投稿日:2023.01.24
8年生は、ジブリの長編アニメ『千と千尋の神隠し』を舞台アレンジで披露しました。物語の内容はここで触れるまでもありませんが、必要なシーンとセリフを厳選し、限られた時間の中で意味のある作品作りができたことは、8年生の努力にほかなりません。
千尋一家が迷い込んだ異世界で油屋を仕切る湯婆婆、カエルやナメクジが姿を変えた従業員、体を癒すために訪れる八百万の神々・・・と、作品に登場するのは「人間ではないもの」ばかり。ボイラー室で働き通しの釜爺や湯婆婆に仕える頭(かしら)、龍になったハクなど、特異なキャラクターには様々な仕掛けを駆使してその姿を表現。泥まみれのオクサレ様がきれいな川の神様になって去っていくシーンや、欲のために大きくなったカオナシがカエルを飲み込むシーンも、試行錯誤を繰り返しながら作り上げてきたもので、その動きは黒子の活躍もあって実に「生き生き」としていました。
早い段階で行われたオーディションを経て決定した配役は、一部がダブルキャストであり、また、1人が複数の役を担うものでもありました。オケピットでは楽隊が少人数で入れ代わり立ち代わり様々な楽器を演奏したり、タイミングを合わせて効果音を出したり忙しなく動き、ステージを支えていました。
全員がステージに上がってのカーテンコール。晴れ晴れとした表情は、まるで「見事にやり切った」と言っているかのようで、我々は8年生の様々な『才』を目の当たりにすることができました。