感動の3大行事

3大行事

才教学園には、年間を通じて子どもたちの「志」を大きく育てるたくさんのイベントがあります。中でもさいきょう祭、体育祭、プレゼンテーションコンテストの3大行事は、何ヶ月も前からたくさんの練習や準備を積み重ね、一人ひとりが最高の結果を残せるように、幾つもの壁を乗り越えながら本番を迎えます。最高のパフォーマンスを発揮した達成感や沸き上がる感動が精神の成長につながります。

共に創る体験をする

さいきょう祭

第15回 さいきょう祭

さいきょう祭では学年ごとに合唱・合奏・ミュージカルなど練習の成果を披露します。例年、短期間に集中して練習し、音楽が苦手な子も得意な子も互いに協力して、一生懸命努力して一つの作品を作り上げます。真剣に練習するが故に意見の食い違いが起きることもありますが、本番までには一致団結して、素晴らしい演奏・演技を見せてくれます。
第19回さいきょう祭では、8年生がミュージカル「SING ~さいきょう祭Ver.~」に挑戦しました。途中、何度も壁にぶつかり、考え、話し合い、修正し、苦労しながら一歩一歩乗り越えて、本番では最高の演技を披露することができました。本番のステージを終えた時の達成感、わき上がってくる感動もひとしおだったのではないでしょうか。
1年生から9年生まで各々の熱演に対する、観客の皆様の心からの拍手に、子ども達は感動し自分の新たな一面を発見します。今年もどんな舞台が披露できるか楽しみです。

対談本音でぶつかりながら作り上げた最高の舞台

松井 那奈さん(9年生)

比田井 絢翔さん(9年生)

─8年生の学年発表ミュージカル「SING ~さいきょう祭Ver.~」では、それぞれどんな役割を担いましたか?

松井)私は恥ずかしがり屋のミーナ役とディレクター、衣装を担当しました。幼い頃から8学年の舞台を楽しみに見ていて、積極的に関わりたいと思い立候補しました。

比田井)主人公のバスタームーン役とディレクター、大・小道具を担当しました。創作活動に興味があり立候補しましたが、台本や歌決め、係との打ち合わせ、進捗管理と並行して役の練習も行うなど想像以上に忙しい毎日でした。

─壁にぶつかった事もあったそうですね。

比田井)パート1、2の映画の話をひとつにまとめる苦労があったうえ、ギリギリで台本を全部変えたこと。あれは大変だったよね。

松井)演じているうちにわかりづらいと感じる部分が出てきちゃったんだよね。登場人物の心情が噛み合わなかったり、全体的に平坦で「どこかに大きなウェーブが欲しい」という声が挙がったり。

比田井)本番まで1ヶ月の段階だったから、変えたい人と残り時間を心配する人で意見が分かれて。

松井)8年間一緒に過ごしてきて、あんなに本気で感情をぶつけ合ったのは初めてだったな。

─本番はどのようなステージになりましたか?

松井)本番で一番の事件は、歌を披露するシーンで登場人物の一人が順番を間違えてしまったこと。焦ったけど、比田井さん演じるバスタームーンが機転を利かせて何事もなかったように進行できたのがすごかった。どうしてあんな風にできたの?

比田井)ステージに立った瞬間、私は私じゃなく「観客の前で話すのが好きなバスタームーン」になっていたから。セリフも全部暗記して回せる状態にあったし、やるしかないと思って。本番前は周囲から心配されるくらいガチガチだったけど、舞台に立ったら楽しくて仕方なくて。この舞台が終わってしまうと思うと寂しくて、フィナーレの瞬間は涙がこぼれそうでした。

松井)フィナーレの際、下級生がワーッと盛り上がっている姿に胸が熱くなりました。自分自身が感じてきた感動を繋げることができて本当に良かったです。

─この経験を通じて、自分の糧になったことは?

松井)意見がぶつかった際、周りに合わせるのではなく自分の意見をきちんと言うことで、互いに高め合えることを学びました。これは今後どんな場面でも役立つと思います。

比田井)40人中1人しかいない主役に選ばれ、オーディションで戦った人の分まで恥じないものを作らなければならないと自分を追い詰めてしまった部分もありました。もっと人に頼れば良かったと後悔していますが、感情の部分での後悔はありません。全力でやり抜くこと、挑戦することの素晴らしさを体感し成長できたと感じています。

保護者の声

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