経典はどれも白紙。沙悟浄のアイデアで「あぶり出し」などを試みるも、それで浮かび上がるものもありません。天女は、「本当に大切なことは目に見えない。旅を通して得たものこそ尊いのだ」と説明します。それは仲間への思いやりであり、勇気であり、感謝といったもの。嬉々として歌ったフィナーレの歌詞に6年生のそうした思いが詰め込まれていました。
 場面転換が多い中国の古いお話を、ユーモアたっぷりに、そして元気に演じ切りました。ひとくせも、ときにふたくせもある魅力的なキャラクターにマッチした衣装に、細部にいたるまでこだわって作った小道具・大道具。6年生のチームプレーが見事に花開いた、これも才教学園ならではの演目でした。