投稿日:2019.12.03
目の前にたむろする44ひきののらねこ。白・黒・茶トラに三毛模様と、いろいろなねこが、にゃぁごろにゃぁごろと鳴いています。しかし、立っているのもやっとなくらい、彼らははらぺこ。どぶ川でようやく釣ったメダカ1匹を、44等分にして食べなくてはいけないほどに…。 ある日、空腹に耐えかねるみんなに「じーさん」が興味深い話を聞かせます。 「北の大きな星の下に大きな湖があり、途方もなく大きな魚がいるそうな――」 その魚は、ねこ200匹で食べても食べきれないほどだとも。それを聞いて色めき立ったねこたちは、じーさんからもらった地図を手に、湖を目指す旅に出ることにしたのです。 湖に到着すると、ねこたちは帆に息を吹きかけ、力を合わせていかだを湖の真ん中まで運びます。そして、 「い…いる!」 ジャイニャンの声を機に魚の姿をとらえたねこたちですが、捕まえそこなうどころか、逆に魚にやられてしまう始末。余裕しゃくしゃくに魚が歌う様子をみて、ニャン太郎が「あの魚は音楽が好きそうだから、子守唄を歌おう」と提案します。 心地よい歌声で魚を眠らせ、再度捕まえようとするねこたちの手には、いつの間にかキラリと光る爪と武器。渾身の一撃で、魚をとらえることに成功しました。 (続く)
♫だから いつも はらぺこ
じーさんから湖の話をきくねこたち
準備万端、眠った魚に襲いかかる