1. ホーム
  2. さいきょう祭レポート
  3. 2019度版
  4. 7・8・9年 混声四部合唱「ベートーヴェン交響曲第九番第四楽章~歓喜の歌~」

7・8・9年 混声四部合唱「ベートーヴェン交響曲第九番第四楽章~歓喜の歌~」

7・8・9年 混声四部合唱「ベートーヴェン交響曲第九番第四楽章~歓喜の歌~」

投稿日:2019.12.03


―どうか私の才能の全てを出させて下さい―


ベートーヴェン 


(ハイリゲンシュタットの遺書)


 


才教生が歌う3年目の「第九」は、躍動的な指揮と789年生の張りのある合唱が大きく美しく響き、よくここまでやってくれたという発表でした。歌う部分は年々多くなり、今年は1230秒という迫力のステージとなりました。開会式での校長の言葉を借りれば、生徒が確実に「成長を見せつけてくれた」演目です。


 


「第九」をドイツ語で歌うにあたって、日本語にない発音、言葉の意味を捉えることの苦労がありました。しかし、楽譜に忠実な表現を行うには至らなくても、曲の持つチカラと、そこに込められた勇気や平静、気高さを思わせる情景を、その歌声で示してくれたように思います。指揮者、四声のソリストたち、ピアノ、ティンパニ、オルガンなどの伴奏者を含め、全員がとても輝いていました。


盛り上がる終盤に、ホールの一番奥まで、また一番高いところまで届くように放たれた合唱と伴奏。指揮者の動きが止まり、清々しい余韻の緊張感が残る中、大きな拍手をいただいて今年の「第九」は終わりました。


最後まで歌いきった生徒たちは、冒頭に掲げたベートーヴェンのメッセージをまさに体現してくれたよう。ここで「第九」を歌った経験が大切にな思い出のひとつになりますように…。